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QUINTET.6、国の重要文化財「旧武徳殿」で開催 武道の聖地でプロ格闘技史上初の大会へ

EasyFight運営
QUINTET.6、国の重要文化財「旧武徳殿」で開催 武道の聖地でプロ格闘技史上初の大会へ

桜庭和志が立ち上げたグラップリング大会「QUINTET」が、約3年ぶりに日本でナンバーシリーズを開催する。
その舞台に選ばれたのは、日本武道の歴史が刻まれた旧武徳殿だ。

2026年7月25日、京都市の旧武徳殿で「QUINTET.6」が開催されることが発表された。

旧武徳殿は、国の重要文化財に指定されている歴史的建造物だ。
主催者によると、この場所でプロ格闘技大会が開催されるのは史上初。
通常のアリーナや体育館とはまったく異なる、QUINTETの競技特性と旧武徳殿の歴史が交差する大会となる。

3年ぶりに日本でナンバーシリーズ開催

QUINTETは、5人で構成されたチーム同士が戦うグラップリング団体戦だ。

打撃はなく、関節技や絞め技による一本を狙う。
勝者がマットに残り、相手チームの次の選手を迎え撃つ勝ち抜き方式が採用されている。

個人の強さだけでなく、選手を送り出す順番や体格差、体重差によって変わる試合時間、引き分けによる両者退場など、チーム全体の戦略が勝敗を左右する。
その独自性は、一般的な柔術やグラップリングの個人戦とは大きく異なる。

2025年10月の「QUINTET.5」はドバイで開催されたため、日本国内でナンバーシリーズが行われるのは、2023年9月の横浜アリーナ大会「QUINTET.4」以来、約3年ぶりとなる。

その復帰の舞台に選ばれたのが、大規模アリーナではなく、明治時代から残る旧武徳殿だった。

明治時代に建てられた日本武道の聖地

旧武徳殿は1899年、伝統武道の振興を目的に設立された大日本武徳会の演武場として建設された。

京都市左京区、平安神宮の近くに位置し、現在は京都市武道センターの施設として使用されている。

建物の中心には、約200畳に及ぶ広大な板張りの演武場がある。
高い天井と太い梁、深い軒を持つ木造建築には、寺社を思わせる日本的な意匠と、大空間を支える西洋建築の技術が取り入れられた。

戦後には接収や用途変更を経験しながらも建物は残され、1983年に京都市指定有形文化財、1996年には国の重要文化財に指定された。

現在も剣道をはじめとする武道の稽古や大会に使われているが、プロ格闘技イベントの会場となるのは今回が初めてだという。

近代的な照明と大型ビジョンに囲まれたアリーナではなく、完成から約127年にわたり、武道家たちを見守ってきた木造の演武場。
その空間で、現代のグラップラーたちが一本を争うことになる。

QUINTETと旧武徳殿を結ぶ「寝技」の歴史

旧武徳殿は、日本の寝技文化とも深い関係を持つ。

この場所では、かつて旧制高等学校や大学予科、旧制専門学校の学生たちが参加した高専柔道の大会が行われた。
高専柔道は立ち技だけでなく、抑え込み、絞め技、関節技といった寝技を重視した競技として発展した。

相手を投げるだけでなく、組み伏せ、一本を奪うまで攻防を続ける。
その思想は、現代のブラジリアン柔術やグラップリングにも通じるものがある。

QUINTETもまた、一部の最終戦などには判定規定が設けられているものの、一般的なポイント制は採用せず、関節技や絞め技による明確な決着を重視してきた。

単に歴史的な会場で開催するだけではない。
日本の寝技文化が育まれた場所で、現代のグラップリング団体戦を行う。
競技と会場の間に明確な物語があることが、今回の開催を特別なものにしている。

須藤元気プロデューサー就任後、初のプロ大会

「QUINTET.6」は、新たにプロデューサーへ就任した須藤元気氏が、就任後初めて手がけるQUINTETのプロ大会となる。

須藤氏は現役時代、レスリングや柔術を土台とした独創的なファイトスタイルで活躍した。
入場演出や大会の見せ方にも強いこだわりを持ち、現在はK-1のプロデューサーも務めている。

一方、QUINTETを創設した桜庭和志も、プロレス、キャッチレスリング、MMA、グラップリングを横断しながら、寝技の面白さを伝えてきた存在だ。

桜庭が生み出した競技フォーマットに、須藤氏がどのような演出や新しい視点を加えるのか。
旧武徳殿という舞台の選択からも、新体制が単なる大会再開にとどまらない展開を目指していることがうかがえる。

出場チームと選手は今後発表

現時点では、参加チームや出場選手、対戦組み合わせなどは発表されていない。
前回の「QUINTET.5」では、桜庭和志、ヘンゾ・グレイシー、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラら、格闘技史を彩ってきたレジェンドたちがチームを率いた。

今回も歴史的な会場にふさわしいチームが用意されるのか。
それとも、次世代のグラップラーを中心とした新たな構成になるのか。
今後の出場選手発表が楽しみである。

武道の歴史と現代グラップリングが交わる一夜

格闘技大会では通常、対戦カードや出場選手が最大の話題となる。

しかし「QUINTET.6」は、会場そのものが大会の主役の一つだ。

明治時代に建てられ、剣道や柔道をはじめとする多くの武道家が技を磨いてきた旧武徳殿。
その歴史的な空間で、現代のグラップラーたちがチームの勝利と一本決着を目指す。

日本の寝技文化が刻まれた場所に、QUINTETが戻ってくる。

7月25日、京都の武道の聖地で、過去と現在をつなぐ特別なグラップリング大会が幕を開ける。

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