DEEP 131終盤戦、5大王座戦で新王者続出 水野新太が牛久絢太郎を下しフェザー級暫定王者に

2026年5月4日、神奈川・横浜BUNTAIで開催された「宗明建設Presents DEEP 131 IMPACT 25th Anniversary」。
大会終盤の第11試合から第15試合には、ストロー級、バンタム級暫定、フライ級、ライト級、フェザー級暫定の5大王座戦が並んだ。
25周年大会のラストを飾るにふさわしく、若き新王者の誕生、王者の防衛、秒殺決着、そして世代交代を印象づけるメインイベントまで、DEEPの現在地が凝縮された終盤戦となった。
第11試合 知名昴海、杉山空を破り19歳で新王者に
第11試合のDEEPストロー級タイトルマッチでは、王者・杉山空に挑戦者・知名昴海が挑んだ。
知名が判定5-0で勝利。
ジャッジ5者が29-28で知名を支持し、19歳の知名が無敗のままDEEPストロー級王座を獲得した。
杉山はNKBフライ級王者からMMAへ転向し、わずかMMA3戦目で王座に就いた若き王者。
対する知名は、デビューから6戦無敗で、そのうち反則勝ちを除く勝利をすべて一本で収めてきた沖縄の新鋭だった。
序盤から知名は組みを仕掛け、両脇を差して投げを狙う。
杉山も背後に回るなど粘りを見せたが、知名はポジションを取り返し、アームロックを絡めながらトップを奪い返した。
2Rは杉山も反撃し、ワンツーやミドル、マウント、サッカーボールキックで攻勢を作った。
しかし知名はスクランブルから上を取り返し、3Rは知名が組みから崩し、アームロックを絡めながら上を取り、終盤もマウントやパウンドで攻勢を作って試合を締めた。
王者・杉山も最後まで粘ったが、試合全体を通じて知名の組みとポジション奪取が上回った。
試合後、知名は「小っちゃい頃からタイトルマッチ目指してやってきていて、やっとベルト獲れて最高です」と喜びを語った。
19歳の新王者誕生は、DEEPストロー級に新しい流れを生み出す結果となった。
第12試合 鹿志村仁之介、16秒TKOでバンタム級暫定王者に
第12試合のDEEPバンタム級暫定王者決定戦では、平松翔と鹿志村仁之介が対戦した。
結果は1R16秒、鹿志村のTKO勝ち。
平松が放った右ローを鹿志村がヒザで受ける。
平松が右足を負傷して倒れ込み、試合続行不能となった。
試合はあまりにも早い決着だった。
平松は瀧澤謙太をKOするなど3連勝中で、打撃の強さを持つ選手。
鹿志村は前戦のRIZIN.52で所英男をアナコンダチョークで極めるなど、寝技の強さを示してきたファイターだった。
現王者・福田龍彌が防衛戦を行えない状況の中で組まれた暫定王座戦だったが、勝負は最初のローキックの攻防で決着した。
鹿志村は試合後、「アクシデントっぽいですけど、ちゃんとカットが利いていたので、これも技術のうちです」と語った。
ノーダメージでベルトを巻いた鹿志村は、今後のバンタム級戦線でさらに大きなカードにつながる可能性を残した。
第13試合 村元友太郎、劣勢から膝十字固めで逆転防衛
第13試合のDEEPフライ級タイトルマッチでは、王者・村元友太郎が挑戦者・力也を迎えた。
結果は2R4分48秒、村元の膝十字固めによる一本勝ち。
村元が初防衛に成功した。
1R、村元がテイクダウンに入ると、力也はギロチンを合わせる。
さらに下からスイープし、袈裟固めからパウンドを入れるなど、挑戦者が王者を苦しめる場面を作った。
2Rも力也は圧力をかけ、村元のシングルレッグに対して首を抱えたままブリッジスイープ。
サイドバックからパウンドを落とし、流れは一時、力也に傾いた。
しかし、村元はそこで終わらなかった。
潜りながら足を取ると、巻き込み前転から膝十字固めへ移行。
力也の左膝を伸ばし切り、タップを奪った。
苦しい展開から一瞬で関節を取り切った勝負強さは、王者としての底力を感じさせるものだった。
試合後、村元は「自分のMMA、何でもできることを見せられたと思います。
25周年の大会で一本勝ちできて幸せです」と語った。
