修斗Vol.5、沖縄で仕掛ける"国際戦"の夜

なぜ今、この大会が注目されているのか
2026年4月19日(日)17時、沖縄・コザ・ミュージックタウン(ミュージックタウン音市場)で「NTTドコモ Presents Lemino 修斗 Vol.5」が開催される。
全10試合がLeminoで独占無料生配信。
アーカイブも同日23時からスタートし、翌週以降もオンデマンドで追える。
ただのローカル大会ではない。
Vol.1から数えて5大会目を迎えたこのシリーズは、「修斗×通信キャリア×無料配信」というモデルを国内MMAに持ち込み、明確に"観やすい修斗"へと舵を切ってきた実績がある。
Vol.5はその流れを沖縄で強化する興行であり、メインには沖縄ジム所属の西條英成、セミには同じく沖縄拠点の徳本望愛を配置。
国内シーンにおける"地方興行×国際戦×無料配信"のショーケースとして、いま最も注視すべき1枚になっている。
メインイベント:西條英成 vs マコア・クーパー
メインはウェルター級(77.1kg)5分3R、西條英成(THE BLACKBELT JAPAN)vs マコア・クーパー(Tribe Of Judah)。
西條は沖縄・那覇を拠点とする松根良太ジム勢のエースで、今大会は実質的な凱旋マッチだ。
ここ1年の西條のキャリアは"浮き沈み"そのものだった。
2025年6月のONE Friday Fights 112ではカシム・マゴメドシャピエフに1R KO負けを喫し、国際舞台での難しさを突きつけられた。
しかし同年10月の「Lemino 修斗 Vol.2」でクルボン・バトルを判定3-0で下し、試合勘と勝ち方を取り戻している。
つまり今回の一戦は、地元・沖縄で「国際戦で勝てる自分」をもう一度証明するための試合だ。
対するマコア・クーパーはハワイ・Tribe Of Judah所属、戦績2勝2敗の若手。
数字だけ見れば格下に映るが、ハワイ勢は総じてフィジカルとパンチの重さに特徴があり、軽く扱って良い相手ではない。
西條が"王道の修斗"で時間をコントロールできるか、それとも噛み合った瞬間に刺されるのか。
見どころはここに凝縮している。
セミファイナル:徳本望愛の国際戦
セミは女子アトム級(47.6kg)5分3R、徳本望愛(THE BLACKBELT JAPAN)vs リー・ボ・バエ(MOB Training Center)。
アトム級は国内女子MMAの中でも層が薄いと言われがちな階級だが、徳本はその中で確実にランキングを押し上げてきた存在だ。
今回の相手リー・ボ・バエは韓国MOB Training Center所属で、国内ファンには馴染みが薄い。
だがそれこそが修斗側の狙いだ。
国内の顔見知り対決ではなく、敢えて国際戦を組むことで、「修斗で勝つこと=アジアで勝つこと」という文脈を作りにいっている。
徳本が勝てば次はアトム級タイトル戦線、あるいはONE参戦の話に一気に現実味が出る。
見逃せない第8試合:吉野光 vs 伊集龍皇
第8試合のバンタム級(61.2kg)5分3R、吉野光(Galana Group)vs 伊集龍皇(パラエストラ小岩)は、「サバイバートーナメント・リバイバル2026」のリザーブマッチという位置づけだ。
つまり、本トーナメントで欠場やアクシデントが起きた際に即座にスライド出場する権利がかかっている。
このリザーブ戦を勝ち抜くことがそのままトーナメント本戦行きを意味するため、当人たちにとっての重みはタイトル戦線と変わらない。
国内バンタム級は層が厚く、一度ラインから外れると上位に戻るのが極めて難しい。
Vol.5全10試合の中でも、キャリア上のインパクトがもっとも大きいのは実はこのカードだと見る向きも多い。
なぜ "沖縄+Lemino+国際戦" なのか
Vol.5の構造を一歩引いて見ると、修斗側の戦略が透けて見える。
第一に「沖縄開催」。
西條・徳本というメイン&セミを沖縄拠点の選手で固めたことで、地元ファンの動員と物語性を同時に確保している。
格闘技が東京一極集中になりがちな中、修斗はむしろ地方に軸足を置き直すことでブランドの独自性を強めている。
第二に「Lemino独占無料生配信」。
地上波でもPPVでもない"無料+アーカイブ"という形式は、ライトファンの新規獲得に圧倒的に強い。
RIZINやUFCがPPV化・サブスク化を進める中、修斗は敢えて逆張りで"入口の広さ"を取りにきている。
第三に「国際戦2枚」。
メイン(米ハワイ)とセミ(韓国)で海外選手を呼ぶことで、国内シーンの内向き化を自ら拒否している。
修斗はかつて日本発祥のMMAとしてアジアに輸出されてきた歴史を持つが、Vol.5はその原点を現代的にアップデートする試みとも読める。
日本人読者が注目すべき3つの論点
(1) 西條英成が"国際戦で勝てる選手"に戻れるか。
勝てばウェルター級の国内ランキングに加え、次の国際オファー(ONE再挑戦やアジア圏のビッグマッチ)が動く可能性がある。
(2) 徳本望愛が国外選手を完封できるか。
女子アトム級は国内で注目されにくいが、国際戦を勝ち切れば「次の日本人女子MMAのアイコン」候補として一気に名前が売れる。
(3) Leminoシリーズは"修斗を地上に戻した"と言える段階に入ったか。
Vol.5の視聴数・SNSの反応次第で、この座組はVol.6以降さらに拡大していくだろう。
逆に地方+国際戦の難しさが露呈すれば、再び東京集中・国内完結のモデルに戻る可能性もある。
大会情報
大会名:NTTドコモ Presents Lemino 修斗 Vol.5。
日時:2026年4月19日(日)17:00 生配信スタート/23:00 アーカイブ配信開始。
会場:沖縄・コザ・ミュージックタウン(ミュージックタウン音市場)。
配信:Leminoにて全10試合独占無料生配信。
メイン:西條英成 vs マコア・クーパー(ウェルター級 77.1kg/5分3R)。
セミ:徳本望愛 vs リー・ボ・バエ(女子アトム級 47.6kg/5分3R)。
観るべき理由は揃っている。
無料配信で間口は最大、地方凱旋の熱量と国際戦の緊張感が同居する夜になる。
Vol.5は"修斗の現在地"を最短で把握するための1本だ。
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