浜崎朱加の相手は五輪メダリスト、クジュティナとは

RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKAで浜崎朱加と対戦するナターシャ・クジュティナは、日本のファンにとってまだなじみの薄い名前かもしれない。
だが、その中身を見れば、この相手は決して海外から呼ばれた強そうな選手で片づけられない。
クジュティナは、リオ五輪柔道女子52kg級の銅メダリストであり、世界トップクラスの柔道実績を持ったままMMAに転向してきた本格派だ。
RIZIN公式でも、浜崎との一戦は4月12日の福岡大会で49.0kg契約・5分3Rとして組まれている。
五輪メダル級の柔道がベース
クジュティナのベースは、言うまでもなく柔道にある。
IJFの公式プロフィールにはロシア代表の52kg級として掲載され、競技実績ページには欧州選手権優勝などの結果が並ぶ。
オリンピックの公式結果でも、2016年リオ大会で銅メダルを獲得したことが確認できる。
MMAの世界ではレスリングベースや柔術ベースの選手は珍しくないが、クジュティナの場合は、五輪メダル級の柔道をそのまま持ち込んできた点が明確な武器になっている。
MMA戦績9勝1敗、現在8連勝中
MMA戦績も見栄えだけではない。
TapologyとSherdogによると、クジュティナはプロMMAで9勝1敗。
しかも現在は8連勝中で、負けは判定の1敗のみ。
勝ち方は判定が多いが、これは裏を返せば、相手を大きく崩さなくても自分の形で試合を支配できることを意味する。
派手なKOアーティストではないが、組みで流れを作り、逃がさず勝ち切るタイプと言っていい。
現在の立ち位置も、名前だけの大物ではない。
LFA公式では、クジュティナを三度の五輪出場経験を持つLFA暫定女子ストロー級王者として紹介している。
2024年にはブルーナ・エレンを下してタイトルを防衛し、同年11月にはブラジルでヤスミン・ギマラエスにも判定勝ちしてベルトを守った。
つまり今回のRIZIN参戦は、実績の切り売りではなく、MMAでも現役で結果を出している選手が日本に乗り込んでくる構図だ。
浜崎朱加にとって何が厄介か
最大のポイントは、浜崎自身もまた、組みと寝技に強い選手だということだ。
普通の打撃型海外選手であれば、浜崎は距離を詰めて試合を支配する道筋を描きやすい。
だがクジュティナは、そこに真正面からぶつけられる柔道の圧力を持っている。
投げ、崩し、トップコントロール、密着の局面での強さ。
そうした領域で押し込まれる可能性があるからこそ、この相手は危険だ。
クジュティナの総合力も試される
一方で、この試合はクジュティナの総合格闘技としての完成度も試される。
柔道実績は申し分ない。
MMAの勝率も高い。
だが浜崎は、RIZIN女子戦線を長く引っ張ってきた実績者であり、日本の女子軽量級トップクラスとの経験値はやはり大きい。
だからこの一戦は、クジュティナの肩書きを見るだけでは足りない。
五輪級の組みが、浜崎朱加という総合力の塊にどこまで通用するのか。
そこが最大の見どころになる。
ナターシャ・クジュティナを一言で表すなら、柔道の実績だけで語れない、今も勝ち続けている本物のグラップラーだろう。
浜崎朱加戦は、単なる日露対決でも、ベテラン対決でもない。
女子軽量級で、世界レベルの組みの圧力がどこまで通じるのかを測る試合として見るべき一戦だ。
大会情報
大会名:RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA
日時:2026年4月12日(日)
会場:マリンメッセ福岡 A館
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