劣勢からの一本勝ちは、初防衛戦として非常に価値のある内容だった。
第14試合 大原樹理、倉本大悟との再戦を初回TKOで完全決着
セミファイナルのDEEPライト級暫定王座戦では、暫定王者・大原樹理と挑戦者・倉本大悟が再戦した。
両者は3月のDEEP 130で対戦していたが、その試合はローブローによりノーコンテスト。
今回は仕切り直しのタイトルマッチだった。
結果は1R2分11秒、大原の踏みつけによるTKO勝ち。
1R、倉本は前に出て右カーフ、三日月蹴り、ワンツーで圧力をかける。
前回同様、序盤から倉本が前進力を見せたが、大原は打撃を返して倉本を下がらせると、右フックでダウンを奪い、踏みつけで試合を止めた。
前回は不完全燃焼に終わった両者のタイトル戦だったが、今回は大原が初回で明確な決着をつけた。
大原は試合後、「25周年大会のセミで防衛できてうれしい。
GWの中、来ていただいてありがとうございます。
まだGWは続くので楽しんでください」とコメント。
ライト級暫定王者として、改めて存在感を示した。
第15試合 水野新太、牛久絢太郎を判定で下しフェザー級暫定王者に
メインイベントのDEEPフェザー級暫定王者決定戦では、元RIZIN&DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎と、DEEPフェザー級GP 2025を制した水野新太が対戦した。
水野が判定5-0で勝利。
採点は29-28が4者、30-27が1者で、水野がDEEPフェザー級暫定王者となった。
試合は、サウスポー同士の慎重な立ち上がりから始まった。
牛久は右フックや組みで流れを作ろうとしたが、水野は右前手のジャブで距離を作り、牛久の飛び込みを外して自ら組むことで、牛久に得意な組み手を作らせなかった。
1Rには水野がボディロックからテイクダウンを奪い、立ち上がる牛久の背後からヒザとパンチを入れる場面もあった。
2R以降も、水野は右ジャブ、左ストレート、左カーフを使いながら前に出る。
牛久の飛び込みに対しても距離を外してから組み、ケージへ押し込んでコントロール。
3Rも水野は中央を取り、ジャブとクリンチで試合を運んだ。
終盤に牛久がギロチンを狙って引き込む場面もあったが、水野が頭を抜いて試合終了を迎えた。
水野は試合前に「僕が勝って世代交代します」と語っていたが、その言葉通り、元王者・牛久を相手に判定5-0で勝ち切った。
フェザー級GP優勝、正規王者・青井人への挑戦での初黒星を経て、再び王座戦線に戻った水野が、25周年大会のメインで大きな結果を残した。
第11〜15試合 結果一覧
試合 | タイトル | 勝者 | 結果 |
|---|---|---|---|
第11試合 | DEEPストロー級タイトルマッチ | 知名昴海 | 判定5-0 |
第12試合 | DEEPバンタム級暫定王者決定戦 | 鹿志村仁之介 | TKO 1R0分16秒 |
第13試合 | DEEPフライ級タイトルマッチ | 村元友太郎 | 一本 2R4分48秒 膝十字固め |
第14試合 | DEEPライト級暫定王座戦 | 大原樹理 | TKO 1R2分11秒 ※踏みつけ |
第15試合 | DEEPフェザー級暫定王者決定戦 | 水野新太 | 判定5-0 |
終盤戦総括
DEEP 131の終盤5試合は、25周年大会にふさわしい王座戦ラッシュとなった。
知名昴海は19歳でストロー級王座を奪取し、鹿志村仁之介は16秒TKOでバンタム級暫定王者に。
村元友太郎は苦しい展開から膝十字固めで初防衛に成功し、大原樹理は倉本大悟との再戦を初回TKOで完全決着した。
そしてメインでは、水野新太が牛久絢太郎を判定で下し、フェザー級暫定王者となった。
新王者の誕生、王者の防衛、再戦の決着、そして世代交代。
DEEP 131の第11試合から第15試合は、DEEPの25年を祝うだけでなく、次の時代へ向かう大会終盤戦になった。
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