FIGHT WEEK

UFC 327 4/12(日)   /   RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA 4/12(日)   /   PFL Chicago渡辺華奈出場 4/12(日)   /   UFC 327: プロハースカ vs アルバーグ 4/12(日)   /   UFC 327 4/12(日)   /   RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA 4/12(日)   /   PFL Chicago渡辺華奈出場 4/12(日)   /   UFC 327: プロハースカ vs アルバーグ 4/12(日)   /   UFC 327 4/12(日)   /   RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA 4/12(日)   /   PFL Chicago渡辺華奈出場 4/12(日)   /   UFC 327: プロハースカ vs アルバーグ 4/12(日)   /   UFC 327 4/12(日)   /   RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA 4/12(日)   /   PFL Chicago渡辺華奈出場 4/12(日)   /   UFC 327: プロハースカ vs アルバーグ 4/12(日)   /   

ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円は、ただの話題企画ではなかった “見世物”を本物に変えたウルフアロンの圧

tyamat
ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円は、ただの話題企画ではなかった “見世物”を本物に変えたウルフアロンの圧

4月11日、ABEMA開局10周年特別番組「30時間限界突破フェス」の中で行われた「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円」が幕を閉じた。
当初は7人が挑戦予定だったが、糸井嘉男がぎっくり腰で欠場し、実際に試合を行ったのは6人。
元大関の把瑠都、RIZINファイターの矢地祐介、東京五輪金メダリストの髙藤直寿らを含む顔ぶれを相手に、ウルフは全員を退けた。
1000万円は今回も誰の手にも渡らなかった。
「1000万円シリーズ」第5弾として5年ぶりに復活したこの企画、終わってみれば印象に残ったのは賞金の派手さよりも、ウルフアロンという競技者の圧倒的な実在感だった。

柔道×プロレスの特別ルールが企画にはまった

ルールは4分1本勝負。
柔道着を着用し、相手の背中をマットにつけて3カウントを奪うか、投げ技で一本を取れば勝ち。
基本ルールでは打撃・関節技・締め技・急所攻撃・噛みつきなどは禁止という、柔道とプロレスを掛け合わせた特別形式だ。
ただし後半の矢地戦以降は締め技・腕関節技が解禁となった。
完全な格闘技でもなければ、単なる体力勝負でもない。
その曖昧さが、柔道金メダリストからプロレスラーに転じたウルフアロンという存在にぴたりとはまっていた。
企画の中心にいたのは「競技を知る人間」であり、そのことが画面全体の説得力を底上げしていた。

第1部:笑いの入口から「競技の怖さ」へ

当初は元プロ野球選手の糸井嘉男も出場予定だったが、ぎっくり腰によるドクターストップで欠場。
第1部では、詐欺被害で1000万円の借金を抱えるカカロニ栗谷、ベンチプレス400キロの藤本竜希、ラグビー出身のノッコン寺田が挑戦した。
栗谷は大内刈り、藤本は内股、ノッコン寺田は18秒で内股に沈んだ。
笑いの文脈をまとって入ってきた挑戦者たちが、組み合った瞬間に競技の厳しさへ引き戻される。
その落差こそが第1部最大の見どころだった。

第2部:競技性が濃くなった後半の本質

企画をただの秒殺ショーで終わらせなかったのが第2部だ。
後半には、矢地祐介(中学の先輩)、把瑠都(身長197センチ・体重200キロの元大関)、髙藤直寿(東海大の先輩・同じ東京五輪金メダリスト)が登場した。
矢地戦以降は締め技と腕関節も解禁され、空気は前半より明らかに緊張感を増した。

ウルフは矢地を開始50秒で3カウント、把瑠都を開始40秒で大内刈り、最後は髙藤を大外刈りで仕留めた。
体格差・競技差・経験差がすべて違う相手に対し、それぞれに応じた処理をしていく姿は、番組の主役というより本職の強者に近かった。

髙藤戦だけは「企画では済まない試合」だった

企画全体を一段引き上げたのは最後の髙藤戦だ。
髙藤は調印式の段階でこの対戦を「最後の試合」に近いものとして位置づけ、プライドを持って臨むと語っていた。
中学時代に一度対戦経験があり、大学でも先輩後輩の関係にある2人が、東京五輪の金メダリスト同士として向き合う。
この試合だけは初めて1分を超える攻防になり、2分30秒過ぎにウルフが大外刈りで仕留めた。
ウルフ自身も「ずっと怖さがあった」と振り返り、「久々に柔道脳が活性化された」と口にした。
この一戦だけは明確に柔道の記憶を呼び起こす勝負になっていた。

企画が成功した理由:挑戦者のバリエーション

最初は芸人・怪力男・人気YouTuberで間口を広げ、そこからRIZINファイター・元大関・五輪金メダリストへと徐々に競技性を濃くしていく。
笑って見ていた視聴者が、気づけば最後は本気で勝負を見ている。
その流れを成立させるには、中心にいる側が全員を飲み込める格と処理能力を持っていなければならない。
ウルフアロンは「番組のコンセプトを壊さず、競技のリアリティも失わせない」その役割を果たした。
柔道金メダリストでもあり新日本プロレス所属選手でもあるからこそ成立した企画だった。

バラエティの入口から、本物の強さで着地した夜

「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円」は、最終的に1000万円を奪う挑戦者が現れなかったという点だけを拾えば予定調和だったのかもしれない。
だが実際に見えていたのは予定調和とは少し違う。
企画の看板に寄りかからず、最後は本物の強さで着地させたことに意味があった。
バラエティの入口から入りながら、出口ではウルフアロンという競技者の芯だけがくっきり残る。
ABEMAの10周年企画として見ても、この夜は十分に記憶に残る一夜だった。
そしてその見世物を、ただの見世物で終わらせなかったのがウルフアロンだった。

この記事をシェア

関連記事