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ヘンダーソン20秒KO、SASUKEも沈む ベルギーで見えたPFLの非情な現実

EasyFight運営
ヘンダーソン20秒KO、SASUKEも沈む ベルギーで見えたPFLの非情な現実

ベルギー・ブリュッセルのING Arenaで開催された「PFL Brussels: Habirora vs. Henderson」は、井上直樹の勝利だけでなく、ベンソン・ヘンダーソンの復帰戦、そしてSASUKEのPFL参戦でも大きなインパクトを残す大会となった。

ウェルター級メインイベントに登場したのは、元UFCライト級王者であり、元WECライト級王者でもあるベンソン・ヘンダーソン。
MMAファンにとっては、まさにレジェンドと呼ぶべき存在だ。
今回の相手は、地元ベルギーの無敗プロスペクト、パトリック・ハビロラ。
試合前から「新旧対決」として注目された一戦だったが、結果はあまりにも衝撃的だった。

開始直後、ハビロラは一気に距離を詰め、跳び込むような左フックをヒット。
ヘンダーソンは大きくぐらつき、そのまま追撃のパウンドを受けてレフェリーストップ。
試合時間はわずか20秒。
ハビロラが1ラウンドKO勝ちを収めた。

ハビロラにとっては、キャリア最大の名前を相手にした試合で、これ以上ない形の勝利だった。
戦績は9勝0敗。
PFL公式によると、これで9戦無敗、8フィニッシュ。
さらに4試合連続の1ラウンドKO勝利となった。

一方で、ヘンダーソンにとっては厳しい復帰戦となった。
ヘンダーソンは2023年3月以来のMMA復帰戦だったが、今回の試合では本来の粘り強さや試合巧者ぶりを見せる時間すらほとんどなかった。
相手の勢い、年齢、ブランク、そして一発の怖さ。
そうした要素が、一瞬の結末に凝縮された試合だった。

ベンソン・ヘンダーソンは、UFC、WEC、Bellatorといった大舞台で長く戦ってきた選手だ。
だからこそ、20秒で倒される姿にはショックも大きい。
ただ、これは単に「レジェンドが衰えた」という話だけではない。
ハビロラという新しい世代が、地元の大舞台で一気に名前を売った瞬間でもあった。

そして、日本のファンにとって見逃せなかったのが、SASUKEのPFL参戦だ。

SASUKEは、フェザー級でアサエル・アジュージと対戦した。
SASUKEは、元修斗世界フェザー級王者として知られ、日本フェザー級を代表する選手の一人だ。
今回のPFL参戦は、国内で築いてきた実績を海外の舞台で示すチャンスでもあった。

しかし、相手のアジュージは難敵だった。
PFL公式では、アジュージはフェザー級8位の選手として紹介されており、さらに元3度のキックボクシング世界王者としての打撃経験も持つ。
試合ではその打撃力がはっきりと出た。
多彩な蹴りでSASUKEにプレッシャーをかけ、2ラウンドに入るとハイキックを的確に合わせた。

決着は2ラウンド2分22秒。
アジュージのヘッドキックがSASUKEの側頭部捉え、KOで試合終了となった。

SASUKEにとっては悔しい敗戦だ。
日本で積み上げてきた実績があり、海外で勝てば一気に評価を上げられる試合だっただけに、結果だけを見れば厳しい。
ただ、相手のアジュージは明確にレベルの高いストライカーだった。
距離の作り方、蹴りの散らし方、そして最後に上へ蹴りを持っていく流れまで、中距離の打撃の完成度が高かった。

PFLという舞台では、国内で積み上げた実績に加えて、海外のランカーや異なるスタイルへの対応力も問われる。
SASUKEの敗戦は、その厳しさを改めて示すものでもあった。
日本のトップ選手が、PFLランカーであり、キックボクシングでも実績を持つストライカーと向き合った時に、どこで差が出るのか。
今回の試合は、その現実を突きつける内容でもあった。

この大会では井上直樹が2025年PFLバンタム級トーナメント王者マルシルリー・アウベスを相手にスプリット判定で勝利した一方で、SASUKEはアサエル・アジュージにKO負け。
日本勢としては明暗が分かれる結果となった。

一方で、メインイベントではハビロラがヘンダーソンを20秒でKO。
大会全体を見ても、「世代交代」と「世界の厳しさ」が強く出た一夜だった。

レジェンドであるヘンダーソンが新世代の勢いに飲み込まれ、日本の実力者であるSASUKEも海外の強豪ストライカーに敗れた。
PFLブリュッセル大会は、名前や実績だけでは勝てない舞台であることを改めて示した。

しかし井上直樹の勝利は大きい。
だが、その裏で起きたヘンダーソンとSASUKEの敗戦もまた、格闘技の残酷さと面白さを物語っていた。
勝てば一気に世界が近づく。
だが、少しでも噛み合わなければ、一瞬で試合は終わる。

ベルギーの夜に見えたのは、PFLという舞台の厳しさだった。
そして、ハビロラのような新しい才能が一気に名を上げていく、いつもの格闘技の光と影でもあった。

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