リズ・カムーシュがアラウジョをギロチン葬 PFL女子戦線に突きつけた“バンタム級創設”の要求

コメインで見せたベテランの極め切る力
PFL San Diegoのコメインイベントで、リズ・カムーシュが改めて自分の存在感を示した。
相手は、元UFCファイターのビビアニ・アラウジョ。
UFCで長く戦い、PFL移籍後もランキング入りし、勝てばタイトル戦線に近づく立場にいた実力者だった。
しかし、最後に試合を終わらせたのはカムーシュだった。
2ラウンド、アラウジョがタックルに入った瞬間、カムーシュはギロチンチョークを合わせた。
相手の首を逃さず、ガードに引き込みながら絞め上げた。
アラウジョは耐えようとしたが、最後はタップを選ぶしかなかった。
結果は、2ラウンド2分07秒、ギロチンチョークによる一本勝ち。
42歳のベテランが、PFL女子フライ級でまだトップにいることを証明した。
PFL公式も、試合前からこの一戦を女子フライ級の重要カードとして打ち出していた。
アラウジョの攻めを逆手に取った一本
この試合の焦点は、打撃戦ではなく組みの攻防にあった。
1ラウンドはケージ際の組み合いが多く、両者がポジションを取り合う展開になった。
アラウジョも積極的に組みにいき、カムーシュに楽な展開を与えなかった。
だが、その組みの攻防こそが、カムーシュの土俵でもあった。
2ラウンド、アラウジョが再びレスリングを使おうとした場面で、カムーシュは一瞬を逃さなかった。
タックルに入ってきた相手の首を捕まえ、ギロチンへ移行する。
ベテランらしい反応の速さと、極め切る技術が出た場面だった。
相手の攻めを受けるのではなく、その選択をそのままフィニッシュにつなげる。
ディチェバ戦ではなく、バンタム級創設を要求
試合前、このカードはPFL女子フライ級の次期タイトル戦線を占う一戦として見られていた。
カムーシュはPFL女子フライ級で実績を残してきた存在であり、ダコタ・ディチェバとの対戦を期待する声も強い。
ディチェバはPFLが大きく売り出してきたスター候補であり、カムーシュとの対戦が実現すれば、女子フライ級の頂点を決めるカードとして分かりやすい。
多くのファンやメディアは、カムーシュが次にディチェバ戦を求めると見ていた。
しかし、試合後のカムーシュの主張は少し違った。
彼女はPFLに対し、女子バンタム級の創設を求めた。
なぜカムーシュはバンタム級を求めたのか
カムーシュの要求は、単なる個人的な希望ではない。
女子MMAでは、団体によって階級の選択肢が限られることがある。
特にPFLでは女子フライ級が中心になっている一方で、バンタム級が整備されれば、より多くの選手にチャンスが生まれる。
カムーシュ自身にとっても、フライ級への減量は年齢とともに簡単ではなくなっているはずだ。
42歳でトップレベルを保ちながら、毎回125ポンドに体を合わせることは大きな負担になる。
より自然な階級で戦える場を作ること。
そして、女子選手の選択肢を増やすこと。
その両方を含んだ要求に見える。
カムーシュはPFLでの存在感をさらに強めた
元UFCタイトル挑戦者、元Bellator女子フライ級王者、そしてPFLでも結果を残しているベテラン。
すでに十分な実績を持つ選手だが、アラウジョ戦の勝ち方を見る限り、まだ過去の名前で戦っているわけではない。
反応の速さも、極め切る力も、まだ十分にトップレベルにある。
そして、勝った後に自分の次の道だけでなく、団体の女子部門そのものに話を広げる発信力もある。
ディチェバとのフライ級頂上決戦に向かうのか。
それとも、バンタム級創設という新しい流れを作るのか。
アラウジョをギロチンで仕留めた一勝は、カムーシュがPFLに対して改めて突きつけたメッセージでもある。

