【UFC Freedom 250】トプリア vs ゲイジー ホワイトハウス決戦の3つのポイント

日本時間6月15日(月)、UFC史上初となるホワイトハウス大会「UFC Freedom 250」がワシントンD.C.のサウスローンで開催される。
メインイベントはライト級王者イリア・トプリアと、3度目の王座挑戦に挑むジャスティン・ゲイジーの一戦だ。
アメリカ独立250周年を記念する特別大会の頂点で、無敗の王者と最後の挑戦に懸けるベテランが激突する。
異例づくしの大会背景
開催地はラスベガスでもニューヨークでもなく、ホワイトハウスの敷地内。
現地6月14日という日程はアメリカ独立250周年の祝賀行事に合わせて設定された。
米国内ではParamount+が配信を担当し、デイナ・ホワイト代表は過去最大級の視聴者数に期待を寄せている。
一方で、公共施設の商業利用をめぐる差し止め訴訟が開催直前に浮上するなど、政治とスポーツの距離感が問われる大会でもある。
リング外の話題性という意味でも、UFC史に残る一夜になることは間違いない。
両者の現在地
トプリアはフェザー級を制圧した後にライト級へ転向し、無敗のままチャンピオンとして君臨している。
ボクシング技術と一撃のフィニッシュ力を兼ね備え、ブックメーカーのオッズでは-535前後の圧倒的な支持を集める。
対するゲイジーは+400のアンダードッグ。
2020年のハビブ・ヌルマゴメドフ戦、2022年のオリベイラ戦に続く3度目の王座挑戦であり、37歳という年齢を考えれば、これが正真正銘のラストチャンスとなる可能性が高い。
舌戦も過熱している。
ゲイジーがトプリアの私生活に踏み込む発言をしたことに対し、トプリアは「一線を越えた」と激怒。
会見では中指を立てる場面もあり、感情のもつれが試合にどう影響するかも見どころだ。
興味深いのは周囲の評価が割れている点だ。
ライト級トップコンテンダーのアルマン・ツァルキャンは「ゲイジーの勝利に100万ドルを賭けた」と公言。
オッズ上は圧倒的不利でも、現役トップ選手の中にはゲイジーの一撃を本気で警戒する声があることを示している。
ゲイジーのファイトスタイルは、キャリアを通じて一貫して「破壊か、被破壊か」。
マイケル・チャンドラー戦の伝説的KOに代表されるように、劣勢からでも一瞬で試合を終わらせる力は健在だ。
クレバーに完封される試合展開はあっても、最後の1秒まで番狂わせの可能性が消えないのがゲイジーという男である。
勝敗を分ける3つのポイント
1. ゲイジーのローキックが序盤に刻めるか
ゲイジー最大の武器は破壊力のあるカーフキックとオーバーハンド。
トプリアの前進を止めるには、序盤からローで土台を削る展開が必須だ。
2. トプリアのプレッシャーと距離管理
トプリアは細かいステップで距離を支配し、相手のカウンターを誘ってから精密なコンビネーションを合わせるのが必勝パターン。
ゲイジーの大振りはその格好の的になりかねない。
3. 試合が3R以降にもつれた場合のスタミナ
ゲイジーは過去の激闘でダメージを蓄積しており、長期戦では被弾が増える傾向にある。
逆に言えば、前半に試合を壊せなければゲイジーの勝機は急速に細る。
同日のメインカードも豪華
アレックス・ペレイラ vs シリル・ガーヌ、ショーン・オマリー vs エイマン・ザハビ、マウリシオ・ルフィ vs マイケル・チャンドラーなど、ナンバー大会級のカードがずらりと並ぶ。
デリック・ルイスやボー・ニッカルの出場も決定しており、歴史的な一夜にふさわしい布陣だ。
まとめ
オッズはトプリアに大きく傾くが、ゲイジーには常に「一発」がある。
無敗の王者がホワイトハウスで戴冠式を完成させるのか、ベテランが最後の大番狂わせを起こすのか。
日本時間6月15日、歴史の証人になる準備をしておきたい。
