PFL Sioux Falls、上位戦線を動かした3カード

PFL Sioux Fallsで、ウェルター級、ライト級勢による160ポンド契約、ヘビー級の上位戦線に関わる3カードが行われた。
大会は現地時間5月2日(日本時間5月3日)、アメリカ・サウスダコタ州スーフォールズのSanford Pentagonで開催され、メインイベントではローガン・ストーリーがフロリム・ゼンデリに判定勝利。
コメインではガジ・ラバダノフがアレックス・チゾフを判定で下し、ヘビー級ではセルゲイ・ビロステニーがヘナン・フェレイラを3R TKOで破った。
ストーリーが地元で再起、ラバダノフは仕切り直し、ビロステニーがフェレイラを撃破
ローガン・ストーリー、地元でゼンデリに完勝
メインイベントは、ウェルター級のローガン・ストーリー vs フロリム・ゼンデリ。
ストーリーにとって、この試合は地元サウスダコタでの重要な再起戦だった。
元Bellator暫定ウェルター級王者であり、2025年PFLウェルター級トーナメント決勝まで進んだ実力者だが、前戦ではサッド・ジーンに敗れている。
今回のゼンデリ戦は、もう一度PFLウェルター級上位で存在感を示すための試合だった。
試合は、ストーリーのレスリングが強く出る展開になった。
ゼンデリはストーリーのテイクダウンに対抗する場面で度重なるフェンス掴みを犯し、1Rにレフェリーのケビン・マクドナルドから2点を減点された。
これで1Rが事実上10-7となり、初回から大きなビハインドを背負う形に。
最終的にジャッジ3者とも30-25でストーリーが判定勝利を収めた。
ゼンデリは2024年PFL Europeウェルター級トーナメントを制した選手で、PFLで存在感を高めてきた。
だからこそ、ストーリーにとっては地元で勝っただけではなく、PFL Europe王者を相手に上位の力を見せた意味が大きい。
ゼンデリにとっては、レスリングへの対応と反則による失点が重く響いた試合になった。
ストーリーは、派手なKOではなかったが、自分の強みを押し通して確実に勝った。
ウェルター級上位に残るために必要だった勝利を、地元のメインイベントで掴んだ形だ。
ラバダノフ、チゾフに判定勝利でライト級戦線に踏みとどまる
コメインイベントでは、ガジ・ラバダノフとアレックス・チゾフが160ポンド契約で対戦した。
ラバダノフにとって、この試合は仕切り直しの一戦だった。
2024年PFLライト級トーナメントを制した実績を持つ一方で、2025年PFL World Tournamentライト級決勝ではアルフィー・デイビスに敗れ、12連勝がストップ。
その後最初の試合だった。
ここで連敗すれば、ライト級上位での立場は大きく揺らぐ。
だからこそ、チゾフ戦は勝利が必要なカードだった。
相手のチゾフも、2025年PFL Europeライト級トーナメントを制した実力者。
ラバダノフにとっては、決して調整試合ではなく、欧州ルートから上がってきた強豪を相手に再び自分の立ち位置を示す試合だった。
結果は、ラバダノフのユナニマス判定勝利。
スコアは30-27が2者、29-28が1者だった。
フィニッシュこそなかったが、前戦の敗北から立て直し、PFLライト級戦線に踏みとどまるためには大きな勝利となった。
チゾフにとっては、ここで元PFL王者を食えば一気に評価を上げられるチャンスだったが、ラバダノフの壁を崩し切ることはできなかった。
ラバダノフは派手な復活劇ではなくとも、実力者相手に勝ち切ることで、まだ上位戦線の選手であることを示した。
ビロステニー、フェレイラを3R TKO ヘビー級で大きな番狂わせ
ヘビー級では、セルゲイ・ビロステニーがヘナン・フェレイラを3R 1分56秒、パンチ/パウンドによるTKOで下した。
フェレイラは元PFLヘビー級王者であり、過去にはライアン・ベイダーをわずか21秒で沈めたこともある強打者だ。
一方で、近年はフランシス・ガヌー、ワジム・ネムコフに敗れており、今回のビロステニー戦はヘビー級上位に踏みとどまるための重要な試合でもあった。
ビロステニーにとっては、ここでフェレイラを倒すことができればキャリア最大級の勝利になるカードだった。
元PFLヘビー級王者であり、PFLヘビー級の中心を担ってきた存在を直接破った意味は大きい。
試合は3Rに決着した。
ビロステニーが右フックからパウンドでフェレイラを止め、1分56秒でTKO勝利。
フェレイラの名前を考えれば、これはビロステニーにとって大きなステップアップとなる勝利だ。
フェレイラはガヌー、ネムコフに続く敗北でこれで3連敗となった。
かつての爆発力は今も脅威だが、ヘビー級上位で再びタイトル戦線に絡むには、立て直しが必要になる。
一方のビロステニーは、元王者をフィニッシュしたことで、PFLヘビー級で一気に名前を上げた。
3試合が示したPFL各階級の動き
この3カードは、それぞれ違う意味を持つ試合だった。
ストーリーは、地元メインでゼンデリを完封し、ウェルター級上位に残る力を示した。
ラバダノフは、前戦の敗北から立て直し、ライト級でまだ中心にいることを証明した。
ビロステニーは、フェレイラをTKOで破り、ヘビー級で一気に存在感を高めた。
PFL Sioux Fallsは、ビッグタイトル戦こそなかったものの、複数階級の今後を動かす結果が出た大会になった。
特にビロステニーの勝利は、PFLヘビー級戦線に新しい流れを作る可能性がある。
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