三井俊希が高橋遼伍を初回TKO 中島太一、長谷川賢も再起を示したDEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUND

2026年5月24日、東京・ニューピアホールで「SOUMEI Presents DEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUND」が開催された。
今大会は、同日夕方から行われたDEEP JEWELS 53との昼夜興行として実施された。
大会は指定席が完売し、当日立見券のみ販売される形となった。
今大会で特に注目を集めたのは、メインイベントの高橋遼伍 vs 三井俊希、セミファイナルの中島太一 vs 日比野“エビ中”純也、そして第8試合の長谷川賢 vs ブラックタイガーの3カードだった。
結果から言えば、この3試合はいずれもTKO決着。
三井俊希、中島太一、長谷川賢がそれぞれフィニッシュ勝利を収め、大会後半はフィニッシュが続き、強いインパクトを残す流れとなった。
三井俊希、ベテラン高橋遼伍を1R TKO
メインイベントでは、三井俊希が高橋遼伍を1R 2分59秒、TKOで下した。
高橋はDEEPフェザー級GP準優勝の実績を持つベテラン。
一方の三井は、新極真空手をバックボーンに持つ現役大学生ファイターで、直樹、黒井海成を1R TKOで破ってきた新鋭だ。
今回の一戦は当初5月4日の横浜BUNTAI大会で予定されていたが、高橋の怪我により20日後のニューピアホール大会へ延期されていたカードだった。
試合は、序盤から高橋が前に出る場面もあったが、三井は距離を見ながら打撃で応戦。
三井はケージを背負う場面でも落ち着いて対応し、高橋の入り際に右フックを合わせて流れを変え、
お株をうばうカーフキックで高橋の進撃を止め、強烈な打撃を叩き込んだ。
最後はダウンを奪い、追撃のパウンドでレフェリーストップ。
この勝利で三井は5連勝、しかも5連続KO勝ち。
単なる若手有望株という枠を超え、DEEPフェザー級の上位戦線に名乗りを上げる存在となった。
高橋遼伍という実績あるベテランを初回で止めた意味は大きい。
勢いだけではなく、打撃の精度、勝負どころで仕留め切る力があることを証明した一戦だった。
試合後には、大阪の選手たちの存在をもっと見てほしいという思いも口にしており、三井自身も大阪を背負って上を目指す姿勢を見せた。
今後、DEEP内でさらに上位選手との対戦が組まれるのか、それともより大きな舞台へ進むのか。
今回の勝利で、三井俊希の名前は確実に一段上の注目を集めることになった。
中島太一、JTT移籍後初戦で復活の2R TKO
セミファイナルでは、中島太一が日比野“エビ中”純也を2R 34秒、TKOで下した。
決着は打撃でダウンを奪ってからのパウンド。
JAPAN TOP TEAM移籍後の初戦で、中島が再起を印象づける勝利を挙げた。
中島にとって、この試合は大きな意味を持っていた。
前戦ではRIZIN LANDMARK 12 in KOBEで後藤丈治に1R KO負け。
苦しい敗戦を経て、所属もロータス世田谷からJAPAN TOP TEAMへ移し、新たな環境で迎えた復帰戦だった。
1Rは日比野が前に出る場面もあり、中島も距離を取りながら慎重に対応した。
互いに右を狙い、カーフやハイキックも交えながら探り合う展開。
しかし2R開始早々、中島が日比野の入りに合わせてコンパクトに右ストレートを打ち抜く。
倒れた日比野にパウンドをまとめ、レフェリーが試合を止めた。
中島は元パンクラス・バンタム級王者であり、RIZINでも岡田遼やCOROらと戦ってきた実力者だ。
一方で、近年は勝敗の波もあり、キャリアの中で踏ん張りどころを迎えていた。
だからこそ今回の勝利は格別の喜びだろう。
日比野にとっては厳しい敗戦となったが、相手は国内バンタム級で長くトップ戦線を経験してきた中島太一。
序盤に前へ出てプレッシャーをかける姿勢は見せたものの、最後は中島の一瞬の精度が上回った。
長谷川賢、49秒TKOでDEEP復帰戦を飾る
第8試合では、元DEEPメガトン級王者の長谷川賢がブラックタイガーを1R 49秒、TKOで下した。
決着は打撃でダウンを奪ってからのパウンド。
長谷川にとっては1年半ぶりのDEEP復帰戦であり、短時間で勝負を決める復活勝利となった。
長谷川はONE Championshipでミドル級王座に挑戦した経験もある実力者。
近年は負傷判定負けや海外での判定負けも経験しており、決して順風満帆な流れではなかったが、今回のDEEP復帰戦では持ち前の一発の強さを見せた。
試合は開始からわずか49秒。
長谷川は打撃でブラックタイガーを後方に倒すと、すぐに追撃のパウンドをまとめ、レフェリーがストップ。
メガトン級らしい、ひとつの被弾で流れが決まる試合だった。
ブラックタイガーは空手と柔道を土台に持つ選手で、フィジカル面でも魅力のある存在だ。
だが今回は、長谷川の経験と決定力が上回った。
立ち上がりのわずかな攻防で距離をつかみ、当てるべき一撃を当てて終わらせた長谷川の試合運びは、元王者らしいものだった。
ベテランの再起と若手の台頭が交差した大会
この3カードを振り返ると、今大会のテーマは「再起」と「世代の突き上げ」だった。
三井俊希は、高橋遼伍という実績あるベテランを倒し、フェザー級での存在感を一気に高めた。
5連続KO勝ちという結果は、偶然では片づけられない。
今後のDEEPフェザー級を動かす存在になる可能性は十分にある。
中島太一は、JTT移籍後の初戦でしっかり結果を出した。
苦しい敗戦を経て、それでも前を向き、再びフィニッシュで勝つ。
ベテランとしての意地と、まだ終わっていないという強い意思が見えた。
長谷川賢もまた、49秒TKOという形でDEEPの舞台に戻ってきた。
メガトン級は一瞬で試合が終わる階級だが、その一瞬を逃さないのが長谷川の強さでもある。
DEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUNDは、大会後半にフィニッシュが続く見応えのある大会となった。
若手がベテランを超え、ベテランが再び存在感を示す。
DEEPらしい濃さと、今後の階級戦線につながる意味を持った一日だった。
その他の試合結果
第7試合 DEEPフェザー級 5分2R
○ KINNO(NEX SPORTS)
× カンジ(和術慧舟會HEARTS)
1R 3分03秒 TKO
第6試合 DEEPフェザー級 5分2R
○ 鬼山斑猫(KRAZY BEE)
× 菊川イサム(KATANA GYM)
1R 3分08秒 ギロチンチョーク
第5試合 DEEPバンタム級 5分2R
○ 黒岡裕真(和術慧舟會HEARTS)
× 笹崎健司(マッハ道場)
判定3-0
第4試合 DEEPバンタム級 5分2R
○ 坂本岳(JAPAN TOP TEAM)
× ハム・ギワン(MOB Training Center)
1R 4分16秒 腕十字
第3試合 DEEPフライ級 5分2R
○ 仁井田右楽(JAPAN TOP TEAM)
× 廣瀬裕斗(マーシャルアーツクラブ中津川)
1R 1分21秒 腕十字
第2試合 DEEP 60kg契約 5分2R
○ キンジ(RESURGO MMA)
× 渡邉龍太郎(SONIC SQUAD)
判定3-0 ※19-19マスト×3
第1試合 DEEPフェザー級 5分2R
○ 尚太郎(ROYS GYM)
× ガブリエル(RESURGO MMA)
1R 3分30秒 KO
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