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摩嶋一整、ギャラガーを肩固めで絞め落とし再浮上 静かに強い寝技職人

tyamat
摩嶋一整、ギャラガーを肩固めで絞め落とし再浮上 静かに強い寝技職人

摩嶋一整という選手は、派手なマイクパフォーマンスで注目を集めるタイプではない。
入場から試合後まで、どこか淡々としている。
言葉数も多くない。

しかし、ケージの中に入ると、その印象は一変する。

相手を組み伏せ、押さえ込み、削り、最後は極める。
摩嶋一整の試合には、寝技の怖さがある。

2026年4月12日、福岡・マリンメッセ福岡で行われた「RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA」。
摩嶋はジェームズ・ギャラガーと対戦し、3ラウンド2分35秒、肩固めによるテクニカルサブミッションで勝利した。
RIZIN公式の試合結果でも、摩嶋の勝利は「3R 2分35秒 SUB(テクニカルサブミッション:肩固め)」と記録されている。

ギャラガーはBELLATORを主戦場にしてきたアイルランドの実力者で、BELLATOR世界ランキング最高位6位、13勝中10勝が一本勝利というグラップラーだ。
RIZIN初参戦とはいえ、決して名前だけの選手ではない。

その相手を、摩嶋は自分の土俵に引きずり込んだ。

"最も寝技の強い日本人"と呼ばれる理由

摩嶋一整の魅力を語るうえで、寝技は外せない。

RIZIN公式プロフィールでは、摩嶋について「最も寝技の強い日本人は誰か?」という問いに名前が挙がる寝技師と紹介している。
3歳から柔道を始め、インターハイ、国体への出場経験を持ち、2013年にプロデビュー。
2015年には修斗ライト級新人王、2018年にはRebel FC第3代フェザー級王者となった。

派手な打撃で一気に倒すタイプではない。
だが、組みついてからの強さ、ポジションを取ってからの圧力、そして極めへの移行は、日本人フェザー級の中でも独特のものがある。

摩嶋の寝技は、ただ柔らかいだけではない。
相手を逃がさない重さがある。
動こうとすれば潰される。
立とうとすれば背中をつかれる。
守ろうとすれば首か腕が空く。

見ている側には静かに見える時間でも、下になっている相手にとってはかなり苦しい。
その"じわじわ削られる怖さ"こそ、摩嶋一整の強さだ。

ギャラガー戦で見せた、摩嶋らしい勝ち方

ギャラガー戦は、まさに摩嶋らしい試合だった。

RIZIN公式の試合レポートによれば、1ラウンドから摩嶋はサウスポーからタックルで入り、ギャラガーのギロチンを受けながらも頭を抜き、ハーフガードで抑え込んだ。
その後も足を抜いてマウントポジションに移行し、ギャラガーが足関節を狙っても、すぐに抑え込みに戻ってヒジを落としている。

この流れが、摩嶋の試合を象徴している。

相手にチャンスがまったくないわけではない。
ギャラガーもギロチンや足関節で反撃を狙っていた。
しかし、摩嶋はそこで慌てない。

一度危ない形になっても、焦らずに外す。
外したら、また上から圧をかける。
その繰り返しで、相手の体力と選択肢を削っていく。

そして3ラウンド。
摩嶋は最後に肩固めを極め、ギャラガーを失神させた。
スポニチも、この試合を「目を開いたまま失神」と表現し、摩嶋がアイリッシュスターを肩固めで絞め落としたと報じている。

派手な一撃ではない。
だが、相手を逃がさず、最後に仕留める。
これが摩嶋一整の勝ち方だ。

RIZINで味わった苦い時間

摩嶋のRIZINキャリアは、順風満帆だったわけではない。

RIZIN公式プロフィールでは、2020年8月に12連勝でRIZIN初参戦を果たし、当時修斗世界王者だった斎藤裕と対戦したことが紹介されている。
1ラウンドはテイクダウンからマウントを奪うなど優勢に進めたが、2ラウンドにTKO負け。
その後もクレベル・コイケ、金原正徳に敗れ、RIZINデビューから3連敗を喫した。

この3連敗は、摩嶋にとって大きかったはずだ。

寝技では強い。
でも、RIZINのトップ戦線では勝ち切れない。
そんな印象を持たれた時期もあった。

さらに2024年には今成正和にアームバーでタップアウトを喫し、同年11月には元王者ヴガール・ケラモフに1ラウンド28秒TKO負け。
RIZIN公式プロフィールでも、その敗戦は「右フックを被弾しまさかの1R28秒TKO負け」と記されている。

寝技師にとって、打撃で早い時間に倒される敗戦は重い。
自分の土俵に入る前に試合が終わってしまうからだ。

だからこそ、ここからの再起に意味がある。

ケラモフ戦での敗戦後、2025年11月には木村柊也をリアネイキッドチョークで下し、さらにギャラガー戦でも肩固めで一本勝ち。
再び自分の形で勝てることを示した。

摩嶋一整は、フェザー級戦線の"門番"では終わらない

RIZINフェザー級は、国内でも屈指の激戦区だ。

王者クラス、元王者、海外勢、若手、寝技師、ストライカー。
さまざまなタイプの選手が集まり、少しの勝敗で序列が大きく変わる。

その中で摩嶋は、単なる"実力者"ではない。
相手にとって非常にやりづらい存在だ。

打撃で勝負したい選手にとって、摩嶋のタックルと寝技は常に脅威になる。
グラップラーにとっても、摩嶋の抑え込みと極めは簡単ではない。
一度下にされれば、試合全体が摩嶋のペースになる可能性がある。

木村柊也戦、ギャラガー戦と続けて一本勝ちを収めたことで、摩嶋はフェザー級で"組まれたら危ない選手"であることを改めて示した。
タイトルにすぐ届く位置かは今後の積み上げ次第だが、上位陣にとっても非常にやりづらい存在であることは間違いない。

特に、RIZINが今後も海外勢を呼び込み、フェザー級を国際色の強い階級にしていくなら、摩嶋のような"寝技で試合を支配できる日本人"の価値は高い。

静かに、しかし確実に極める男

摩嶋一整は、わかりやすくスター性を振りまく選手ではない。

だが、格闘技ファンほど彼の怖さを知っている。
組まれたら危ない。
倒されたらもっと危ない。
そして、一度形に入れば、試合は静かに終わっていく。

ジェームズ・ギャラガー戦の肩固めは、その象徴だった。

RIZINフェザー級で再び存在感を示した摩嶋一整。
派手な言葉ではなく、寝技で語る男が、もう一度上位戦線に絡むための説得力を取り戻しつつある。

摩嶋一整は、まだ終わっていない。
むしろ、ここからが面白い。

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