FIGHT WEEK

UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   UFC Fight Night: スターリング vs ザラル 4/26(日)   /   

平本蓮vs皇治、RIZIN.53で決定――冷ややかな空気の正体は何か

tyamat
平本蓮vs皇治、RIZIN.53で決定――冷ややかな空気の正体は何か

因縁の先に出てきたのは、朝倉未来ではなく皇治だった

5月10日にGLION ARENA KOBEで開催される「RIZIN.53」で、平本蓮と皇治がRIZINスタンディングバウト特別ルール(3分3R・10オンスグローブ)で対戦することが決まった。
興行として見れば、これはかなり強いカードだ。
平本も皇治も、ただ試合をするだけではなく、言葉と存在感で空気を作れる数少ない選手だからだ。
大会概要と神戸大会開催自体はRIZIN公式でも案内され、カード発表は4月21日の会見・報道で広く伝えられている。

ただ、この一戦には最初から引っかかる点がある。
平本はここまで朝倉未来との因縁を強い言葉で煽り続け、4月18日の「超緊急記者会見」でも朝倉と激しく舌戦を展開した。
朝倉はその場で9月10日の「超RIZIN.5」での再戦を求め、榊原信行CEOもすぐにその可能性を否定しなかった。
だからこそ、多くのファンは平本の復帰の先に、まず朝倉未来戦を重ねて見ていたはずだ。

朝倉未来の一言が映した"ファンのモヤモヤ"

その流れの直後に、先に出てきたのが皇治戦だった。
もちろん皇治が相手であること自体は悪くない。
むしろ会見映えもするし、煽りVも作りやすいし、SNSでも話題になる。
だが、朝倉未来を長く挑発してきた物語の続きとして見ると、「そこまで言っておいて、まず皇治なのか」と感じるファンが出るのは自然だろう。
今回のカードが抱える違和感は、試合の面白さではなく、ここまで積み上げてきたストーリーとのズレにある。

その空気を象徴したのが、朝倉未来の反応だった。
朝倉は4月21日、自身のXで「俺が強い奴らと3戦してる間休んで復帰戦、皇治って…笑」と投稿した。
これは単なる一言ではなく、平本の復帰戦に対して一部ファンが抱いたモヤモヤを、そのまま言語化したような反応でもある。

"カオス会見"が残した苦笑い

しかも今回の会見では、平本と皇治の口撃が盛り上がったというより、どこか冷笑を誘う方向に流れた印象が残った。
報道ベースでも、皇治が「ドーピング・ステロイド撲滅キャンペーン」と発言し、白衣の男女やTシャツまで持ち込んだ"カオス記者会見"として伝えられている。
一部にはそれをRIZINらしい茶番として楽しむ見方もあるだろうが、ドーピングをめぐる騒動まで"いじり"の材料のように扱ったことで、熱狂より苦笑いが先に立ったように見えた。

スタンディングバウトという選択

さらに、この試合はMMAではなくスタンディングバウトだ。
榊原CEOは、平本にとっては"試運転"の意味合いがあるのではないかと説明している。
興行サイドから見れば、復帰直後の平本に段階を踏ませる判断として理解はできる。
だが、ファン目線ではその説明がそのまま「本命の前の調整試合」に映る危うさもある。
朝倉戦を待っていた層ほど、その温度差は大きいはずだ。

問われるのは、5月10日の"その先"

それでも、このカードが持つエンタメ性まで否定する必要はない。
平本は約1年9カ月ぶりのリング復帰として報じられ、皇治もまた話題を作れる選手だ。
両者とも、勝敗だけでなく試合前から観客の感情を動かせる。
その意味で、興行カードとしては十分に成立している。
問題は、盛り上がることと納得されることが同じではない、という点だ。

結局、平本蓮vs皇治は「面白いけれど、すんなり乗れない」試合なのだと思う。
朝倉未来との因縁を強く煽ってきた言葉、復帰戦の相手選び、そして会見でのドーピング騒動の扱い方。
その全部が重なったことで、ファンの受け止めは熱狂一色ではなくなった。
5月10日の神戸大会で本当に問われるのは、この試合そのもの以上に、平本がこの勝負をどう終え、どう次へつなげるかだろう。
皇治戦をただの寄り道にするのか、それとも朝倉未来との再戦へ進む意味ある一戦に変えられるのか。
そこまで含めて見られるカードになった。

この記事をシェア

関連記事