元UFC王座挑戦者イレーネ・アルダナが現役引退「健康を優先する」

元UFC女子バンタム級王座挑戦者のイレーネ・アルダナ(Irene Aldana)が、総合格闘技からの現役引退を発表した。
アルダナは約1年半にわたって熟考した末、健康を優先するため競技から離れることを決断したと説明している。
「1年半にわたって深く考えた末、人生で最も難しい決断を下す勇気をようやく持てました。
戦いから離れることになっても、自分の健康を優先します」
38歳のアルダナは、プロ通算15勝8敗の戦績を残して現役生活を終える。
約1年半の熟考を経て引退を決断
アルダナは現地時間2024年9月14日の「UFC 306:リヤド・シーズン・ノーチェUFC」で、ノルマ・ドゥモンと対戦した。
試合は第3ラウンド終了まで行われ、アルダナが判定0-3で敗戦。
第2ラウンドには偶発的なバッティングによって額に大きな裂傷を負い、これが現役最後の試合となった。
その後はオクタゴンから離れ、約1年10カ月にわたって試合に出場していなかった。
引退発表に先立ってUFCのロースターから外れたことが報じられていたが、アルダナ本人の声明によって、健康を優先して現役を退く決断だったことが明らかになった。
本人の声明では、具体的な健康状態や引退を決断した直接的な原因については説明されていない。
そのため、最後の試合で負った裂傷だけが引退理由だったと断定することはできない。
2023年にアマンダ・ヌネスの王座へ挑戦
メキシコ出身のアルダナは2016年12月にUFCデビュー。
UFCでは14試合を戦い、8勝6敗の戦績を残した。
長身を生かしたボクシングを武器とし、ベチ・コヘイア、ヤナ・サントス、ケトレン・ヴィエラ、メイシー・シアソン、カロル・ホザらに勝利している。
2019年12月のケトレン・ヴィエラ戦では、左フック一発で第1ラウンドKO勝利。
2022年9月のメイシー・シアソン戦では、第3ラウンドに下から放った蹴りをボディーへ突き刺し、ノックアウト勝利を収めた。
シアソン戦での勝利を経て、2023年6月の「UFC 289」ではアマンダ・ヌネスが保持していたUFC女子バンタム級王座に挑戦した。
アルダナは5ラウンドを戦い抜いたものの、判定0-3で敗れて王座獲得はならなかった。
ヌネスは試合後に一度目の現役引退を発表しており、アルダナはその引退試合の対戦相手となった。
UFC女子バンタム級の上位で長く活躍
アルダナはプロ通算15勝のうち、8勝をノックアウト、3勝をサブミッションで記録。
11勝をフィニッシュで挙げた。
UFCでは「ファイト・オブ・ザ・ナイト」を3回、「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」を2回獲得。
タイトル獲得には届かなかったものの、女子バンタム級の上位戦線で長く戦い続けた。
アルダナの引退により、アマンダ・ヌネスが絶対的な王者として君臨した時代を知る女子バンタム級の有力選手が、また一人オクタゴンを去ることになった。


