武尊、ロッタンに5R KO勝利 現役最終戦で雪辱果たし、感動のラストマッチ

2026年4月29日、東京・有明アリーナで開催された「ONE SAMURAI 1」のメインイベントで、武尊がロッタン・ジットムアンノンと再戦した。
試合はONEフライ級キックボクシング暫定世界王座決定戦として行われ、武尊が5R KO勝利。
この一戦は、武尊にとって特別な意味を持つ試合だった。
2025年3月の初対戦では、ロッタンの左フックを浴びて1R80秒でKO負け。
日本の立ち技格闘技を背負ってきた武尊にとって、あまりにも大きな敗戦だった。
そこから再起し、もう一度ロッタンと向き合った今回の再戦は、リベンジであると同時に、現役生活の集大成でもあった。
1R、武尊はローを軸にロッタンの前進を止める
1R、武尊は前に圧力をかけながら、ロッタンの前足にインロー、アウトローを散らしていった。
ロッタンもローで応戦しながら、左フックを狙う。
互いに一発で流れを変えられる緊張感の中、武尊はカーフを重ね、ロッタンの踏み込みを削りにいった。
ラウンド終盤には武尊のカーフが続けて入り、ゴング後には両者が笑い合う場面もあった。
前回は短時間で終わったカードだったが、今回は序盤から互いの覚悟、緊張感がぶつかる空気になった。
2R、武尊がロッタンからダウンを奪う
試合が大きく動いたのは2Rだった。
ロッタンが踏み込み、左から右のフックで襲いかかる。
しかし武尊も下がらない。
真正面から打ち合いに応じると、連打の中でロッタンがダウン。
再開後も激しい打ち合いは止まらなかった。
武尊はさらに右をヒットさせ、再びロッタンからダウンを奪う。
前回、ロッタンの一撃に沈んだ武尊が、今度は同じ相手を真正面から打ち合いで下がらせた。
この2Rは、武尊がただ勝ちにいくだけでなく、前回の敗戦を自分の拳で塗り替えようとしていることを感じさせるラウンドだった。
ロッタンも反撃 3R・4Rは壮絶な打ち合いに
もちろん、ロッタンは簡単には終わらない。
3Rに入ると、ロッタンは前蹴りやミドルを使い、ペースを取り戻そうとした。
さらに前蹴りから連打につなげ、武尊にプレッシャーをかける。
武尊は被弾しながらも笑みを浮かべ、再び打ち合いに応じた。
4Rも近距離での激しい攻防が続いた。
ロッタンの左ボディ、左フックが武尊を捉える場面もあり、終盤にはロッタンの猛連打で武尊がぐらつく場面もあった。
それでも武尊は倒れない。
足を止めず、前に出続けた。
この試合は、単なる技術戦ではなかった。
倒すか、倒されるか。
最後まで前に出る覚悟を持った2人が、真正面からぶつかり合う死闘だった。
最終5R、武尊がロッタンを仕留める
最終5R。
ロッタンは前に出て、武尊の顔面を狙った。
武尊も雄叫びを上げ、カーフからフックにつなげて応戦する。
中盤、武尊のワンツーでロッタンがぐらつく。
さらに追撃の右でロッタンがダウン。
立ち上がったロッタンに対し、武尊はロープ際で猛攻を仕掛けた。
最後は連打を浴びたロッタンが崩れ落ち、レフェリーが試合をストップ。
武尊が5R KO勝利を収め、ロッタンへのリベンジを果たした。
武尊、涙のマイク 立ち技格闘技への思いを訴える
試合後、武尊には暫定王座のベルトが渡された。
マイクを握った武尊は、満員の有明アリーナに感謝を伝えた。
そして、KO負けという結果になりながら再戦を受けたロッタンにも敬意を示した。
さらに、ONEだけでなく、K-1、RISE、KNOCK OUTを含め、団体の垣根を越えて立ち技格闘技を盛り上げたいという思いを涙ながらに訴えた。
最後の最後まで、自分の勝利だけを語るのではなく、競技全体の未来を語った。
それもまた、武尊という選手らしい姿だった。
感動をありがとう 武尊が最後に見せた生き様
この試合は、勝った、負けたという結果だけでは語れない。
前回のKO負け。
そこからの再起。
現役最終戦。
そして、ロッタンへのリベンジ。
すべてが重なった舞台で、武尊は最後まで武尊だった。
打たれても前に出る。
苦しくても下がらない。
倒すために、最後の最後まで拳を振る。
5R KO勝利。
ONEフライ級キックボクシング暫定王座獲得。
そして、現役生活のラストマッチでのリベンジ達成。
武尊の格闘技人生は、これ以上ないほど劇的な形で締めくくられた。
日本の立ち技格闘技を背負い、何度も大きな舞台で戦い、最後までファンの心を揺さぶる試合を見せてくれた。
武尊選手、感動をありがとう。
そして、長い現役生活、本当にお疲れさまでした。
この記事をシェア
