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AJマッキーはPFLで再び主役になれるのか 6・27サンディエゴ大会の見どころ

EasyFight運営
AJマッキーはPFLで再び主役になれるのか 6・27サンディエゴ大会の見どころ

2026年6月27日、米国カリフォルニア州のペチャンガ・アリーナ・サンディエゴで「PFL San Diego Presented by GOVX」が開催される。

今大会のメインイベントは、AJ・マッキーサラマット・イスブラエフによるフェザー級戦だ。
PFLフェザー級ランキングでマッキーが2位、イスブラエフが6位に位置する上位対決でもある。

元Bellatorフェザー級王者のマッキーにとっては、PFLフェザー級の中心に戻るための一戦になる。
対するイスブラエフは、無敗のままPFLに参戦し、デビュー戦で大きなインパクトを残した無敗の新顔だ。

PFLはBellator買収後、旧Bellator勢を自団体のストーリーにどう組み込むかという課題を抱えている。
その意味で、今回のマッキーのメイン登場は単なるワンマッチではない。

PFLがフェザー級の新しい主役を作れるのか。
元Bellator王者がPFLの中で再び中心人物になれるのか。
その答えを探る大会になる。

AJマッキーにとっての再出発

AJマッキーは、Bellator時代にフェザー級の頂点まで上り詰めた選手だ。

パトリシオ・ピットブルを破り、無敗のまま王座を獲得した時期のマッキーは、世界のフェザー級でも特別な存在だった。
長いリーチ、スピード、スクランブル能力、極めの強さを兼ね備え、打撃でも寝技でも試合を終わらせられる万能型として評価されていた。

しかし、その後はパトリシオとの再戦で敗れ、ライト級にも挑戦しながら、キャリアの焦点がやや見えにくくなった時期もあった。

ライト級での試合を経てフェザー級に戻ったマッキーにとって、PFLでの連勝をさらに伸ばせるかが問われる一戦になる。
直近ではPFL Madridでアダム・ボリッチに判定勝ちし、フェザー級復帰後は連勝中だ。

フェザー級で再び勝ち続ければ、彼は「Bellatorの元王者」ではなく、「PFLフェザー級の中心人物」として語られるようになる。
団体が変わり、フォーマットが変わっても、トップレベルの実力を保っていることを証明できるからだ。

しかし今回の相手は、単なる調整相手ではない。

イスブラエフは無敗のファイターであり、PFLデビュー戦では元PFLフェザー級王者ヘスス・ピネドを1ラウンド終盤にフィニッシュした。
PFLフェザー級の新しい勢力として、すでに無視できない位置にいる。

PFLフェザー級に明確な王者がいない状況だからこそ、マッキーが勝てば、王座戦線の中心に近づく。
反対に敗れれば、PFLが押し出したい新世代に主役の座を奪われる可能性がある。

無敗のイスブラエフは上位勢に通用するのか

サラマット・イスブラエフは、10勝0敗の無敗でこの試合を迎える。

キャリアの数字だけを見れば、まだ実績面ではマッキーに及ばない。
しかし、PFLでの初戦でいきなりヘスス・ピネドを1ラウンド終盤に止めたことにより、評価は一気に変わった。

ピネドはPFLフェザー級で結果を残してきた選手であり、その相手を初回で仕留めた意味は大きい。
イスブラエフは単なる期待株ではなく、すでに上位勢を倒せる危険な存在として扱われるべきだ。

この試合の面白さは、実績のあるマッキーが無敗の挑戦者を迎え撃つという単純な構図だけではない。

PFLにとっては、どちらが勝ってもフェザー級のストーリーを前に進められるカードでもある。

マッキーが勝てば、PFLはBellator時代からのスターを、自団体のフェザー級を背負う存在として再構築できる。
イスブラエフが勝てば、PFLは自分たちの舞台で新しい無敗ファイターを一気に押し上げることができる。

つまり、これは両者にとってだけでなく、PFLのフェザー級戦略にとっても重要な試合だ。

カモーシュ対アラウージョは女子フライ級の重要戦

コメインイベントでは、リズ・カモーシュとビビアン・アラウージョが女子フライ級で対戦する。

カモーシュは2025年のPFL女子フライ級トーナメントを制した実力者で、女子フライ級における重要人物の一人だ。
ディチェバとの対戦を見たいという声もあるが、ディチェバは負傷からの復帰待ちという状況にあり、今回は元UFCのアラウージョと向き合うことになった。

この試合は、カモーシュにとっては、勝って当然と見られやすい一方で、落とせばタイトル戦線から後退しかねない難しい一戦になる。

勝てば、あらためてタイトル戦に進むべき選手だと主張できる。
逆にここで落とせば、ディチェバとの対戦を求める立場そのものが弱くなる。

アラウージョはUFCで戦ってきた経験を持つ選手であり、打撃と組みを混ぜながら前に出るタイプだ。
カモーシュにとっては、名前のある相手にしっかり勝ち切ることが求められる試合になる。

PFLの女子フライ級は、ディチェバを中心に動いている印象もある。
しかし、カモーシュがここで存在感を見せれば、その構図は簡単には固定されない。

シャブリー対デイビスはライト級の再起戦

メインカードでは、アレクサンドル・シャブリーとアルフィー・デイビスのライト級戦も組まれている。

このカードは、過去に王座へ近づいた選手同士の再起戦という見方ができる。

シャブリーは、2024年9月のウスマン・ヌルマゴメドフ戦で判定負けして以来の復帰戦になる。
2025年のPFLライト級トーナメント出場が見込まれていたが、禁止薬物の陽性反応による6カ月の出場停止処分の影響で外れた経緯がある。
Bellator時代から高い技術を評価されてきた選手だが、PFLに移った現在、もう一度上位戦線に戻れるかを示す必要がある。

一方のデイビスも、2026年2月にウスマン・ヌルマゴメドフとのタイトル戦で3RのテクニカルサブミッションでKO負けしている。
クレイ・コラード、ブレント・プリムス、ガジ・ラバダノフに勝って王座挑戦まで進んだ実績はあるが、頂点には届かなかった。

どちらも負ければ後退、勝てば再びライト級上位に食い込める。
メインやコメインほど派手ではないが、PFLライト級の層を考えるうえでは見逃せないカードだ。

さらにメインカードには、アブラハム・ベイブリー対ロブ・ウィルキンソンの試合も組まれており、PFLらしく複数階級の再浮上戦が並ぶ大会になっている。

PFLは次の主役を作れるのか

PFL San Diegoは、派手なタイトルマッチが並ぶ大会ではない。

だが、PFLが今後どの選手を中心に物語を作っていくのかを見るうえでは重要な大会だ。

AJマッキーは、単なる「元Bellator王者」ではない。
勝てば、PFLフェザー級の中心に再び立つ可能性がある。

一方で、サラマット・イスブラエフが勝てば、無敗の新鋭が一気に主役候補へ浮上する。
マッキーを倒すことは、PFLにおける世代交代を示す結果にもなる。

リズ・カモーシュにとっても、今大会は女子フライ級で存在感を示す場だ。
ダコタ・ディチェバを中心に語られがちな階級で、2025年トーナメント覇者としての価値を改めて示せるかが問われる。

PFLはBellator勢、元UFC勢、無敗の新鋭を抱える一方で、それぞれを団体の物語にどう組み込むかが課題になっている。

PFL San Diegoは、その答えを探る大会だ。

マッキーが勝つのか。
イスブラエフが新しい流れを作るのか。

タイトルマッチがなくても、PFLの次の主役が見えてくる一日になる。

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