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RIZIN.53前日計量|平本蓮の背後からのキックが問いかけるもの

EasyFight運営
RIZIN.53前日計量|平本蓮の背後からのキックが問いかけるもの

RIZIN.53の前日公開計量で、平本蓮 vs 皇治の一戦が大きな波紋を広げている。
5月9日、神戸ハーバーランド スペースシアターで行われた公開計量。
翌日のRIZIN.53に向けて出場選手たちがステージに登場する中、第10試合に組まれている平本蓮と皇治の場面で、看過できないシーンがあった。

フェイスオフを終え、両者が離れた直後だった。
皇治が背を向けたタイミングで、平本が後ろから蹴りを入れたのだ。
会場には一気にざわつきが広がり、皇治も怒りをあらわにした。

11kg超の体重差と、無防備な状態への蹴り

この一戦は、RIZINスタンディングバウト特別ルールで行われる。
3分3ラウンド、無差別級、10オンスグローブ着用。
MMAではなく、スタンディングバウトとして組まれた特別ルールの一戦だ。

公開計量では、皇治が68.60kg、平本が79.85kg。
その差は11.25kgに及んだ。
無差別級で行われる以上、ルール上の問題ではない。
しかし、11kg以上重い選手が、試合前日の公式イベントで、背を向けた相手に蹴りを入れたという事実は軽く扱われるべきではない。

公開計量という場で越えた一線

格闘技に煽り合いや挑発はつきものだ。
フェイスオフでにらみ合い、言葉で火花を散らすことも、興行の一部ではある。
だが、相手が背を向けた状態で後ろから蹴る行為は、単なる挑発とは明らかに違う。

公開計量は、試合前の緊張感を見せる場であり、ファンやメディアに向けて選手の状態を示す公式イベントでもある。
相手が背を向けた直後のキックは、競技者同士の緊張感というより、超えてはいけないラインに踏み込んだ行為に見える。

「してやったり」という処理への疑問

さらに違和感が残ったのは、その後の空気の処理のされ方だ。
配信内では、司会進行の鈴木アナがこの場面を受けて「平本選手のしてやったりの表情でした」といった趣旨でまとめていた。
もちろん、生配信の進行上、場を止めずに次へ進める必要があったことは理解できる。
突然の出来事に対して、現場で言葉を選ぶ難しさもあるだろう。

それでも、あの場面を「してやったり」と表現してしまうことには疑問が残る。
相手が背を向けた状態で蹴る行為が、結果的に"盛り上げの一部"として受け取られかねない処理になってしまえば、問題のある行動が"盛り上がり"として処理されてしまう。
格闘技イベントには煽りも挑発もあるが、笑いにすれば何をやってもいいわけではない。

今回の件で一番危ういのは、まさにそこだ。

「平本だから面白い」「皇治相手だから成立する」「会場が沸いたからいい」。
そうした空気で流してしまえば、危険な行為とプロモーションの境界線はどんどん曖昧になる。
格闘技はもともと危険を伴う競技だからこそ、試合外での振る舞いには線引きが必要だ。

スター性があるからこそ、より厳しく問われる

平本には、試合を盛り上げる力がある。
言葉で注目を集める力もある。
リング上で相手を倒す力もある。
だからこそ、背後からのキックで話題を作る必要はなかったはずだ。

皇治もまた、試合前から強い言葉で平本を挑発していた。
両者の舌戦がこのカードの注目度を高めていたのは間違いない。
しかし、言葉での煽り合いと、相手の背後から身体的なアクションを起こすことは別問題である。

平本は、今のRIZINで大きな発信力を持つ選手だ。
朝倉未来戦での勝利以降、その存在感はさらに増した。
発言一つ、行動一つがSNSで拡散され、良くも悪くも話題になる。
だからこそ、今回の行為を「平本らしい」「盛り上がった」で済ませてしまうのは危うい。

平本蓮がRIZINを代表する存在の一人であるなら、今回の行為は批判されるべきだ。
スター性があるから許されるのではなく、スター性があるからこそ、より厳しく見られる。

試合の中で決着をつけるべき一戦

RIZIN.53の平本蓮 vs 皇治は、もともと話題性の高いカードだった。
無差別級のスタンディングバウト。
11kg超の体重差。
平本の復帰戦としての注目。
皇治がどこまで食い下がれるのかという興味。
それだけで十分に見どころはあった。

にもかかわらず、前日計量での不意打ちキックによって、試合前の話題は別の方向へ向かってしまった。
これは平本にとっても、RIZINにとっても、決して良い盛り上がり方ではない。

試合を盛り上げることと、何をしてもいいということは違う。
笑いに変えることと、問題をなかったことにすることも違う。

平本が本当に強さを示したいなら、背後からのキックではなく、試合内容で皇治を圧倒すればいい。
皇治を黙らせたいなら、公開計量の不意打ちではなく、ゴングが鳴った後の拳で証明すればいい。

今回の一幕を、「してやったり」で片づけてはいけない。
笑いにすれば何をやってもいい、盛り上がれば何をしても許される。
そんな空気が格闘技の現場に広がることには、強い疑問が残る。

大会情報

  • 大会名:RIZIN.53
  • 日時:2026年5月10日(日)
  • 会場:GLION ARENA KOBE(兵庫県神戸市)
  • 配信:RIZIN LIVE、ABEMA、U-NEXTほか

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