漁鬼、シッティチャイと激闘ドローで初防衛 沖縄で見せた王者の意地

漁鬼、シッティチャイ相手にドローで初防衛
4月18日、沖縄コンベンションセンターで開催された『REMY presents KNOCK OUT.63 KNOCK OUT SPRING FES in OKINAWA』のメインイベントで、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチが行われ、王者・漁鬼と挑戦者シッティチャイ・シッソンピーノンはドロー。
公式記録は引き分けで、採点は29-28、28-28が4枚。
この結果、王者の漁鬼が初防衛に成功した。
地元沖縄で迎え撃つ世界的強豪
この試合が注目されたのは、漁鬼にとって地元・沖縄での初防衛戦だったことに加え、相手がGLORY世界ライト級王座などを獲得してきたシッティチャイだったからだ。
KNOCK OUT側もこの一戦を大会のメインに据え、沖縄の王者が世界的な実績を持つ挑戦者を迎え撃つ構図を前面に打ち出していた。
1ラウンドから譲らない漁鬼
試合は1ラウンドから、簡単には流れを渡さない漁鬼の姿勢がはっきり出た。
前に出て距離を詰める漁鬼に対し、サウスポーのシッティチャイは左ミドル、ヒザ、左ボディストレートで迎え撃つ。
シッティチャイが技術と間合いで試合を組み立てる中でも、漁鬼は左右のフックを振ってプレッシャーをかけ続けた。
2ラウンド、漁鬼の左フックが炸裂
2ラウンドに入ると、シッティチャイの巧さがさらに目立ち始める。
左ミドル、左ロー、左ボディストレートで漁鬼を近づけさせず、攻撃を空振りさせる場面も増えていった。
それでも試合をひっくり返したのは漁鬼だった。
近距離でシッティチャイが左ボディストレートを放った直後、漁鬼の左フックがヒットし、シッティチャイからダウンを奪った。
世界的強豪を相手にしたこの一撃が、試合の価値を一気に引き上げた。
シッティチャイの反撃、漁鬼の粘り
ただ、シッティチャイもそこで終わらない。
ダウン後は左ミドルと左ボディストレートを返し、3ラウンドも左の打撃とヒザで前に出た。
漁鬼は被弾しながらも打ち返し、最後まで踏ん張った。
終盤はシッティチャイの猛攻に耐える漁鬼という構図だったが、最終的には王者がしのぎ切り、ドローでベルトを守った。
ドロー以上の価値がある一戦
この試合は、単なる引き分けではない。
漁鬼にとっては、最強クラスの挑戦者を相手にダウンを奪い、最後まで持ちこたえてベルトを守った一戦だった。
シッティチャイ相手に明確な見せ場を作ったこと自体が大きく、王者としての価値を地元・沖縄で示したと言っていい。
一方で、内容だけ見ればシッティチャイの技術と圧力も際立っていた。
だからこそ、この試合は"漁鬼が勝ち切った"ではなく、"世界レベルの相手と真っ向から渡り合って守り切った"タイトルマッチとして強く印象に残る。
ドローという結果以上に、漁鬼が見せた粘りと一発の怖さが、今後のKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級戦線を面白くしていきそうだ。
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