12戦全勝、直近5戦で4KO・TKO 上久保周哉と戦うトイチュベク・ウールとは

現地時間2026年9月18日、米国ミネソタ州プライヤー・レイクのミスティックレイク・カジノホテルで開催される「LFA 242」で、上久保周哉(Shuya Kamikubo)とダニアール・トイチュベク・ウール(Daniiar Toichubek Uulu)が対戦する。
試合はバンタム級で行われ、コメインイベントに組まれた。
上久保が迎えるのは、プロ戦績12勝無敗のキルギス出身、24歳のトイチュベク・ウールだ。
12戦全勝のキルギス人ファイター
トイチュベク・ウールは2002年2月2日生まれで、身長は約173cm。
ACA公式プロフィールでは「Doni」と記載され、Black Combatでは「FENRIR(フェンリル)」のリングネームを使用している。
2021年1月にプロデビューし、現在まで12戦全勝。
勝利の内訳はKO・TKOが5勝、一本勝ちが1勝、判定勝ちが6勝となっている。
12勝のうち半数を判定で挙げており、早期決着だけでなく、3ラウンドを通して試合を組み立てて勝利できることも戦績に表れている。
キャリア前半は主にフライ級で戦い、ロシアの強豪団体ACAでは6試合に出場して全勝。
ACA公式プロフィールには、同団体での最終戦を終えた時点で9勝無敗、身長173cm、体重57kgと記録されている。
ACAで経験を積み、近年は打撃によるフィニッシュが増加
ACAでは判定勝ちを重ねながら経験を積み、キャリア後半に入ってからは打撃によるフィニッシュが増えている。
2023年12月にはルアン・ミケイアス(Ruan Miqueias)を2ラウンドにパンチでKO。
2024年8月のACA 178では、アレクサンドロ・プライア(Alexsandro Praia)を1ラウンド2分24秒、パンチによるKOで下した。
ACAでの最終戦後も、2024年11月にナディル・シュクラトフ(Nadyr Shukhratov)を1ラウンドTKOで撃破。
直近5試合では4試合をKOまたはTKOで終わらせており、キャリア序盤と比べて打撃による決着が増えている。
大幅に体重超過した相手にも判定勝ち
2025年8月には韓国のBlack Combatへ参戦し、ルスラン・サリエフ(Ruslan Sariyev)とバンタム級で対戦した。
サリエフは計量で契約体重を大幅に超過したが、トイチュベク・ウールは試合を受け入れた。
韓国メディアが紹介したBlack Combatの公式統計によると、トイチュベク・ウールは有効打数で46対12と大きく上回り、9回のテイクダウンを仕掛けて4回成功。
サリエフのテイクダウン試行は0回で、トイチュベク・ウールが打撃と組みの双方で試合を優位に進めた。
公式採点にはサリエフの体重超過による減点が反映された。
減点分を除いて各ラウンドの評価を換算すると、29-28、29-28、30-27だったと報じられている。
体重差のある相手を有効打とテイクダウンの双方で上回った試合だった。
Black Combat第2戦ではパンチでTKO
2026年1月のBlack Combat 16では、イ・ジンセ(Jin Se Lee)と対戦した。
トイチュベク・ウールは2ラウンド終盤にパンチをまとめ、4分49秒でTKO勝ち。
プロ戦績を12勝無敗に伸ばした。
映像を見る限り、単発の大振りだけに頼るのではなく、相手の反応を見ながらパンチを重ねてフィニッシュにつなげている。
サリエフ戦では3ラウンドを通した試合運びと自ら仕掛けるテイクダウン能力を見せ、イ・ジンセ戦では打撃による決定力を示した。
無敗という数字だけでなく、試合展開に応じて勝ち方を変えられることも、トイチュベク・ウールの強みといえる。
打撃に加えてテイクダウンも使えるファイター
トイチュベク・ウールは、KOだけを狙うストライカーではない。
12勝のうち6勝を判定で挙げており、相手を倒し切れない試合でもポイントを重ねて勝利している。
サリエフ戦では打撃数で上回りながら4度のテイクダウンを成功させ、スタンドと組みを使い分ける姿を見せた。
一方、12勝のうち一本勝ちは1勝にとどまる。
少なくとも戦績上は、サブミッションよりも打撃や判定による勝利が多い。
キャリアの大半をフライ級で戦ってきたが、近年はバンタム級でも結果を残している。
LFAのバンタム級で戦う上久保と比べ、階級での経験やフィジカル面にどの程度の差があるかは注目点となる。
上久保は無敗記録を止められるか
対戦相手の上久保は、相手との距離を潰してテイクダウンを奪い、トップポジションやバックから試合を支配する組み技型の選手だ。
トイチュベク・ウールとしては、上久保の前進と組みを防ぎながら、スタンドの時間を長く保ちたい。
サリエフ戦で見せた自らのテイクダウン能力やクリンチでの強さが、上久保にも通用するかが焦点になる。
上久保が得意の組み技で無敗の新鋭を捕まえるのか。
それとも、トイチュベク・ウールが打撃とテイクダウンを使い分け、北米初戦でも連勝を伸ばすのか。
12戦全勝という戦績に加え、直近5戦で4度のKO・TKO勝ちを収めているトイチュベク・ウールは、上久保にとって危険な相手となる。



