ROAD TO UFCシーズン5前編 日本フェザー&バンタム5名挑戦

2026年5月28日・29日、中国・マカオのギャラクシー・アリーナで「ROAD TO UFC シーズン5」のオープニングラウンドが行われる。
今季のROAD TO UFCには、日本から11名が出場予定。
フライ級、バンタム級、フェザー級、女子ストロー級に、国内外で実績を積んできた選手たちが名を連ねた。
UFC契約を懸けたアジアの登竜門として、今年のROAD TO UFCは日本MMAにとっても非常に重要な大会になる。
今回はその前編として、フェザー級の青井人、栁川唯人、バンタム級の南友之輔、田嶋椋、宮口龍鳳に注目したい。
フェザー級:DEEP王者・青井人とパンクラス王者・栁川唯人
フェザー級では、青井人と栁川唯人が出場する。
青井人は、DEEPフェザー級王者としてROAD TO UFCに挑む実力者だ。
戦績は16勝6敗1分。
打撃で試合を動かせる選手で、フィニッシュ勝利も多い。
RIZINにも出場経験があり、朴光哲に判定勝ち、白川陸斗戦での敗戦、鈴木博昭戦での勝利など、国内の大舞台でも経験を重ねてきた。
直近ではDEEPの舞台で水野新太に判定勝ちしており、王者として国際舞台へ向かう形になる。
青井にとって今回のROAD TO UFCは、国内トップ戦線で積み上げてきたキャリアを、もう一度世界へつなげる大きなチャンスだ。
対戦相手は韓国のソン・ヨンジェ。
ソンは昨年のRIZIN韓国大会で中原由貴をKOしており、日本のファンにとっても警戒すべき相手になる。
青井はキャリアで酸いも甘いも経験してきた選手だけに、プロスペクトとは違う"完成度"と"勝負強さ"を見せられるかが問われる。
もう一人のフェザー級日本勢、栁川唯人はパンクラス王者としてこの舞台に立つ。
栁川はK-PLACE所属。
パンクラス公式プロフィールでは、第12代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト、そして2023年ネオブラッド・トーナメント フェザー級優勝者として紹介されている。
2025年12月にはカリベク・アルジクル ウールを1ラウンドKOで下し、フェザー級王座を獲得した。
ネオブラ優勝からパンクラス王者へと駆け上がった流れは、まさに国内フェザー級の新しい勢力を象徴するものだ。
栁川の魅力は、若さと勢いだけではない。
戦績は8勝1敗で、KOと一本の両方で勝利を重ねている。
パンクラスのタイトル戦を勝ち抜いたことで、国内トップレベルでの実力をすでに証明している。
初戦の相手はオーストラリアのジョージ・マンゴス。
ここを突破できれば、パンクラス王者としての評価は海外での評価も上がるだろう。
バンタム級:南友之輔、田嶋椋、宮口龍鳳の3名が世界へ
バンタム級では、日本から南友之輔、田嶋椋、宮口龍鳳の3名が出場する。
南友之輔は、GLADIATORバンタム級王者としてROAD TO UFCに挑む。
戦績は6勝0敗、うち4KO。
無敗のまま世界への扉を叩く、今回の日本勢の中でも特に"勢い"を感じさせる存在だ。
国内ではGLADIATORを主戦場に戦い、バンタム級王者として実績を積んできた。
今回、GLADIATOR王者としてROAD TO UFCに選ばれたことは、同団体で積み上げてきた実績が、アジア、そしてUFCへとつながる可能性を示すものでもある。
南の初戦は、ニュージーランドのカシブ・マードック。
相手も7勝0敗の無敗選手であり、初戦から無敗同士の潰し合いとなる。
南にとっては、単に勝つだけでなく、自分の強みであるアグレッシブさ、打撃の圧力、フィニッシュ力をどこまで国際舞台で出せるかが重要になる。
ここで勝てば、GLADIATOR王者・南友之輔の名前は一気にUFCファンにも届くはずだ。
田嶋椋は、パンクラス・バンタム級王者として出場する。
戦績は10勝3敗。
6つのKO勝利と1つの一本勝ちを持ち、決定力のある選手だ。
パンクラス公式ランキングでもバンタム級王者として掲載されており、国内バンタム級で結果を残してきた選手が、いよいよROAD TO UFCに挑む形になる。
田嶋の相手は、中国のティ・ハイタオ。
戦績は18勝6敗で、キャリアの厚みがある。
中国開催に近い環境、相手の経験値、そしてROAD TO UFC特有の緊張感を考えると、田嶋にとって簡単な初戦ではない。
それでも、パンクラス王者としてここを突破できれば、日本バンタム級の評価を大きく上げる勝利になる。
国内王者が、アジアの強豪を相手にどのような試合を見せるのか。
宮口龍鳳も、バンタム級で大きな注目を集める一人だ。
戦績は7勝0敗、うち6KO。
プロデビューから高いフィニッシュ力を見せてきたストライカーであり、修斗世界ランキングにも名を連ねる選手だ。
国内では石原夜叉坊との激闘を制したことも大きく、ただの無敗プロスペクトではなく、厳しい試合を乗り越えてきた選手という印象も強い。
当初、宮口は韓国のシン・ユミンと対戦予定だったが、相手の欠場により、インドのチョンレング・コレンに変更された。
コレンは7勝2敗で、6KO・1一本勝ちというフィニッシュ力を持つ選手。
宮口と同じく倒せる武器を持つ相手だけに、打撃戦になれば一瞬で流れが変わる可能性もある。
宮口にとって重要なのは、これまで国内で見せてきた破壊力を、国際舞台でもそのまま出せるかどうかだ。
無敗、KO率の高さ、そしてバンタム級という層の厚い階級。
すべてを考えると、ここでインパクトのある勝ち方をすれば、トーナメント全体の主役候補に浮上してもおかしくない。
国内王者5人がそれぞれの武器でUFCへ挑む
今回のRTU Season5のフェザー級、バンタム級日本勢を見ると、単に「日本人選手が多い」というだけではない。
DEEP王者の青井人。
パンクラス王者の栁川唯人。
GLADIATOR王者の南友之輔。
パンクラス・バンタム級王者の田嶋椋。
無敗のフィニッシャー、宮口龍鳳。
それぞれが違う国内団体、違うキャリア、違う武器を持って、UFCへの道に挑む。
ROAD TO UFCは、勝ち上がればUFC契約に近づく一方で、初戦から各国の王者や無敗選手、フィニッシュ力を持つ危険な相手とぶつかる厳しいトーナメントだ。
青井は経験と完成度で、再び世界への道を切り開けるか。
栁川はパンクラス王者として、フェザー級の新しい顔になれるか。
南は無敗のまま、GLADIATOR王者の強さをアジアに示せるか。
田嶋はパンクラス・バンタム級王者として、強豪を突破できるか。
宮口は持ち前のフィニッシュ力で、ROAD TO UFCでもインパクトを残せるか。
ROAD TO UFCシーズン5は、日本MMAの現在地を測る大会でもある。
フェザー級とバンタム級の5人がどこまで勝ち上がるのか。
マカオで始まるこの挑戦は、UFCを目指す日本人選手たちにとって、大きな分岐点になりそうだ。
この記事をシェア
