モカエフがNetflix MMAを欠場 モラエスは若松戦からの再起戦で無敗のンクタと対戦へ

Netflix初のライブMMAイベント「Rousey vs. Carano」で、大会直前にカード変更が発表された。
当初、プレリムにはムハマッド・モカエフとアドリアーノ・モラエスが組まれていた。
しかし、モカエフはビザの遅延により欠場。
モラエスは代役のフミ・ンクタと対戦することになった。
試合は130ポンド契約、5分3ラウンドのプロMMAルールで行われる。
ラウジー、カラーノ、ガヌー、ネイト・ディアスらスター選手が並ぶ今大会の中で、モカエフ vs モラエスは競技性の高さで光るカードだった。
モカエフとモラエス、それぞれの背景
モカエフはUFCで7戦全勝を記録し、リリース後はBRAVE CFで王座も獲得した実力者だ。
グラップリングを軸に試合を支配するスタイルで、派手な名前が並ぶ大会の中では少し通好みのカードだったかもしれない。
それでも、MMAファンにとっては見逃せない組み合わせだった。
一方のモラエスは、ONE Championshipで長くトップ戦線を戦ってきた元フライ級王者。
デメトリアス・ジョンソンとの三部作でも知られ、世界の軽量級戦線で確かな実績を残してきた選手である。
ONEを離れ、新天地で迎える再起戦
ただ、今回の一戦はモラエスにとって、単なるイベント参戦ではない。
モラエスは昨年3月、ONE 172で若松佑弥と対戦し、1ラウンドTKO負けを喫した。
空位となっていたONEフライ級MMA世界王座を懸けた一戦で、モラエスは王座返り咲きを狙ったが、若松の打撃の前に敗れた。
長く世界のトップで戦ってきたモラエスにとって、あの敗戦は大きな分岐点だった。
その後、モラエスはONEとの契約を終えた。
2013年からONEに参戦し12勝6敗の実績を残した長期在籍選手が、新たな舞台で再起を図ることになった。
今回のNetflix MMAは再起戦としての意味を持つ。
元ONE王者としての実績を示すのか。
それとも、若松戦の敗北を払拭できず、軽量級トップ戦線への再浮上が遠のくのか。
本来の相手だったモカエフは、無敗のままUFCを離れた実力者であり、モラエスにとっても再起戦として申し分ない相手だった。
若く勢いのあるモカエフを相手に勝利すれば、モラエスがまだ世界のトップレベルで戦えることを示す強い材料になったはずだ。
しかし、そのカードは実現しなかった。
代役・ンクタの存在感
代役として入るのは、無敗のフミ・ンクタ。
プロ戦績は11勝0敗。
A1 Combat王座を獲得し、CFFCでもベルトを巻いた経験を持つ。
LFAやBellatorでも勝利してきた無敗の新鋭だ。
モカエフほどの知名度はないかもしれないが、無敗のまま元ONE王者に挑むという構図は、それだけで十分な緊張感がある。
直前変更の怖さは、準備してきた相手と違うタイプの選手と戦わなければならない点にある。
モラエスはモカエフを想定してキャンプを進めていたはずだ。
そこに、失うものが少ない無敗の新鋭が代役として入ってくる。
勝って当然と見られやすい一方で、苦戦すれば評価に響く。
ベテランにとって、こうした試合は決して簡単ではない。
ンクタにとっては、キャリア最大級のチャンスだ。
Netflixという巨大な舞台で、若松戦からの再起を狙う元世界王者を倒せば、一気に名前を広げることができる。
準備期間は短いが、失うものの少ない無敗の新鋭にとっては、これ以上ない大舞台でもある。
格闘技では、こうしたチャンスをつかんだ選手が一夜でキャリアを変えることがある。
プレリムの隠れた注目カード
モカエフ欠場によって、当初期待されていた実力者対決は消えた。
しかし、モラエス vs ンクタには、別の物語が生まれた。
若松佑弥に敗れたモラエスが再び立ち上がるのか。
それとも、無敗のンクタが元世界王者を破って、一気に注目を集めるのか。
Netflix MMAは、ラウジー vs カラーノを中心に大きな注目を集める大会だ。
モラエス vs ンクタが組まれるプレリムは、MVPのYouTubeで米東部時間18時から配信される。
だが、プレリムにも格闘技らしいドラマはある。
モラエスにとっては、ONEを離れて新天地で臨む再起戦。
ンクタにとっては、無敗のまま世界に見つかるチャンス。
直前変更で生まれたこの一戦は、今大会の隠れた注目カードになりそうだ。
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