ヒドレーの圧力か、マゴメドフの精密なカウンターか 世界王者と五輪銅メダリストがRAF11で対戦

現地時間7月18日、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催される「RAF11」で、トレント・ヒドレー(Trent Hidlay)とマゴメドハン・マゴメドフ(Magomedkhan Magomedov)が対戦する。
試合はライトヘビー級で実施される予定。
2025年のレスリング世界選手権で男子フリースタイル92kg級を制したヒドレーと、パリオリンピック男子フリースタイル97kg級銅メダリストのマゴメドフによる、世界トップクラスのレスラー同士の一戦となる。
世界王者ヒドレーはRAFで2戦全勝
ヒドレーは、ノースカロライナ州立大学で5度のオールアメリカン、4度のACC王者、2度のNCAA準優勝を記録した米国レスリング界の実力者だ。
大学卒業後はフリースタイルでも結果を残し、2025年世界選手権の男子フリースタイル92kg級で金メダルを獲得した。
RAFでは2勝0敗。
2025年12月のRAF04では、ジェイコブ・カルデナスを5-3で破った。
2026年3月のRAF07ではパット・ダウニーと対戦。
第1ピリオドを1-0で終えると、第2ピリオドに一気に得点を重ね、12-0のテクニカルフォール勝利を収めた。

ヒドレーの大きな武器は、相手に休む時間を与えないフィジカルと圧力だ。
激しいハンドファイトと強い組み手で相手の姿勢を崩し、マット中央から継続的に圧力をかける。
単発のタックルだけに頼らず、組み合いを繰り返しながら相手の体力を削り、反応が遅れたところで得点につなげる。
五輪銅メダリストがRAF初参戦
対するマゴメドフは、ロシア・ダゲスタン出身で、アゼルバイジャン代表として国際大会を戦ってきた。
2023年世界選手権では男子フリースタイル97kg級で銀メダルを獲得。
2024年のパリオリンピックでは、銅メダル決定戦でムラジ・ムチェドリゼを10-0で破り、表彰台に立った。
RAFでの戦績は0勝0敗で、今回がリーグ初参戦となる。
マゴメドフは不用意に攻撃を急がず、守備とポジショニングを保ちながら得点の機会を待つことができる。
無駄な動きが少なく、相手が前へ出た瞬間にタックルやカウンターを合わせる。
わずかな体勢の乱れを得点に変えるタイミングの正確さを持っている。
組み手を支配するのはどちらか
勝敗を分けるポイントは、立った状態での組み手になりそうだ。
ヒドレーは接近戦を増やし、激しいハンドファイトを続けることで、自身の得意な消耗戦へ持ち込みたい。
マット中央を確保し、マゴメドフを下がらせることができれば、プッシュアウトやテイクダウンの機会も増えていく。
一方のマゴメドフは、ヒドレーの圧力に正面から付き合い続ける必要はない。
ヒドレーが強引に距離を詰めた瞬間を狙い、相手の力を利用するカウンターで先に得点できれば、試合の流れを変えられる。
ただし、受けに回る時間が長くなれば、ヒドレーにマット中央と試合のペースを明け渡すことになる。
マゴメドフが距離を保ちながら得点を奪えるか、それともヒドレーが組み手で主導権を握り、距離を取らせない展開を作るかが焦点だ。
世界王者対五輪メダリスト
ヒドレーは、NCAAで培った圧力と運動量を武器に、世界選手権の頂点まで到達した。
一方のマゴメドフは、長年の国際経験と高い守備力を持つパリオリンピック銅メダリストだ。
ヒドレーの激しい接近戦と継続的な圧力か、マゴメドフの冷静な試合運びと精密なカウンターか。
RAF11のカードのなかでも、特に高度なレスリング技術の攻防が期待される一戦となる。



