イリー・プロハースカ
ヘビー級 / ライトヘビー級Jiri Prochazka

獲得タイトル
イリー・プロハースカは、チェコ共和国が生んだ世界最高峰のライトヘビー級ファイターであり、元UFCライトヘビー級王者。 日本のファンにとっては、RIZIN時代から強烈なインパクトを残してきた選手としても知られている。 身長193cmの長い体格を生かしながら、常識的な構えやリズムに収まらない独特の打撃を繰り出す、まさに“予測不能”なストライカーだ。 プロハースカの魅力は、単なるKOパワーだけではない。 構えを下げ、相手の攻撃を誘いながら前に出る。 大きく踏み込み、角度を変え、膝、ヒジ、ストレート、フックを流れるようにつなげる。 その動きには荒々しさと美しさが同居しており、技術で管理された現代MMAの中に、どこか武士道的な危うさを持ち込む。 防御面でリスクを背負う場面もあるが、その危険を飲み込んででも相手を倒しにいく姿勢こそ、プロハースカが世界中のファンを惹きつける理由である。 RIZIN時代には、日本のリングで強豪たちと戦いながら存在感を高めた。 初参戦時からアグレッシブな打撃と高いフィニッシュ能力を見せ、石井慧、ワジム・ネムコフ、藤田和之、ファビオ・マルドナド、キング・モーらとの戦いを経て、世界へ向かう足場を築いた。 特に日本での経験は、プロハースカのキャリアにおいて重要な意味を持っている。 単に勝利を重ねただけでなく、“倒しにいく姿勢”と“観客を巻き込む試合内容”によって、RIZINファンの記憶に残る存在となった。 UFC参戦後も、その勢いは止まらなかった。 ヴォルカン・オーズデミアをKOで下すと、続くドミニク・レイエス戦では回転バックエルボーで衝撃的なKO勝利。 わずか数戦でタイトル戦線へ駆け上がり、2022年にはグローバー・テイシェイラとの激闘を制してUFCライトヘビー級王座を獲得した。 あの一戦は、打撃、組み、消耗戦、精神力のすべてが問われる死闘となり、最終ラウンドでの一本勝ちは、プロハースカという選手の異常な勝負強さを象徴するものだった。 その後は肩の負傷による王座返上、アレックス・ペレイラとの二度にわたる敗戦など、キャリアの中でも大きな試練を経験した。 それでもプロハースカは止まらなかった。 2025年には元王者ジャマール・ヒルを3ラウンドTKOで下し、さらにカリル・ラウントリーJr.との激闘でも最終的にKO勝利。 再びライトヘビー級の頂点を狙える位置まで戻ってきた。 2026年4月のカーロス・アルバーグ戦では、空位の王座を懸けた大一番で敗れ、再戴冠には届かなかった。 しかし、プロハースカの価値はベルトの有無だけで測れるものではない。 彼は常に危険な戦いを選び、相手を倒すために前へ出る。 勝っても負けても、試合後に強烈な余韻を残す数少ないファイターだ。 イリー・プロハースカは、現代MMAにおいて最も個性的で、最もドラマを生むライトヘビー級の一人である。 RIZINからUFC王者へ、そして再び頂点を目指す挑戦者へ。 勝利、敗北、怪我、復活を重ねながらも、その戦い方は変わらない。 次にオクタゴンへ立つ時も、彼は安全な勝ち方ではなく、観客の記憶に残る戦いを選ぶはずだ。
戦績分析
MMA戦績:32勝5敗1分
ファイト傾向
戦績データから見える勝ち筋・注意点
FINISH IMPACT
勝利の決着傾向
97%
フィニッシュ率
88%
KO率
28勝
9%
一本率
3勝
3%
判定率
1勝
勝率
32/38
フィニッシュ率
31/32
KO率
28/32
一本率
3/32
負け方
直近5試合
左から新しい順
カリル・ラウントリー・ジュニア
2025-10-04
ジャマール・ヒル
2025-01-18
アレックス・ペレイラ
2024-06-29
アレクサンダル・ラキッチ
2024-04-13
アレックス・ペレイラ
2023-11-11
ラウンド別勝敗
どのラウンドで試合が決まったか
決着時間帯
各ラウンドを0:00-2:30 / 2:31-5:00で分類
決着方法
何で勝ち、何で負けたか
分類の目安
- 蹴り/ヒザ: キック、ハイキック、膝蹴りなど
- 絞め技: チョーク、裸絞め、ギロチンなど
- 関節技: 腕十字、アームロック、ヒールフックなど
- パンチ/TKO: パンチ、パウンド、ドクターストップなど
プロ戦績一覧
| 結果 | 対戦相手 | 大会 | 決着 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| WIN | カリル・ラウントリー・ジュニア | UFCUFC 320: Ankalaev vs. Pereira 2 | R33:04KO(左フック) | 2025-10-04 |
| WIN | ジャマール・ヒル | UFCUFC 311: Makhachev vs. Tsarukyan 2 | R33:01TKO(右フック→パウンド) | 2025-01-18 |
| LOSE | アレックス・ペレイラ | UFCUFC 303: Pereira vs. Procházka 2 | R20:13TKO(左ハイキック→パウンド) | 2024-06-29 |
| WIN | アレクサンダル・ラキッチ | UFCUFC 300: Pereira vs. Hill | R23:17TKO(パウンド) | 2024-04-13 |
| LOSE | アレックス・ペレイラ | UFCUFC 295: Procházka vs. Pereira | R24:08KO(左フック→肘打ち連打) | 2023-11-11 |
| WIN | グローバー・テイシェイラ | UFCUFC 275: Teixeira vs. Procházka | R54:32リアネイキドチョーク | 2022-06-12 |
| WIN | ドミニク・レイエス | UFCUFC on ESPN 23: Reyes vs. Procházka | R24:29KO(左スピニングバックエルボー) | 2021-05-01 |
