ヴォルカン・ウーズデミアがEPO陽性 16カ月の資格停止処分

UFCライトヘビー級ランキング9位のヴォルカン・ウーズデミア(Volkan Oezdemir)が、UFCアンチドーピングポリシー違反により、16カ月の資格停止処分を受けた。
UFCのアンチドーピングプログラムを管轄するCombat Sports Anti-Doping(CSAD)は2026年7月17日、ウーズデミアから禁止物質のエリスロポエチン(EPO)が検出されたと発表した。
EPOは、UFC禁止物質リストでペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質のカテゴリーに分類されている。
尿と血液の両方からEPOを検出
EPOが検出されたのは、2026年2月16日と3月5日にスイスのル・ムレで実施された競技外検査だった。
ウーズデミアから採取された尿と血液の両方からEPOが検出され、CSADが調査を進めた。
資格停止期間は最初の検体が採取された2月16日から開始されており、ウーズデミアが再びUFCの試合に出場できるのは2027年6月17日以降となる。
EPOと認識したうえで自ら注射
調査では、ウーズデミアが自ら依頼していないにもかかわらず、地元の薬剤師から連絡を受け、EPOの使用を持ちかけられていたことが明らかになった。
薬剤師は、EPOを使用すれば競技能力を向上できると説明したうえで、UFCのアンチドーピング検査では検出されないとウーズデミアを説得したという。
ウーズデミアは、用意された物質がEPOであると認識しながら、その日の夜に自ら注射したことを認めている。
CSADはこの件を世界アンチ・ドーピング機構(WADA)へ報告。
WADAを通じてスイス当局とも連携し、ウーズデミアは当局による正式な聴取に応じた。
CSADへ提出したものと同じ証拠や情報を提供するなど、調査に全面的に協力したという。
CSADは、ウーズデミア自身がEPOを求めて薬剤師へ接触したわけではなかったことや、調査に率直かつ全面的に協力したことを考慮。
16カ月への処分軽減が適切だと判断した。
元UFCライトヘビー級王座挑戦者
ウーズデミアはスイス出身の36歳。
プロ戦績は21勝8敗で、14度のノックアウト勝利と15度の第1ラウンドフィニッシュを記録している。
2018年1月の「UFC 220」では、ダニエル・コーミエが保持していたUFCライトヘビー級王座に挑戦した。
直近では2025年11月22日のUFCカタール大会でアロンゾ・メニフィールドと対戦し、第1ラウンド1分27秒にノックアウト勝利。
ライトヘビー級ランキング9位につけていたが、処分は2026年2月16日にさかのぼって適用され、2027年6月17日までUFCに出場できない。

