World MMA Awards 2026結果|メラブ・ドバリシビリが年間最優秀選手、ジョシュア・ヴァンは2冠

格闘技界の優れた選手や試合、団体、関係者を表彰する「第17回World MMA Awards」が、現地時間2026年7月8日にアメリカ・ラスベガスで開催された。
男子の年間最優秀選手にあたる「チャールズ・“マスク”・ルイス・ファイター・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのは、メラブ・ドバリシビリ(Merab Dvalishvili)。
女子年間最優秀選手にはケイラ・ハリソン(Kayla Harrison)が選ばれ、ジョシュア・ヴァン(Joshua Van)はブレークスルー・ファイター・オブ・ザ・イヤーと年間最高試合の2部門を受賞した。
今回は開催スケジュールを通常の暦年形式へ戻すため、2024年7月から2025年末までの実績を扱う変則的な表彰となっている。
そのため、2026年に行われた試合の年間表彰ではない点には注意が必要だ。
年間最優秀選手はメラブ・ドバリシビリ
男子年間最優秀選手に選ばれたメラブは、対象期間にUFCバンタム級の中心に立ち続けた。
2024年9月のUFC 306ではショーン・オマリー(Sean O'Malley)を判定で破り、UFCバンタム級王座を獲得。
2025年1月のUFC 311では、無敗の挑戦者だったウマル・ヌルマゴメドフ(Umar Nurmagomedov)を退け、初防衛に成功した。
さらに、2025年6月のUFC 316ではオマリーとの再戦に臨み、3ラウンドに一本勝ち。
初戦では判定まで戦った相手を再戦で仕留め、王者としての進化を示した。
豊富な運動量、連続するテイクダウン、相手に休む時間を与えないプレッシャーは、メラブを象徴する武器だ。
タイトル獲得だけでなく、強豪挑戦者を相手に防衛を重ねた実績が、年間最優秀選手という評価につながった。
女子年間最優秀選手はケイラ・ハリソン
女子年間最優秀選手には、ケイラ・ハリソンが選ばれた。
ハリソンはオリンピック柔道で2度の金メダルを獲得し、MMA転向後もPFLで実績を残してきた選手だ。
UFC参戦後もその強さを見せ、2025年6月のUFC 316ではジュリアナ・ペーニャ(Julianna Peña)と女子バンタム級タイトルマッチで対戦。
2ラウンド終盤にキムラロックを極め、一本勝ちでUFC女子バンタム級王座を獲得した。
世界トップクラスの組み技に加え、UFCの女子バンタム級に適応して王座まで到達したことが高く評価された形だ。
ジョシュア・ヴァンがブレークスルーと年間最高試合の2冠
今回の表彰で大きな存在感を示したのが、ジョシュア・ヴァンだ。
ヴァンはブレークスルー・ファイター・オブ・ザ・イヤーを受賞。
さらに、ブランドン・ロイバル(Brandon Royval)との一戦が年間最高試合に選ばれ、2冠を達成した。
2025年6月のUFC 317で行われたロイバル戦では、フライ級トップ選手を相手に激しい打撃戦を展開。
ヴァンは3ラウンドを戦い抜き、29-28、29-28、30-27の判定で勝利した。
当時は若手の有望株として見られていたヴァンだが、実績のあるロイバルを破ったことで、一気にタイトル戦線の中心へ浮上した。
その後はUFCフライ級王者にまで上り詰めており、今回の2冠はヴァンが短期間でトップファイターへ成長したことを象徴する結果となった。
パディ・ピンブレットが国際年間最優秀選手
インターナショナル・ファイター・オブ・ザ・イヤーには、イギリス出身のパディ・ピンブレット(Paddy Pimblett)が選ばれた。
ピンブレットは高い人気を持つだけでなく、UFCライト級で勝利を積み重ね、トップ戦線へ近づいてきた。
試合前後の発言や独特のキャラクターも含め、アメリカ国外からMMAの注目を集めた選手として評価された。
UFC、ダナ・ホワイトも受賞
年間最優秀団体にはUFCが選ばれ、リーディング・マン・オブ・ザ・イヤーはダナ・ホワイト(Dana White)が受賞した。
年間最優秀コーチにはシンジケートMMAのジョン・ウッド(John Wood)、年間最優秀ジムにはシンジケートMMAが選ばれている。
ジョン・ウッドとシンジケートMMAがそろって受賞したことも、今回の表彰における大きなトピックの一つだ。
主な受賞結果
部門 | 受賞者 |
|---|---|
男子年間最優秀選手 | メラブ・ドバリシビリ |
女子年間最優秀選手 | ケイラ・ハリソン |
ブレークスルー・ファイター | ジョシュア・ヴァン |
インターナショナル・ファイター | パディ・ピンブレット |
年間最優秀団体 | UFC |
リーディング・マン | ダナ・ホワイト |
年間最優秀コーチ | ジョン・ウッド |
年間最優秀ジム | シンジケートMMA |
年間最優秀解説者 | ジョン・アニク |
年間最優秀レフェリー | マーク・ゴダード |
年間最優秀MMAメディア | MMA Junkie |
年間最優秀MMAジャーナリスト | アリエル・ヘルワニ |
UFCを中心に新たな主役が評価された表彰式
今回のWorld MMA Awardsでは、メラブやハリソンといった王者クラスの選手だけでなく、ヴァンのように急速な成長を見せた新世代も高く評価された。
特にヴァンは、ブレークスルーと年間最高試合の2部門を受賞したことで、今回の表彰式を象徴する存在になったといえる。
メラブが対象期間の頂点に立ち、ハリソンが女子部門を受賞。
そしてヴァンが次世代の顔として2冠を獲得した。
第17回World MMA Awardsは、MMA界の中心で戦った王者たちと、新たに台頭した選手の両方にスポットライトが当たる結果となった。



