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AJ・マッキー、「天才」の看板を取り戻す夜になるか 6.27サンディエゴで無敗の新鋭イスブラエフと激突

EasyFight運営
AJ・マッキー、「天才」の看板を取り戻す夜になるか 6.27サンディエゴで無敗の新鋭イスブラエフと激突

かつて「UFC外で最高の逸材」と呼ばれた男が、岐路に立っている。
AJ・マッキー、戦績24勝2敗。
6月27日(現地時間)、地元カリフォルニアのペチャンガ・アリーナで開催されるPFLサンディエゴ大会のメインで、無敗の新鋭サラマト・イスブラエフ(10戦無敗)と対戦する。
フェザー級ランキング2位対6位。31歳とファイターとしてはまだ十分に若いマッキーだが、近年の停滞で「天才」の評価には陰りも見え始めた。本来の階級に戻った今、この一戦は流れを取り戻す絶好の舞台だ。

ピットブルを1R1分57秒で仕留めた夜が、キャリアの頂点だった

マッキーの名を世界に轟かせたのは2021年。
ベラトールのフェザー級ワールドグランプリ決勝で、絶対王者パトリシオ・ピットブルをわずか1Rで仕留め、無敗のまま王座と賞金100万ドルを手にした。
父アントニオ・マッキーに幼少期から鍛え上げられた英才教育の集大成であり、当時のMMA界では「UFCのトップ5に入れる才能」という評価が大勢を占めた。

だが頂点は長く続かなかった。
翌2022年のピットブルとの再戦に判定で敗れて初黒星。
その後ライト級へ転向し、PFL対ベラトール対抗戦ではクレイ・コラードから一本勝ちを収めるなど結果は残したものの、ライト級での5戦は4勝1敗、フィニッシュはわずか1度。
圧倒的だった「仕留める力」は階級の壁に削られ、2024年10月にはポール・ヒューズにスプリット判定で敗れた。
「天才」の看板は、静かに色あせ始めていた。

フェザー級回帰という答え

2025年7月にアクメド・マゴメドフを判定で下すと、2026年3月には元Bellatorタイトル挑戦者のアダム・ボリッチにも判定勝利。
フェザー級復帰後は2連勝を記録している。
ただし、いずれも判定決着で、かつての爆発的なフィニッシュ力を取り戻したとはまだ言い切れない。
UFC移籍の噂が絶えない中でPFL残留を選び、本人は「UFCを真剣に考えたことはなかった」と語っている。

ライト級でパワー負けしていた男が、本来の階級に戻って何を見せられるか。
マゴメドフ戦の白星は及第点だったが、判定勝ちでは「復活」の証明として弱い。
だからこそ、次のイスブラエフ戦が重い意味を持つ。

イスブラエフ戦は「世代交代」との戦い

サラマト・イスブラエフは10戦無敗のランキング6位。
かつてのマッキーがそうだったように、無敗の勢いでトップ戦線に殴り込もうとする側だ。
31歳のマッキーは、今度は実績ある側として迎え撃つことになる。
無敗のままピットブルに挑んだ頃の自分と戦うようなマッチアップと言っていい。

タイトル戦線の文脈も絡む。
PFLフェザー級の王者は18戦無敗のティムール・ヒズリエフだが、銃撃事件からの回復途上で復帰時期は不透明だ。
王座戦線が停止している今、ランキング2位のマッキーがイスブラエフを退ければ、王者復帰後の最初の挑戦者、あるいは暫定王座戦の最右翼に立つ。
逆に敗れれば、無敗の新鋭に序列を追い越され、王座への道はまた一段遠くなる。

大会全体も粒ぞろい

サンディエゴ大会はメイン以外も見どころが多い。
コメインには女子フライ級でリズ・カーマウチ対ヴィヴィアーニ・アラウージョのベテラン強豪対決が組まれ、米国ではESPN2が生中継する。
PFLはベラトール吸収後の体制で大会の質を底上げしており、7月31日のニューヨーク大会(ウスマン・ヌルマゴメドフダコタ・ディチェバ出場予定)へ続く夏のシリーズの幕開けとしても注目だ。

勝敗のカギ 削られた牙はまだ残っているか

注目すべきは、フェザー級のマッキーが取り戻したはずのフィジカルアドバンテージを、序盤のフィニッシュ圧力に変換できるかどうかだ。
柔術と打撃を繋ぐ創造性は健在でも、ライト級時代に染みついた「判定での勝ち方」のまま戦えば、無敗の挑戦者の勢いに飲まれかねない。
ピットブルを1Rで沈めたあの牙が残っているなら、それを見せるべき夜は6月27日をおいて他にない。

地元サンディエゴのケージで、天才は再び天才に戻れるのか。
日本時間6月28日、PFLフェザー級の未来が少し見える。

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