平本蓮、RIZIN.53で皇治と緊急対決 “お金目的”を隠さない復帰戦の本音

5月10日にGLION ARENA KOBEで開催される「RIZIN.53」で、平本蓮と皇治がスタンディングバウト特別ルールで対戦する。
このカードは、競技的な意味だけで語るには少し特殊だ。
MMAでもキックボクシングでもなく、RIZINの特別ルールによるスタンディングバウト。しかも平本にとっては、2024年7月の朝倉未来戦以来となる復帰戦になる。
だが、今回の話題をさらに大きくしているのは、平本蓮本人の言葉だ。
平本はORICON NEWSの独占インタビューで、皇治戦について「お金と肩慣らしのため」と説明。さらに、マックス・ホロウェイのジムへ行くための資金が必要だという趣旨も明かしている。平本らしいと言えばそれまでだが、ここまでストレートに「お金目的」を口にする選手は珍しい。
平本蓮にとっては「再始動」のための一戦
平本は、昨年の朝倉未来戦で大きな注目を集めた。
あの試合は、勝敗以上に日本格闘技界全体を巻き込んだ一戦だった。
その後、平本はしばらく試合から離れていたが、今回の皇治戦でRIZIN.53に戻ってくる。しかも本人は、今回の試合を最終目標とは見ていない。
マックス・ホロウェイのジムに行く。
そのための資金を作る。
そして、次の本格的なMMA復帰へつなげる。
この発言だけを切り取れば軽く聞こえるかもしれない。
しかし、見方を変えれば、平本は今回の試合を「再始動のための仕事」として割り切っているとも言える。
格闘技は綺麗事だけでは続けられない。
海外修行にも、練習環境にも、身体作りにも金がかかる。
それを変に美談にせず、あえてそのまま言うところに平本蓮らしさがある。
皇治は「日本で一番カッコ悪い格闘家」と応戦
一方の皇治も、黙っているタイプではない。
会見では平本に対して強い言葉で応戦し、両者のやり取りはかなり荒れた空気になった。メディアでもRIZIN.53で対戦が決まった平本と皇治が会見で挑発し合い、榊原CEOが苦笑いする場面があったと伝えている。
皇治にとっても、この試合はただのエキシビション的な立ち位置ではない。
近年の皇治は、勝敗以上に話題を作る選手としてRIZINに存在感を残してきた。批判されることも多いが、会見で空気を作り、相手を引き出し、試合前から注目を集める能力は高い。
平本蓮と皇治。
どちらも、言葉で会場の空気を動かせる選手だ。
だからこそ、このカードは発表された瞬間から燃えやすい。
朝倉未来への口撃も再燃
今回のインタビューでは、平本が朝倉未来に対しても言及している。
平本は、過去の因縁を踏まえたうえで、朝倉に対して厳しい言葉を投げた。皇治戦だけでなく朝倉未来への口撃が取り上げられており、平本の「毒舌復活」が大きな見出しになっている。
ここが平本蓮という選手の厄介で、同時に面白いところだ。
今回の相手は皇治。
しかし、話題の奥には常に朝倉未来との因縁がある。
朝倉未来戦を経て、平本はどこへ向かうのか。
皇治戦はその答えではなく、次に進むための通過点なのかもしれない。
試合としての見どころは「どこまで本気で殴り合うか」
今回のルールはスタンディングバウト特別ルール。
そのため、MMAとしての平本蓮の成長を見る試合ではない。
ただし、平本はもともと立ち技出身の選手だ。
K-1時代から打撃のセンスは高く、距離感やカウンターの鋭さには定評がある。スタンディング限定であれば、平本の土俵に近い。
一方の皇治は、打たれ強さと試合を成立させる力がある。
技術差だけで簡単に片づく選手ではなく、相手のペースを乱し、会場を巻き込み、最後まで立ち続けることで存在感を出してきた。
平本が本当に「肩慣らし」として軽くさばくのか。
それとも皇治が意地を見せて、試合を泥臭い展開に持ち込むのか。
この試合の面白さは、そこにある。
RIZIN.53の主役を奪う可能性もある
RIZIN.53のメインはライト級タイトルマッチだ。
大会全体としては、王座戦を中心に語られるべき興行である。
それでも、平本蓮 vs 皇治は大会前の話題性という意味では大きい。
ABEMAはRIZIN.53をPPVで全試合生中継すると発表しており、皇治の対戦相手発表会見も無料生中継された。
平本蓮が戻ってくる。
皇治と口論する。
朝倉未来にも噛みつく。
お金目的だと隠さない。
良くも悪くも、これだけでニュースになる。
競技性だけを求めるファンからは批判も出るだろう。
だが、RIZINという舞台において、話題を作る力もまた一つの価値だ。
平本蓮の復帰戦は、MMAのタイトル戦ではない。
それでも、RIZIN.53の空気を大きく動かすカードになる可能性がある。
お金のため。
肩慣らしのため。
そして、その先にある本格復帰のため。
平本蓮は、今回も良くも悪くも自分の言葉で注目を集めている。
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