元王者アンカラエフがグスコフを5ラウンドTKO 終盤のグラウンド攻撃で再起【UFCアブダビ】

現地時間2026年7月25日、アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナで「UFCファイトナイト・アブダビ」が開催された。
メインイベントのライトヘビー級マッチでは、大会時ランキング1位のマゴメド・アンカラエフ(Magomed Ankalaev)と同9位のボグダン・グスコフ(Bogdan Guskov)が対戦。
アンカラエフが5ラウンド2分41秒、グラウンドでのパンチによるTKO勝ちを収めた。
序盤は慎重な打撃戦
第1ラウンド、アンカラエフは距離を保ちながら相手の動きを見極め、グスコフは構えを切り替えながらローキックやボディへの蹴りを放った。
一撃で試合を終わらせる力を持つグスコフに対し、アンカラエフは無理に踏み込まず、フェイントを交えながら慎重に打撃を返す。
大きな攻防は少なかったものの、互いに相手の射程を探りながら試合を進めた。
第2ラウンドに入ると、アンカラエフはグスコフの前進にカウンターを合わせ、複数のパンチを組み合わせる場面を増やした。
グスコフは強打の機会をうかがったが、アンカラエフの距離管理を崩せない。
ラウンドが進むにつれて攻撃を出しにくくなり、アンカラエフが少しずつ主導権を握った。
アンカラエフが多彩な攻撃を見せる
第3ラウンド、アンカラエフは開始直後にハイキックを放ち、その後には回転バックブローも繰り出したが、これは空振りに終わった。
試合のペース自体は大きく上がらなかったものの、アンカラエフはグスコフの強打を受けにくい位置を保ちながら攻撃を当てる。
グスコフは前に出ようとしたが、アンカラエフのカウンターを警戒し、決定的な一発を打ち込めなかった。
第4ラウンドからグラウンドで支配
第4ラウンド、アンカラエフは開始直後にテイクダウンを成功させ、グスコフをケージ際で押さえ込んだ。
ハーフガードからパンチやヒジを当てると、グスコフが背中を向けたところでバックポジションへ移行。
体勢を崩さないまま、頭部へのパンチとヒジを重ねた。
グスコフは防御に追われ、十分な攻撃を返せない。
アンカラエフはリアネイキッドチョークやフェイスクランクを狙いながら、ラウンド終了までバックポジションを維持した。
パウンドを重ねて5ラウンドTKO
最終第5ラウンドも、アンカラエフは開始直後からテイクダウンを狙った。
シングルレッグからダブルレッグへつなぎ、グスコフを再びグラウンドへ倒した。
グスコフは一時的にアンカラエフの首を抱えてフロントチョークを狙ったが、アンカラエフはすぐに頭を抜いてトップポジションを確保。
その後はヒジとパンチを重ねた。
レフェリーはグスコフに動いて防御するよう繰り返し指示したが、グスコフが体勢を改善できないと判断して試合をストップした。
決着は5ラウンド2分41秒。
アンカラエフが終盤のグラウンド攻撃で、試合の12日前に代役出場を受諾したグスコフを仕留めた。
元王者アンカラエフが再起に成功
アンカラエフは2025年10月、アレックス・ペレイラ(Alex Pereira)との再戦で1ラウンド1分20秒、打撃によるTKO負けを喫し、UFCライトヘビー級王座から陥落。
今回は王座を失って以来の再起戦だった。
序盤は慎重に戦いながら、後半にレスリングとグラウンドコントロールで差を広げ、最後はフィニッシュまで持ち込んだ。
プロ戦績は21勝2敗1分1ノーコンテストとなり、王座陥落後の再起戦を白星で飾った。
一方のグスコフは、カリル・ラウントリーJr.(Khalil Rountree Jr.)の負傷欠場を受け、試合の12日前にメインイベントへの代役出場を受諾した。
強打の機会をうかがったが、アンカラエフの距離管理を前に十分な攻撃を出せず、後半はレスリングとグラウンド攻撃を突破できなかった。



