17戦無敗のACA王者イスラム・オマロフとは 17勝中12フィニッシュを誇る「T-34」、シェイドゥラエフ戦が浮上

RIZINとACAによるクロスプロモーションの噂が浮上するなか、注目を集めているのがACAフェザー級王者イスラム・オマロフ(Islam Omarov)だ。
目玉候補として名前が挙がっているのは、RIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフとの王者対決。
19戦全勝のシェイドゥラエフに対し、オマロフも17戦全勝を記録している。
実現すれば、無敗王者同士による対抗戦を象徴する一戦となる。
17戦無敗、9度の一本勝ち
オマロフはロシア・ダゲスタン出身の29歳。
身長173センチで、66キロ級のフェザー級を主戦場とし、「T-34」のニックネームで知られている。
プロ戦績は17勝0敗。
内訳は3KO・TKO、9一本、5判定で、17勝のうち12勝をフィニッシュで飾っている。
特に9度の一本勝ちは17勝の半数を超えており、グラウンドでの高い決定力が大きな武器となっている。
2016年にプロデビューすると、ロシア国内を中心に経験を積み、2020年8月にACAへ初参戦。
アブドゥルラフマン・テミロフ、ザミル・アリプシェフ、ビベルト・トゥメノフらを破り、フェザー級の上位へと駆け上がった。
スレイマノフをTKOで破り王座獲得
2023年7月、オマロフは当時の王者アリハン・スレイマノフ(Alikhan Suleymanov)に挑戦した。
試合では第2ラウンドにグラウンドパンチをまとめてTKO勝利。
無敗を維持したままACAフェザー級王座を獲得した。
一本だけでなく、トップポジションからのパウンドでも試合を終わらせられることを証明した一戦だった。
王座獲得後も勢いは止まらない。
2024年2月には、プロ通算40戦以上の経験を持つベテラン、アレクセイ・ポルプドニコフを第2ラウンドのリアネイキッドチョークで撃破。
続く9月にはクルバン・タイギボフをギロチンチョークで下し、王座防衛とACAフェザー級グランプリ優勝を同時に成し遂げた。
この年に挙げた2勝はいずれも一本勝ち。
2025年4月に行われたACA Awardsでは、2024年の最優秀選手に選出された。
再戦でもスレイマノフを圧倒
2026年1月には、王座を奪った相手であるスレイマノフと再戦した。
初対決は第2ラウンドのTKO決着だったが、再戦ではさらに短い時間で勝負を決めた。
第1ラウンド3分14秒、ギロチンチョークで一本勝ちを収め、3度目の王座防衛に成功した。
これでマルコス・ホドリゲス戦以降、直近6試合はすべてフィニッシュ勝利。
ルイス・ラファエル・ラウレンティーノ、スレイマノフ、ポルプドニコフ、タイギボフら、ACAフェザー級の実力者を次々と仕留めている。
レスリングを軸に一本とTKOを狙う
オマロフの大きな特徴は、前進圧力とレスリングを軸にした攻撃的なグラウンドゲームにある。
相手との距離を詰めてグラウンドへ持ち込み、上のポジションやバックからフィニッシュを狙う。
相手が頭を下げた場面ではギロチンを狙い、バックを奪えばリアネイキッドチョークへつなげる決定力を持つ。
キャリアではギロチンチョークとリアネイキッドチョークによる勝利を重ねている。
グラウンドでは抑え込みに終始せず、ポジションを進めながら一本やTKOを狙い続けることが、オマロフの強さにつながっている。
過去のインタビューでは、イリア・トプリアとの仮想対戦について、最終的にはレスリングで相手を消耗させる展開に持ち込みたいとの趣旨を語っていた。
サブミッションだけでなく、パウンドによるKO・TKOもキャリアで3度記録している。
スレイマノフから王座を奪った試合でも、トップポジションから打撃をまとめて試合を終わらせた。
シェイドゥラエフとの無敗王者対決なるか
ACA側が明かした5対5対抗戦構想では、オマロフとシェイドゥラエフの対戦が象徴的なカードとして挙げられている。
オマロフは17勝のうち12勝をフィニッシュ。
一方のシェイドゥラエフも、RIZINで王座を獲得して以降、強烈な打撃とグラウンドで対戦相手を次々と退けてきた。
レスリングから一本やパウンドを狙うオマロフと、序盤から爆発的な攻撃を仕掛けるシェイドゥラエフ。
ともに組み技を得意としながら、高いフィニッシュ能力を備えているだけに、対戦が実現すれば一度のテイクダウンやグラウンドでの攻防が勝敗を左右する可能性がある。
現時点では対戦の正式決定ではなく、ACA側が示したクロスプロモーション構想の候補にすぎない。
それでも、17戦無敗のACA王者オマロフは、RIZINファンにとっても覚えておくべきフェザー級の強豪といえる。


