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手塚裕之、ケイド・ルオトロに2R KO負け グラップラーがMMAでも強さを証明

EasyFight運営
手塚裕之、ケイド・ルオトロに2R KO負け グラップラーがMMAでも強さを証明

手塚裕之が、世界最高峰のグラップラーを相手に厳しい敗戦を喫した。
2026年5月15日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催されたONE Friday Fights 154で、手塚裕之はケイド・ルオトロとライト級MMAマッチで対戦。
試合は2ラウンド、ルオトロが右ストレートでダウンを奪い、パウンドで仕留める形でKO勝利を収めた。

ルオトロは、ONEライト級サブミッション・グラップリング世界王者として知られる存在だ。
MMAではここまで3戦全勝、しかもすべて1ラウンド一本勝ち。
今回が約1年ぶりのMMA復帰戦であり、手塚はそのルオトロにとって、これまでで最も経験豊富な相手と見られていた。

1ラウンド 手塚が組みを凌ぎ、トップも奪う

試合序盤、手塚は決して一方的に押し込まれたわけではなかった。
ルオトロは前蹴りや左ミドルを見せながら距離を作り、打撃から組みにつなげようとする。
手塚も前後のステップを使い、右ボディやハイキックで応戦。
ルオトロのタックルを切る場面も何度もあり、組みの入り際で簡単には崩されなかった。

さらに手塚は、ルオトロを押し倒してトップを奪う場面も作った。
ルオトロは下からラバーガードを狙い、そこからスイッチして上を取り返す。
世界屈指のグラップリング力を持つルオトロに対して、手塚も序盤からMMAの攻防で勝負できる時間を作っていた。
だがラウンド終盤、トップを奪い返してヒジを入れたルオトロが流れを引き寄せた。

2ラウンド 右ストレートから突然の決着

2ラウンド、手塚は左ボディ、右カーフを当てながら、スタンドで流れを作ろうとした。
ルオトロにとってはMMAで初めて迎える2ラウンド目。
ここで手塚が経験の差を出せるかが大きなポイントだった。

しかし、決着は突然訪れた。
手塚がローやボディを散らす中、ルオトロは打撃の変化を見せる。
最後は右ストレートで手塚をダウンさせ、追撃のパウンドでフィニッシュ。
これまで"極め"で勝ってきたルオトロが、今回は打撃でKO勝ちを収め、MMA戦績を4勝0敗に伸ばした。

グラップラーが打撃でも証明した"本物"の強さ

グラップリング世界王者がMMAに転向すると、多くの場合は「打撃にどう対応するか」が課題になる。
だがルオトロは、組みの圧力だけではなく、打撃でも相手を倒せることを証明した。
手塚のような経験豊富なベテランを相手に、右ストレートからパウンドで仕留めた意味は大きい。

一方で、手塚も序盤には組みを凌ぎ、トップを奪い、打撃で前に出る時間を作っていた。
結果はKO負けだが、ルオトロ相手にただ寝技で圧倒された試合ではない。
だからこそ、2ラウンドの一撃は残酷だった。

手塚裕之は、昨年11月のONE日本大会で青木真也を2ラウンドTKOで下し、ライト級での再浮上を印象づけた。
今回のルオトロ戦は、そのさらに上を目指すための大きな勝負だった。
しかし、世界的な才能はそのチャンスを許さなかった、疲れが見えてきた中での一撃は見事だった。

ケイド・ルオトロは、MMAでも本物なのか。
その問いに対して、今回の試合はかなり強い答えを出した。
手塚裕之にとっては痛い敗戦。
ルオトロにとっては、サブミッションだけではない危険性を示した、キャリアの転換点となる勝利だった。

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