無敗モカエフ vs. 元ONE王者モラエス、Netflix配信MVP大会に追加

Most Valuable Promotions(MVP)が、2026年5月16日に米ロサンゼルスのIntuit Domeで開催するMMA大会「Rousey vs. Carano」の追加カードを発表した。
中でもコアなMMAファンの目を引くのが、ムハンマド・モカエフ対アドリアーノ・モラエスのフライ級マッチアップだ。
大会はNetflixで全世界に生配信される。
モカエフ vs. モラエス――フライ級の"隠れたメインイベント"
16戦無敗のムハンマド・モカエフと、元ONE世界フライ級王者アドリアーノ・モラエスが激突する。
ビッグネームが並ぶカードの中にあって、MMAの競技レベルとしては実質的なメインイベントと言っても過言ではない組み合わせだ。
モカエフ――UFC7連勝で放出された"問題児"
モカエフはUFCで7戦全勝という圧倒的な戦績を残しながら、2024年7月のUFC 304でマネル・ケイプに勝利した直後に契約を更新されなかった異色の経歴を持つ。
UFCのダナ・ホワイト代表は「リング外の要因」を示唆したが、具体的な理由は明かされていない。
UFC時代はアレックス・ペレス、マネル・ケイプといったランカーを下し、フライ級歴代3位タイとなる連勝記録を打ち立てた。
UFC離脱後も歩みを止めず、2025年11月にはBrave CF 100でジェラルド・バーンズを2R開始わずか8秒でKOし、同団体のフライ級初代王座を獲得している。
戦績16勝無敗(3KO・7一本)。
25歳にしてすでにキャリアのどこを切っても隙がない。
モラエス――"マイティマウス"を沈めた男
一方のモラエスは、ONE Championshipで三度フライ級王座に君臨した歴戦の強者だ。
最大のハイライトは2021年4月、MMA史上最高のフライ級と称されるデメトリアス・ジョンソンをグラウンドでの膝蹴りで2R KOに沈めた一戦。
"マイティマウス"を初めてフィニッシュした男として、その名は格闘技史に刻まれている。
ジョンソンとは三部作を戦い抜き(1勝2敗)、その後ONE通算12勝6敗のキャリアを積んだ。
今年3月にONEを離れフリーエージェントとなったばかりで、新天地での初戦がこの大舞台になる。
注目ポイント
無敗の勢いで駆け上がる25歳と、世界最高峰の舞台で場数を踏んできた34歳。
モカエフのレスリングとテイクダウンにモラエスの柔術がどう対抗するか。
スタンドでは両者ともフィニッシュ力を持っており、フライ級離れした破壊力のぶつかり合いになる可能性も十分だ。
Netflixの視聴者にフライ級の魅力を伝える最高のカードと言える。
全11試合――カード全体の陣容
メインイベントはロンダ・ラウジー対ジーナ・カラーノの女子フェザー級5R。
フランシス・ガヌー対フィリッペ・リンスのヘビー級、ネイト・ディアス対マイク・ペリーのウェルター級5Rと合わせた"三本柱"に加え、今回の追加発表でアンダーカードの顔ぶれも一気に明らかになった。
ヘビー級では元UFC王者ジュニオール・ドス・サントスが約4年ぶりにMMA復帰。
対戦相手のロベリス・デスパイネは2012年ロンドン五輪テコンドー銅メダリストで、Karate Combatヘビー級王者として7戦全勝(6KO)を誇るキューバ人ストライカーだ。
ウェルター級では元Bellator王者ジェイソン・ジャクソンとロレンツ・ラーキンの実力者対決も組まれた。
話題性のあるメイン3試合に加え、各階級に実力派を配置したことで、大会全体の厚みが一段上がった。
MVPが"ネームバリュー頼み"では終わらない本気度を示した格好だ。
Netflix時代のMMA興行
Netflixにとっては初のライブMMA配信であり、全世界3億2500万人以上の加入者に追加料金なしで届けられる。
MVPにとっても本格的なMMA進出の象徴となるイベントだ。
元UFC王者、元ONE王者、元Bellator王者が一堂に会するカード編成は、既存の団体の枠を超えた新しいMMA興行の形を提示している。
大会情報
大会名:Rousey vs. Carano
主催:Most Valuable Promotions(MVP)
日時:2026年5月16日(土)
会場:Intuit Dome(米カリフォルニア州ロサンゼルス)
配信:Netflix(全世界生配信・追加料金なし)
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