FIGHT WEEK

PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   PFL MENA 9 5/24(日)   /   PFL Brussels 2026 5/23(土)   /   

ベンソン・ヘンダーソンがMMA復帰 "Smooth"はなぜ42歳で再びケージに戻るのか

EasyFight運営
ベンソン・ヘンダーソンがMMA復帰 "Smooth"はなぜ42歳で再びケージに戻るのか

元UFCライト級王者ベンソン"スムース"ヘンダーソンが、再びMMAのケージに戻ってくる。

現地時間2026年5月23日、ベルギー・ブリュッセルのING Arenaで開催される「PFL Brussels」。
そのメインイベントで、ヘンダーソンは地元ベルギーの無敗ファイター、パトリック・ハビロラと対戦する。
ヘンダーソンにとって、これは約3年ぶりのMMA復帰戦だ。

2023年3月、Bellator 292。
ヘンダーソンはウスマン・ヌルマゴメドフの持つBellatorライト級王座に挑戦した。
結果は1ラウンド、リアネイキッドチョークによる一本負け。
試合後、ヘンダーソンはグローブをケージに置き、MMAからの引退を表明した。

あの瞬間、多くのファンは"Smooth"の物語がここで一区切りを迎えたと感じたはずだ。

元WECライト級王者であり、元UFCライト級王者でもある。
数々の怪物を相手に王座を防衛してきた男。
UFCライト級史の中でも、ヘンダーソンの名前は確かな重みを持っているし、実際に熱狂したファンも沢山いるだろう。

特に2012年から2013年にかけての王者時代は、ヘンダーソンの全盛期を象徴する期間だった。
フランク・エドガーを5ラウンドの判定で下して王座を獲得し、再戦ではスプリット判定の接戦を制してベルトを守った。
その後、ネイト・ディアスを相手に総合力で上回り、さらにギルバート・メレンデスとの接戦も制した。

見た目の派手さだけで語られるタイプではない。
だが、どんな相手の土俵にも対応できる。
打撃、組み、スクランブル、スタミナ、そして勝負強さ。
ベンソン・ヘンダーソンは、まさに「総合格闘技」の選手だった。

UFCを離れた後はBellatorへ移籍。
ライト級だけでなくウェルター級にも挑み、マイケル・チャンドラー、パトリシオ・ピットブル、ブレント・プリマス、イスラム・マメドフ、ピーター・クイリーらと戦った。
Bellatorでのキャリアは勝敗の波もあったが、それでもヘンダーソンは常に強豪との試合を選び続けた。

そして最後に待っていたのが、ウスマン・ヌルマゴメドフ戦だった。
この試合は、Bellatorライト級王座戦であると同時に、ライト級ワールドGPの一戦でもあった。
ヘンダーソンにとっては、もう一度世界レベルで自分を証明するための大一番だった。
しかし、試合は早い段階で終わった。
若き王者のスピードと精度の前に、ヘンダーソンは一本負けを喫した。

だからこそ、あの引退には説得力があった。
長いキャリアを戦い抜いた元王者が、若い世代に敗れ、グローブを置く。
一つの時代の終わりとして、あまりにも象徴的だった。

しかし、ヘンダーソンは完全に戦いから離れていたわけではない。
引退後も、彼は競技者であり続けた。
グラップリングに出場し、Karate Combatにも参戦し、Misfits Boxingのリングにも立った。
MMAの試合からは離れていても、実戦の緊張感に身を置き続けていた。

今回の復帰が興味深いのは、単なる「引退撤回」ではない点だ。
ヘンダーソンは、もう一度UFC王者を目指す若手ではない。
すでにWECとUFCで頂点に立ち、Bellatorでも世界の強豪と戦い、MMAファイターとして十分すぎるほどの実績を残している。
名声のために戻る必要はない。
過去の実績を改めて証明する必要もない。

それでも戻ってくる。

その背景に見えるのは、競争から完全には離れていないヘンダーソンの姿だ。
42歳になっても、彼はルールを変えながら勝負の場に立ち続けている。
そこにベンソン・ヘンダーソンという選手の本質がある。

ただし、復帰戦の相手としてハビロラは決して楽な相手ではない。

パトリック・ハビロラは、ベルギーの無敗ウェルター級。
8勝0敗、そのうち7勝をKO・TKOで挙げている。
地元ベルギーでメインイベントを任される存在であり、PFLが欧州で前面に押し出すホームグロウンのスター候補でもある。

ハビロラにとって、ヘンダーソンは過去最大の名前だ。
元UFC王者を倒せば、一気に世界的な注目を集めることができる。
しかも舞台はブリュッセル。
地元の声援は、間違いなくハビロラの背中を押すだろう。
若さ、勢い、フィニッシュ力、そしてホームの空気。
ヘンダーソンにとっては、復帰戦でいきなり厳しい条件がそろっている。

一方で、ヘンダーソンには経験がある。
タイトル戦の5ラウンド。
世界王者との接戦。
危ない場面をしのぐ冷静さ。
相手の勢いを削る試合運び。

ハビロラが序盤から倒しに来るなら、ヘンダーソンはその圧力をどう受け流すか。
打撃戦で正面から付き合うのか、組みを混ぜてペースを落とすのか、スクランブルでベテランらしい嫌らしさを見せるのか。

この試合のテーマは、単なる新旧対決ではない。
ハビロラにとっては、レジェンドを越えてPFLウェルター級の主役に近づく試合。
ヘンダーソンにとっては、自分がまだMMAの中で戦えることを示す試合。
どう考えても応戦せずにはいられない。

42歳の"Smooth"は、まだ終わっていなかったのか。
それとも、ベルギーの新鋭がレジェンドの名前を踏み台にしてネクストステージへ進むのか。

PFL Brusselsのメインイベントは、ベンソン・ヘンダーソンという選手の過去と現在、そしてMMAファイターとして残された火を確かめる一戦になる。

大会情報

大会名:PFL Brussels
現地時間:2026年5月23日(土)
日本時間:2026年5月24日(日)1:30〜 U-NEXTにてライブ配信
会場:ING Arena(ベルギー・ブリュッセル)

この記事をシェア

関連記事