ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズが節目のシーズン10へ 300超の契約と4人の王者を生んだ「UFCへの最短ルート」が8月12日開幕

UFCは現地時間7月14日、若手発掘シリーズ「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ(Dana White's Contender Series、以下DWCS)」のシーズン10を8月に開幕すると発表した。
2017年のスタートから節目となる10シーズン目。
これまでに300を超えるUFC契約を生み、4人のUFC王者を輩出してきた登竜門が、今年も新たな才能をオクタゴンに送り込む。
シーズン10の概要 初回は日本時間8月12日(水)午前9時
シーズン10は全10エピソードで、米国では毎週火曜夜に放送される。
初回は現地時間8月11日(火)午後8時(米国東部時間)、日本時間では8月12日(水)午前9時のスタートだ。
各エピソードでは5試合が組まれ、出場選手は近日中に発表される予定となっている。
- 開幕:現地時間8月11日(火)20時/日本時間8月12日(水)午前9時
- 全10エピソード(毎週火曜)
- 各エピソード5試合
- 米国ではParamount+が全エピソードを独占配信
今季の大きな変化は放送体制だ。
米国ではこれまでのESPN系列からParamount+に移り、全エピソードが同プラットフォームの独占配信となる。
UFC本体の米国放映権が2026年からParamountに移行した流れを受けたもので、DWCSもその新体制下で初めてのシーズンを迎える。
なお、日本国内での視聴方法は現時点で発表されていない。
300超の契約、4人の王者 数字が示す「登竜門」の実績
DWCSはUFC総帥ダナ・ホワイトが2017年に立ち上げたオーディション型のイベントだ。
UFCとの契約を目指す若手同士が試合を行い、その内容をダナ・ホワイトとマッチメーカー陣がその場で査定し、勝者の中から契約者を選ぶ。
単に勝つだけでは不十分で、フィニッシュや積極性といった「UFCで通用するか」の基準で判断されるのが特徴だ。
UFCの発表によれば、過去9シーズンとブラジル版を合わせて300を超える契約が生まれ、その中からショーン・オマリー、ジャマール・ヒル、ジャック・デラ・マダレナ、カルロス・アルバーグの4人がUFC王者に到達した。
ほかにもケビン・ホランド、カイオ・ボハーリョ、ジョー・パイファー、ペイトン・タルボット、カルロス・プラテスやマウリシオ・ルフィらファイティング・ナーズ(Fighting Nerds)勢など、現在のランキング戦線をにぎわす選手の多くがこの番組の出身だ。
アジア勢でも、中国のマヘシャテ、韓国のコ・ソクヒョン、中国系アイルランド人のロニー・カヴァナ(Lone'er Kavanagh)らがDWCS経由でUFCにたどり着いている。
なぜDWCSはUFCの選手補強の主軸になったのか
10年前まで、UFCへの入り口といえば長寿リアリティ番組「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)」か、地方団体で実績を積んでのスカウトが中心だった。
DWCSはこの構図を塗り替えた。
合宿生活を数週間かけて撮影するTUFと違い、DWCSは毎週5試合をこなし、その夜のうちに契約が決まる。
選手側は一発勝負の緊張感を強いられる一方、UFC側は年間50人規模の候補を低コストで実戦査定できる。
契約者の多くが20代前半という年齢構成も、ロースターの若返りを進めたいUFCの思惑と合致した。
もうひとつ見逃せないのは、DWCSが「勝ち方」の基準を業界に浸透させた点だ。
判定で手堅く勝った選手が契約を見送られ、豪快にフィニッシュした選手が選ばれる光景は毎シーズン繰り返されており、UFCを目指す若手は自然とフィニッシュ志向のスタイルを磨くようになった。
近年のUFCで新人のフィニッシュ率が話題になる背景には、この10年の「選別基準」があるといっていい。
日本のファンにとっては、8月28日、29日に上海で開催されるROAD TO UFCシーズン5準決勝との対比も興味深い。
アジア限定のトーナメントで時間をかけて選手を育てるROAD TO UFCに対し、DWCSは世界中から集めた即戦力を一夜で査定する。
ルートは違えど、8月はUFC行きの切符をめぐる戦いが立て続けに行われる「登竜門の月」になる。
まとめ
シーズン10の出場選手発表はこれからだが、過去9シーズンの実績を踏まえれば、この中から数年後のランキング常連、そして王者が出てくる可能性は十分にある。
未来のスターを誰よりも早く見つけたいファンにとって、DWCSは見逃せないコンテンツになるはずだ。

