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扇久保博正vs神龍誠、仙台で再び交わる因縁 “元師弟”がRIZINフライ級王座を懸けて激突

EasyFight運営
扇久保博正vs神龍誠、仙台で再び交わる因縁 “元師弟”がRIZINフライ級王座を懸けて激突

2026年6月6日、ゼビオアリーナ仙台で開催される「RIZIN LANDMARK 14 in SENDAI」。
大会の中心に置かれるのは、RIZINフライ級タイトルマッチ、王者・扇久保博正 vs 挑戦者・神龍誠の再戦だ。

この試合は、単なる王者と挑戦者の一戦ではない。

道場から始まった因縁

扇久保と神龍の関係性には、長い時間の積み重ねがある。
神龍にとって扇久保は、かつて同じ道場で学び、指導を受けた存在だった。
いわば、若き神龍の格闘技人生に直接関わった、かつての“師”に近い存在だった。

だが、その関係は美しい師弟物語として続いたわけではなかった。

2024年、超RIZIN.3で両者の初対戦が決まった際、会見では道場時代の出来事が表に出た。
記憶に新しい「おいっ誠!」から始まるパンチラインだ。
扇久保は、神龍が18歳になったタイミングで「親と一緒ではなく、一人で道場に来い」と伝えたこと、掃除をめぐるやり取りがあったことなどを語った。
神龍もそれに対し、自分の中に残っていた言葉を返した。
二人のやり取りを見たところあまり良い関係性を築いていたとは思えない雰囲気ではあった。

つまり、この因縁はリング上で急に作られたものではない。

かつて教える側と教わる側として向き合いながら、どこかで何かが噛み合わなくなった。
期待していた側と、受け取れなかった側。
厳しさとして伝えた側と、傷として残った側。
当時の若さゆえの未熟さが残る大人とまだ大人になり切れていない子供との二人の言葉の端々から見えるのは、単純な嫌悪ではなく、近かったからこそ残ってしまった感情だと思う。

超RIZIN.3での初対戦——複雑さをにじませた勝利

2024年7月の初対戦では、扇久保が判定3-0で勝利した。

神龍は序盤から組みの展開を作り、テイクダウンやコントロールで勝負に徹した。
勝ちたい。
負けられない。
その気持ちが強かったからこそ、普段の思い切りよりも、勝ちに徹する意識が前に出たようにも見えた。

しかし、最後に勝者として立ったのは扇久保だった。

扇久保は試合後、勝利を喜ぶというよりも、安堵と複雑さをにじませていた。
かつて教えていた後輩との試合。
しかも、関係性にしこりを残した相手との試合。
本人も「精神的にきつい試合だった」と語っており、普段の勝利とは明らかに違う重さがあった。

一方の神龍にとって、あの敗戦は簡単に飲み込めるものではなかった。
自分の中では、まだ終わっていない試合だった。
その感情は、試合後すぐに再戦への思いとして表れた。

ただ、あの時点で扇久保はすぐの再戦には前向きではなかった。

王座を目指す扇久保にとって、神龍戦は当然越えるべき試合だったが、完勝して乗り越えたもう過去の対戦相手になってしまったのだろう。
扇久保にとっては「勝った試合」。
神龍にとっては「終わっていない試合」。
ここに、二人の感覚のズレがあった。

因縁が再燃した福岡大会

そのズレを再び動かしたのが、2026年4月の福岡大会だった。

神龍はエンカジムーロ・ズールーを相手に、1ラウンドでアームロックを極めて一本勝ち。
試合後、解説席にいた扇久保を呼び込み、タイトルマッチを要求した。

この場面でも、両者の空気はすぐに熱を帯びた。
神龍が「俺とやるしかないでしょ」と迫れば、扇久保も「お前生意気なんだよ、6月ボコボコにしてやる」と応じた。
道場時代の因縁を思わせる言葉も飛び出し、ケージ内は一触即発の雰囲気となった。
単なる挑発ではない、もう一度下から這い上がってきた神龍の挑発だ。
前回の対戦でも消えなかった感情が、タイトルマッチという形で再び表に出た瞬間だった。

神龍誠にとっての意味——地元・仙台で過去を塗り替える

神龍にとって今回の試合は、地元・仙台で迎えるタイトルマッチである。
若くしてDEEP王者となり、CFFCでもベルトを獲得し、国内フライ級の中心候補として期待されてきた。
それでもRIZINの頂点にはまだ届いていない。
堀口恭司には敗れ、扇久保にも敗れた。

その神龍が、アメリカン・トップチームでの修行を経て、再び扇久保の前に立つ。
しかも今回は、地元で、RIZINのベルトを懸けて。
幾つのもの苦難を乗り越えた英雄の凱旋試合になる。

王者・扇久保博正にとっての意味——初防衛か、時代の交代か

扇久保にとっても、この試合は簡単ではない。

前回勝っているとはいえ、神龍はまだ25歳。
成長速度も早く、前回とは違う姿でケージに入ってくる、ATTでの練習の成果も出るだろう。
しかも今回は、ただの再戦ではなく初防衛戦としての意味もある。
王者として、過去の弟子をもう一度退けられるのか。
それとも、若い挑戦者に時代を引き寄せられるのか。

扇久保は2025年大晦日、元谷友貴とのフライ級タイトルマッチを制して王座を獲得した。
長いキャリアの末に巻いたRIZINのベルトだからこそ、初防衛戦で簡単に渡すわけにはいかない。

扇久保はこれまで、何度も大きな勝負をくぐり抜けてきた。
修斗、RIZINバンタム級GP、フライ級転向、そしてRIZIN王座。
派手さだけで語られる選手ではないが、厳しい試合を最後まで戦い抜き、勝負どころで勝ち切ってきたベテランの強豪選手だ。

だからこそ、神龍にとって扇久保は特別な壁になる。

ただ強い王者ではない。
かつて自分を知り、自分に厳しい言葉を投げた相手。
そして、前回の対戦で大観衆の前で自分に恥をかかせた相手だ。

師を越えるという言葉は、格闘技ではよく使われる。
だが、この二人の場合、それはきれいな物語だけではない。
尊敬、反発、怒り、悔しさ、認められたい気持ち。
そうした感情が混ざり合ったまま、再びケージで向き合うことになる。

一度目は、扇久保が勝った。
だが、神龍の中では終わっていない。
そして二度目は、RIZINフライ級のベルトが懸かっている。

王者・扇久保博正が、もう一度“越えられない壁”であることを証明するのか。
それとも神龍誠が、地元・仙台で過去を越え、RIZINフライ級の新しい時代を始めるのか。

RIZIN LANDMARK 14 in SENDAIのメインイベントは、フライ級王座戦であると同時に、二人の過去と未来がぶつかる因縁の特別な甘い再戦になる。

大会情報

【RIZIN LANDMARK 14 in SENDAI】
日時:2026年6月6日(土)
開場:13:00予定/開始:15:00予定
会場:ゼビオアリーナ仙台(宮城県仙台市)

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