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ハーブ・ディーン批判にデイナ・ホワイトが反応 UFCとコミッションの関係とは

EasyFight運営
ハーブ・ディーン批判にデイナ・ホワイトが反応 UFCとコミッションの関係とは

UFC Bakuの試合後、ベテランレフェリーのハーブ・ディーンをめぐる議論が再び大きくなっている。

きっかけとなったのは、シャラ・マゴメドフ vs ミシェル・ペレイラの一戦だ。

試合はシャラ・マゴメドフが判定3-0で勝利した。
しかし、試合中には髪を掴む行為やアイポークをめぐる場面があり、ハーブ・ディーンの対応に対して批判の声が上がった。

この問題に反応した一人が、同じブラジル人ファイターのアレックス・ペレイラだった。

ペレイラは以前からハーブ・ディーンのレフェリングに不満を示しており、今回のUFC Baku後にも改めて批判を展開した。
単なる一試合の判定ではなく、「反則をどこまで取るのか」「警告だけで済ませてよいのか」という問題として注目を集めている。

デイナ・ホワイトは「コミッションの管轄」と説明

この件について、UFC CEOのデイナ・ホワイトもコメントを求められた。

海外メディアによれば、ホワイトはハーブ・ディーンをめぐる質問に対し、自分が決めることではなく、コミッションの管轄だという趣旨で答えたという。

ここで重要なのは、UFCがレフェリーを直接管理しているわけではないという点だ。

UFCは大会を主催するプロモーションであり、試合を組み、選手を契約し、イベントを運営する。
一方で、レフェリーやジャッジなどの競技運営に関わる部分は、基本的にアスレチックコミッションの管轄になる。

つまり、ファンや選手が「UFCはなぜハーブ・ディーンを外さないのか」と考えたとしても、実際にはUFCが単独でレフェリーを処分したり、特定のレフェリーを全面的に排除したりする構造ではない。

問題はハーブ・ディーン個人だけではない

今回の議論で見落としてはいけないのは、問題がハーブ・ディーン個人への批判だけでは終わらないことだ。

MMAでは、反則の扱いが試合結果に大きく影響する。

アイポーク、後頭部への打撃、フェンス掴み、ヘアプル、グローブ掴み。
これらは試合の流れを変える可能性がある。
特に接戦の場合、1ポイントの減点が勝敗を左右することもある。

それでも実際の試合では、最初は注意、次に警告、それでも減点されないという場面が少なくない。

選手側からすれば、反則を受けた側だけが損をしているように見える。
反則をした側が明確な不利益を受けなければ、「やった者勝ち」に見えてしまうからだ。

今回のシャラ・マゴメドフ vs ミシェル・ペレイラでも、批判の中心はそこにある。

一つひとつの場面をどう判断するかはレフェリーの裁量だとしても、何度も注意が入ったあとに減点がないのであれば、競技としての公平性に疑問が出る。

コミッションとは何か

日本のファンにとって分かりにくいのが、アメリカや海外の格闘技における「コミッション」の存在だ。

アスレチックコミッションは、格闘技イベントを規制・監督する機関である。
選手のメディカルチェック、計量、ルール運用、レフェリーやジャッジの割り当て、裁定の管理などに関わる。

UFCは世界最大のMMAプロモーションだが、試合の公式な運営部分ではコミッションの管理を受ける。

アメリカ国内の大会であれば、各州のアスレチックコミッションがこの役割を担う。
今回のUFC Bakuはアゼルバイジャン開催のため、米国の州コミッションがそのまま監督するわけではないが、レフェリーやジャッジといった競技運営をプロモーションが自由に決めるものではないという構図は変わらない。

この仕組みがあることで、プロモーションが自分たちに都合のよいレフェリーやジャッジを自由に動かすことを防ぐ役割がある。

一方で、今回のようにレフェリングに批判が出た場合、責任の所在が分かりにくくなる。

炎上ではなく、ルール運用の問題として見るべき

ハーブ・ディーンは長年UFCで多くの大一番を裁いてきたレフェリーだ。
経験豊富な存在であることは間違いない。

しかし、経験があるから批判されないわけではない。

むしろMMAが競技として大きくなった今、レフェリーやジャッジへの視線は以前より厳しくなっている。

反則を取るのか、取らないのか。

警告で済ませるのか、減点するのか。

その基準が曖昧に見えるほど、選手もファンも納得しにくくなる。

MMAがさらに競技として信頼されるためには、レフェリングの透明性と一貫性がより重要になっていることも示している。

UFC Bakuの一戦は、勝敗以上に、MMAのルール運用そのものを考えるきっかけになった。

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