延期のPFL MENA 10がリヤド開催へ ハッタン・アルサイフのプロデビューに注目

PFL MENA 10の新たな開催概要が発表された。
大会は7月10日、サウジアラビア・リヤドのBoulevard Studiosで開催される。
もともとはジェッダ大会として予定されていたが、スケジュール更新によりリヤド開催へ変更された。
PFL MENA公式は、ハッタン・アルサイフ vs ダニア・ウハチ(Dania Ouhachi)をメインイベントとして発表している。
アルサイフにとっては、プロMMAデビュー戦となる。
ハッタン・アルサイフがプロの舞台へ
ハッタン・アルサイフは、PFL MENAが強く押し出しているサウジアラビアの注目選手だ。
アマチュアMMAで4戦全勝の成績を残し、中東MMAの新しい顔として期待を集めている。
今回のPFL MENA 10では、アルジェリアのダニア・ウハチとキャッチウェイトのショーケースマッチで対戦する。
PFL MENAにとって、地域スターを育てることは大会全体の価値に直結する。
サウジアラビアでMMAを広げていくうえで、地元ファンが追いかけられる選手の存在は大きい。
アルサイフがプロ初戦でどのような試合を見せるかは、今後のPFL MENAの見せ方にも関わってくる。
コーメインはマリク・バサヘル
コーメインには、マリク・バサヘル vs イマド・エル・アザミが組まれた。
バサヘルはサウジアラビアのフライ級プロスペクトで、無敗のままPFL MENAで勝利を重ねている選手だ。
対するエル・アザミもモロッコの新鋭であり、地域内の若手同士による一戦となる。
中東・北アフリカ地域の選手を育て、トーナメントやショーケースを通じてスター候補を作ることに意味がある。
その点で、アルサイフとバサヘルが同じ大会に並ぶことは象徴的だ。
フェザー級とウェルター級のトーナメントも継続
PFL MENA 10では、ショーケースだけでなく、フェザー級とウェルター級のトーナメントも行われる。
フェザー級では、ラシッド・エル・ハズーム vs アーメド・タレク、エリアス・ブデグザム vs フセイン・サレムが予定されている。
ウェルター級では、バドレディン・ディアニ vs ユーセフ・アデル、オマール・フセイン vs アーメド・ダルウィッシュ、ウィサム・アクムーシュ vs アブデルクリム・ゾウアドなどが組まれた。
PFLの特徴は、シーズン制とトーナメント性にある。
1試合の勝敗が、そのまま次のステージにつながる。
地域リーグで勝ち残ることで、PFL MENA王座や、より大きな舞台への足がかりが見えてくる。
中東・北アフリカのフェザー級、ウェルター級で、次に名前を上げる選手を見つける大会でもある。
PFL MENAの狙い
PFL MENAは、地域市場を作ろうとしている。
世界中から完成されたスターを集めるのではなく、地域内の選手をシーズン制で競わせ、そこから新しいスターを生み出す。
このモデルは、サウジアラビアや中東地域でMMAを根づかせるうえで分かりやすい。
さらに地元選手が勝ち上がる。
トーナメントを通じて、勝者の物語が積み上がっていく。
PFL MENA 10は、その流れの中にある大会だ。
リヤド開催で仕切り直しへ
ジェッダ大会として予定されていたPFL MENA 10は、一度延期を経て、リヤド開催として仕切り直されることになった。
大会運営としては予定変更だが、見方を変えれば、リヤドでアルサイフのプロデビューを打ち出す形になったとも言える。
地元サウジアラビアの注目選手をメインに置き、さらに無敗のバサヘルをコーメインに配置する。
そこにフェザー級、ウェルター級のトーナメントを組み合わせることで、イベント全体としても地域色の強いカードになった。
なお、当初予定されていたU-NEXTでのライブ配信は、大会延期に伴い見送りと案内されている。
7月10日にリヤドで開催される新日程の大会がU-NEXTで配信されるかは、現時点では確認できていない。
PFL MENA 10は、中東MMAの現在地を見るうえで分かりやすい大会になる。
ハッタン・アルサイフはプロの舞台で期待に応えられるのか。
そして、PFL MENAから次の国際級ファイターは出てくるのか。
リヤド大会は、その答えを探る一夜になりそうだ。


