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ティムール・ヒズリエフとは何者か 襲撃事件を乗り越える18戦無敗の2024年PFLフェザー級王者

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ティムール・ヒズリエフとは何者か 襲撃事件を乗り越える18戦無敗の2024年PFLフェザー級王者

PFLフェザー級に、日本ではまだ知名度の低い怪物がいる。
ティムール・ヒズリエフ、通称「イマーム」。
プロ18戦無敗のまま2024年のPFLフェザー級トーナメントを制した王者だ。
だがこの男の物語を異様なものにしているのは戦績だけではない。

王座獲得から8カ月足らずの2025年7月、故郷ダゲスタンでゴム弾を発射する拳銃で襲撃され、肩や手、胸などに複数の負傷を負ったという事件だ。

18戦無敗 賞金100万ドルを獲った「イマーム」

ヒズリエフはロシア・ダゲスタン共和国マハチカラの出身。
ハビブ・ヌルマゴメドフやイスラム・マカチェフを生んだMMA最強の供給地で育ったファイターだ。
押し潰すレスリングと消耗を強いるグラップリングを軸にしながら、多彩な蹴りや打撃も備える。
無敗のままキャリアを積み上げ、過去には米国の名門アメリカン・トップチームにも練習拠点を置いた。

2024年シーズンのPFLフェザー級トーナメントでは3連勝で決勝へ進出。
2024年11月29日の決勝で、元トーナメント覇者でもある強豪ブレンダン・ラウネーンを5Rの判定3-0で下し、ラウネーン戦を含む4戦全勝で優勝賞金100万ドルとベルトを手にした。
これでプロ戦績は18勝0敗。
PFLの公式ランキングでも現在フェザー級1位に位置する。

王者を襲った銃撃事件

異変は2025年7月15日に起きた。
海外メディアの報道によれば、ヒズリエフは故郷マハチカラで2人組の男に襲撃された。
ダゲスタン共和国のスポーツ副大臣によると、使用されたのはゴム弾を発射するトラウマチック・ピストルで、約10発が発射され、肩や手、胸などに複数の負傷が確認されたという。
主要団体のトーナメント王者が襲撃を受けるという前代未聞の異例の事件だ。

ヒズリエフは襲撃後に手術を受けたが、命に別状はなく、状態は安定していたと発表されている。
2024年11月の優勝後は試合から離れており、襲撃後も復帰戦は発表されていない。
2026年6月現在、PFLの公式プロフィールにも次戦の記載はなかった。

アスリートのキャリアにおいて、負傷や病気による離脱は珍しくない。
だが襲撃事件による負傷となれば話は別だ。
胸や肩、手という打撃と組みの双方に直結する部位の負傷が今後のキャリアにおいてどのような影響を与えるのか、それは本人がケージに戻るまで誰にも分からない。

「ダゲスタンの系譜」の次の名前になれるか

ヒズリエフの競技的な価値は、ハビブやマカチェフ、ウスマン・ヌルマゴメドフらと同じダゲスタンから登場した無敗の強豪である点にある。
山岳地帯のレスリング文化、徹底した集団トレーニング、そして負けを知らないままトップに到達するキャリア設計。
UFC以外の舞台でダゲスタン勢の隆盛を象徴する一人がヒズリエフだ。

フェザー級というのも興味深い。
UFCではトプリア後の新時代が始まり、RIZINではキルギス出身の無敗王者シェイドゥラエフがUFCやPFLのトップ選手との対戦を希望している。
世界のフェザー級に同時多発的に「無敗の王者」が現れている中で、PFL代表がヒズリエフという構図になる。

日本のファンにとっての接点

PFLは今、日本と急接近している。
井上直樹がブリュッセル大会でPFLトーナメント覇者アウベスを下し、修斗世界王者だったSASUKEも参戦。
RIZINの榊原CEOは海外団体との交流を戦略的に進めると明言している。
この流れが続けば、この無敗の王者の名前は、日本のマッチメイクの文脈にも必ず入ってくる。
仮にシェイドゥラエフや鈴木千裕らとの対戦が実現すれば──というのは現時点では想像の域を出ないが、その想像が荒唐無稽でなくなりつつあるのが今のMMA界だ。

まとめ 復帰の一報を見逃すな

18戦無敗の王者が、襲撃事件を乗り越えていずれケージに戻る。
復帰戦が決まれば、それだけでMMA業界において世界的なニュースになる。
日本ではまだ無名に近いこの王者の名前を、今のうちに覚えておいて損はない。
続報が入り次第お伝えする。

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