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【プレビュー】堀口恭司 vs マネル・ケイプ 8年半越しの再戦 タイトル挑戦権を懸けた大一番

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【プレビュー】堀口恭司 vs マネル・ケイプ 8年半越しの再戦 タイトル挑戦権を懸けた大一番

日本時間6月21日(日)、ラスベガスのMeta APEXで開催されるUFCファイトナイトのメインイベントで、フライ級5位の堀口恭司が同級2位のマネル・ケイプと対戦する。
両者の対戦は2017年大晦日のRIZIN以来、約8年半ぶり。
勝者が王者ジョシュア・ヴァンへの挑戦権争いの最前線に立つ、事実上の挑戦者決定戦だ。

8年半前、何が起きたか

初対決は2017年12月31日、RIZINバンタム級トーナメントの準決勝。
当時の堀口は全盛期の入り口におり、挑発を繰り返すケイプを3Rに肩固めで仕留めた。
あの夜から8年半。
両者は別々の道を歩み、再びUFCのオクタゴンで交わることになった。

ケイプは「今回は一方的なものになる」と雪辱を宣言。
堀口も「しっかりと倒しにいきます」と応じており、互いにフィニッシュを明言している。

復帰後2連勝、35歳の堀口に漂う充実感

堀口は2025年11月、約9年ぶりのUFC復帰戦でタギル・ウランベコフに3Rリアネイキドチョークで一本勝ちし、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得。
続く2026年2月にはランキング上位のアミル・アルバジに判定勝ちし、復帰後2連勝でランキングを駆け上がってきた。

特筆すべきはその試合内容だ。
持ち味である飛び込みの右ストレートと低い重心からのタックルの打ち分けは健在で、グラップリングの精度はむしろRIZIN時代より上がっている。
本人も「ワクワクが押し寄せてくる」と語るなど、精神面の充実がうかがえる。

ケイプの爆発力は本物

一方のケイプはフライ級でも屈指の打撃力を誇り、スピードに乗ったコンビネーションで多くのKOを量産してきた。
ランキング2位という位置が示す通り、実力的には既にタイトル挑戦圏内。
8年半前の敗北を「キャリア最大の汚点」と位置づけており、モチベーションは最高潮にある。

リスクは攻撃的になりすぎた際の隙だ。
前回も挑発から打ち合いに応じたところを組み伏せられており、感情的になれば堀口の組みの餌食になる構図は変わっていない。

もっとも、8年半前のケイプと今のケイプを同一視するのは危険だ。
当時はキャリア序盤の粗削りな強打者に過ぎなかったが、UFC移籍後はディフェンスと試合運びが大きく改善され、ランキング2位まで番付を上げてきた。
「進化したケイプ」を堀口がどう攻略するかこそ、この再戦最大の論点である。

なお、デイナ・ホワイト代表はこのカードについて「日本に戻って大会をしたいと強く思っている」と発言しており、日本人とRIZIN出身者がメインを張る今大会は、UFC日本大会復活への試金石という側面も持つ。

タイトル戦線の文脈

フライ級は5月のUFC 328で王者ジョシュア・ヴァンが平良達郎を5R TKOで退け、王座を防衛したばかり。
日本人初のUFC王者誕生は持ち越しとなったが、堀口がケイプを破れば、35歳にして悲願のUFC王座挑戦が現実味を帯びる。
平良のリベンジ機運と合わせ、日本のフライ級戦線は今が最も熱い。

勝敗のカギ

堀口の勝ち筋は、ケイプの初速をいなして試合を中盤以降に持ち込み、打撃と組みの二択を突きつけ続けること。
ケイプの勝ち筋は、序盤のスピード勝負で堀口の出鼻に強打を合わせることに尽きる。
1Rの攻防が試合全体の構図を決めるだろう。

今回は5分5ラウンドのメインイベント契約という点も見逃せない。
3R契約なら逃げ切りが可能な展開でも、5Rでは地力とガス欠耐性が如実に出る。
35歳ながらフィジカルの衰えを見せない堀口にとって、ロングラウンドはむしろ追い風になる可能性がある。

8年半分の因縁と、タイトル挑戦権という現実的な報酬。
日曜の昼、目が離せない一戦になる。

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