| WIN | ヴォルカン・オーズデミア | UFCUFC 251: Usman vs. Masvidal | R20:49KO(右フック) | 2020-07-11 |
| WIN | CB・ダラウェイ | RIZINRIZIN.20 | R11:55TKO(右アッパー→左フック) | 2019-12-31 |
| WIN | ファビオ・マルドナド | RIZINRIZIN.19 | R11:49TKO(スタンドパンチ連打→パウンド) | 2019-10-12 |
| WIN | キング・モー | RIZINRIZIN.15 | R33:02TKO(スタンドパンチ連打) | 2019-04-21 |
| WIN | ブランドン・ホールジー | RIZINRIZIN.14 | R16:30TKO(パウンド) | 2018-12-31 |
| WIN | ジェイク・ヒューン | RIZINRIZIN.13 | R14:29TKO(スタンドパンチ連打) | 2018-09-30 |
| WIN | ブルーノ・カッペローザ | RIZINRIZIN.11 | R11:23KO(スタンドパンチ連打→パウンド) | 2018-07-29 |
| WIN | カール・アルブレックソン | RIZINRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 2nd ROUND | R19:57TKO(スタンドパンチ連打) | 2017-12-29 |
| WIN | ウィリアン・ロベルト・アウベス | Fusion FN 16: Cage Fight | R13:41TKO(スタンドパンチ連打) | 2017-09-29 |
| WIN | マーク・タニオス | RIZINRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 開幕戦 | R25:00判定3-0 | 2016-09-25 |
| WIN | 藤田和之 | RIZINRIZIN.1 | R13:18KO(右フック) | 2016-04-17 |
| LOSE | キング・モー | RIZINRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 IZAの舞 | R15:09KO(右フック) | 2015-12-31 |
| WIN | ワジム・ネムコフ | RIZINRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 IZAの舞 | R15:00TKO(棄権) | 2015-12-31 |
| WIN | 石井慧 | RIZINRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 SARABAの宴 | R11:36KO(右フック→グラウンドの膝蹴り) | 2015-12-29 |
| WIN | エフゲニー・コンドラトフ | ProFC 59: Battle of Kursk 3 | R14:23KO(右フック) | 2015-11-21 |
| WIN | ミハウ・フィヤルカ | GCF 31: Cage Fight 6 | R15:00TKO(コーナーストップ) | 2015-05-22 |
| WIN | ロカス・スタンブラウスカス | GCF Challenge: Back in the Fight 4 | R15:00TKO(コーナーストップ) | 2015-03-27 |
| DRAW | ミハイル・モハナトキン | Fight Nights: Battle of Moscow 18 | R35:00判定ドロー | 2014-12-20 |
| WIN | ダルコ・ストシッチ | GCF Challenge: Cage Fight 5 | R1TKO(スタンドパンチ連打→パウンド) | 2014-11-14 |
| WIN | トマーシュ・ペンツ | GCF 28: Cage Fight 4 | R10:48KO(飛び膝蹴り→パウンド) | 2014-06-06 |
| WIN | ヴィクトール・ボゴツキー | GCF 27: Road to the Cage | R12:17リアネイキドチョーク | 2014-03-21 |
| WIN | マルチン・ショルク | GCF 26: Fight Night | R3TKO(飛び膝蹴り) | 2013-12-07 |
| WIN | オリバー・ドーリング | Rock the Cage 4 | R1TKO(パンチ連打) | 2013-10-12 |
| LOSE | アブドゥル=カリム・エディロフ | Fight Nights: Battle of Moscow 12 | R11:56リアネイキドチョーク | 2013-06-20 |
| WIN | ラドヴァン・エストシン | GCF 23: MMA Cage Fight 2 | R10:26KO(飛び膝蹴り) | 2013-05-10 |
| WIN | ヨセフ・ジャーク | GCF 19: Back in the Fight 2 | R1TKO(パンチ連打) | 2013-02-15 |
| LOSE | ボヤン・ベリチコビッチ | SFC 1: Balkan Fighter Night | R1TKO(パウンド) | 2012-12-09 |
| WIN | ストラヒンヤ・デニッチ | Ring Fight Brno | R1三角絞め | 2012-11-15 |
| WIN | マルチン・ヴァニシュ | GCF 17: Big Cage Ostrava 2 | R12:48TKO(右フック→パウンド) | 2012-10-20 |
| WIN | ウラジミール・エイス | GCF 15: Justfight Challenger | R11:02KO(膝蹴り) | 2012-08-24 |
| WIN | スタニスラフ・フテラ | GCF 10: Battle in the Cage | R10:53KO(パンチ) | 2012-04-07 |
