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永井奏多vs神部篤坊は“日本バンタム級の今”だ──ONE SAMURAI 1展望

tyamat
永井奏多vs神部篤坊は“日本バンタム級の今”だ──ONE SAMURAI 1展望

4月29日に東京・有明アリーナで開催される「ONE SAMURAI 1」で、修斗世界バンタム級王者の永井奏多と、PANCRASEバンタム級6位の神部篤坊が対戦する。
両者ともONE初参戦。
団体の看板を背負う日本人同士の一戦というだけでなく、21歳の無敗王者と、他団体から這い上がってきた26歳のフィニッシャーがぶつかる構図まで含めて、この試合はかなりおもしろい。
ONE公式も永井を無敗の修斗王者、神部を8勝1敗のフィニッシャーとして紹介している。

永井奏多──若いのにまとまりすぎている無敗王者

永井の魅力は"若さ"ではなく"完成度"にある。
東京都東村山市出身、2005年4月13日生まれの21歳。
3歳ごろから家の前の道場で空手を始め、中学卒業前にTRIBE TOKYO M.M.Aへ入門した。
MMAコミュニティサイトのインタビューでは、空手からいったん離れてテニス部に入ったものの、やはり格闘技のほうが楽しいと思ってMMAへ戻ったこと、TRIBEは体験で「ここだ」と感じて選んだことを語っている。
最初からプロ志望で入会したという話からも、かなり早い段階からMMAを職業として見ていたことが分かる。
TRIBE TOKYO M.M.A代表の長南亮も、永井を若手の期待のホープとして名前を挙げている。

スタイル面では、ONE公式が「切れのあるボクシングと的確なボディワークを武器とする本格派ストライカー」と表現している一方、本人は「国内だったら組みでも負ける気がしない」と話している。
空手由来の打撃への慣れと、TRIBEで揉まれた組みの強さが同居しているのが永井の強みだ。
2025年3月には前環太平洋王者の藤井伸樹に判定勝ち、5月にはダイキ・ライトイヤーを1R TKOで下して暫定王座を獲得、9月には齋藤奨司を3Rサブミッションで破って第14代修斗世界バンタム級王者になった。
4月7日付の修斗公式ランキングでも永井が世界王者として最上段に立っている。

しかも永井は、ただ勝ってきただけの若手ではない。
藤井戦前の取材では、これまでは経験を積む期間だったが、ここからは上位陣を倒して一気にチャンピオンへ行くつもりだと話し、最終目標としてUFC王者を明言していた。
相手のタフネスさを認めつつも「壊してやる」と言い切る一面もあり、穏やかな受け答えの奥に強い自己肯定感がある。
今回のONE参戦でも、神部に対して「勢いがあってパンチも強い選手」と評価しながら、自分のほうが打撃でも総合力でも上回っていると語っている。
永井の魅力は、若さではなく、もう自分が上に行く側だと信じているところにある。

神部篤坊──結果で場所を奪いに行く侵略者

一方の神部篤坊は、永井とは違うベクトルで危険な選手だ。
ONE公式では26歳、身長170センチ、ABLAZE Hachioji所属。
PANCRASE公式ランキングではバンタム級6位につけている。
もともとはFighting NEXUSで5連勝を積み上げ、初黒星を喫したあとも止まらず、PANCRASE参戦後は小原統哉を肩固め、前田浩平を1R TKO、さらに合島大樹も1R 59秒でパウンドアウトし、一気にランキングへ食い込んだ。
ONE公式が「柔道ベースのグラップリングを土台に、チャンスを逃さず試合を終わらせる嗅覚に長けている」と評するのは大げさではない。
今の神部は、相手に自分のテンポを渡さないまま終わらせる圧がある。

神部の人物像でおもしろいのは、ずっと"大物感"ではなく"侵略者感"で上がってきたことだ。
PANCRASE初戦の時点で本人はこの試合を「査定試合」だと捉え、1Rから飛ばしてKOか一本で勝ってランカーに挑戦したいと話していた。
その言葉通り、小原戦も前田戦も合島戦もフィニッシュで通過してきた。
急きょ組まれた合島戦の前にも「しっかりフィニッシュして上位ランカーへの手土産に持っていく」とコメントしており、段階を踏むより、結果で場所を奪いに行くタイプだと分かる。
今回のONE参戦でも永井について、若くしてパーフェクトレコードで修斗王者まで上がった点をリスペクトしつつ、「勝手にPANCRASEを代表して修斗のチャンピオンを倒したい」と言っている。
この言葉が、神部の立ち位置を一番よく表している。

完成度vs決定力──王道と侵略者の交差点

試合として見ると、永井は"完成度"で勝負する選手で、神部は"圧と決定力"で流れを壊す選手だ。
永井はTRIBEでトップ軽量級と日常的に練習してきた積み重ねがあり、試合の組み立てがきれいだ。
対して神部は、キャリアの主戦場を変えながらもフィニッシュを連発してここまで上がってきた勢いがある。
修斗王者とPANCRASEランカーという肩書以上に、きっちり積み上げてきた王道と、下から食い破ってきた侵略者がぶつかる試合と言ったほうがしっくりくる。

だからこのカードは、単なる日本人対決では終わらない。
永井が勝てば、修斗王者の完成度がONEでも通じることを証明する一歩になる。
神部が勝てば、PANCRASEのランカーが修斗王者を食うという分かりやすいインパクトが残る。
しかも両者ともONEデビュー戦だ。
ここで勝つか負けるかで、今後の国際舞台での見られ方が一気に変わる。

大会情報

大会名:ONE SAMURAI 1
日時:2026年4月29日(水・祝)
会場:有明アリーナ(東京都江東区)

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