FIGHT WEEK

UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   UFC Fight Night: ケイプ vs 堀口 6/21(日)   /   DEEP OSAKA IMPACT 2026 3rd ROUND 6/21(日)   /   PFL MENA 10 6/19(金)   /   

MMAファンにも広がる新団体RAFとは レスリングに生まれた「プロの舞台」

EasyFight運営
MMAファンにも広がる新団体RAFとは レスリングに生まれた「プロの舞台」

近年、UFCで活躍してきた選手たちが、ケージではなくレスリングマットの上で対戦する機会が増えている。

マイケル・チャンドラーメラブ・ドバリシビリ、アルマン・ツァルキヤン、コルビー・コビントン、ヘンリー・セフード。
MMAファンにもよく知られた選手たちが参戦しているのが、Real American Freestyle、通称「RAF」だ。

RAFは、自らを「台本のないプロ・レスリングリーグ」と位置づけている。
ただし、日本で一般にプロレスと呼ばれるWWE型のエンターテインメントではなく、フリースタイルレスリングのルールで純粋に勝敗を競う団体だ。

競技レスリングに「その先」をつくる

RAFは2025年4月に設立構想を正式発表し、同年8月30日にクリーブランドで初大会「RAF 01」を開催した新しいプロ・フリースタイルレスリング団体だ。

RAFは、実業家チャド・ブロンスタインとプロレス界のハルク・ホーガンを中心に構想され、レスリング指導者イズラエル・“イジー”・マルティネス、元WCW幹部エリック・ビショフらが運営に加わって始動した。
世界レベルのレスラーが継続的に報酬を得ながら戦い、個人としての知名度やブランドを築ける場所をつくることを目的としている。

レスリングは五輪競技として長い歴史を持つ一方、トップ選手であっても、大会後に競技を続けながら十分な収入を得ることは簡単ではない。

米国では、大学や五輪で活躍したレスラーが、継続的に報酬を得ながら試合を続ける大規模な興行の選択肢が限られていた。
RAFが埋めようとしているのは、この空白だ。

競技としての純粋さを保ちながら、照明、入場演出、タイトルベルト、煽り映像など、現代の格闘技イベントに近い見せ方を導入する。
レスリングを「大会」から「興行」へと広げようとしているのである。

通常の3分×2ではなく「2分×3ピリオド」

RAFの試合は、通常の国際大会とは少し異なる独自の形式で行われる。

試合時間は2分間の3ピリオド制。
各ピリオドの間には30秒の休憩が設けられる。
相手の両肩をマットにつければフォール勝ちとなり、10点差がつけばテクニカルフォールで試合終了。
最後まで決着しなければ、合計得点で勝敗を決める。

同点の場合は延長戦を行わず、最後にポイントを獲得した選手が勝者となる。

一般的な国際シニア大会は3分×2ピリオドで合計時間は同じ6分だが、区切り方が異なる。
短く区切ることで積極的な攻防を促し、観客が試合の流れを追いやすくする狙いがある。

技術の高さだけではなく、限られた時間の中でポイントを奪う判断力や、終盤まで動き続ける運動量も求められる。

MMA選手にとっても魅力的な舞台

RAFが格闘技ファンから注目を集める大きな理由は、MMA選手の積極的な起用にある。

レスリングをバックボーンとするMMA選手にとって、RAFは自身の原点に戻れる場所だ。
打撃や関節技がないため、MMAのように打撃による損傷を受けることなく、実戦形式の緊張感を味わうことができる。

一方で、MMAではテイクダウン能力に定評のある選手でも、純粋なレスリングルールでは違った弱点が見える。

ケージへの押し込みも、打撃を警戒させてからのタックルも使えない。
組みの技術だけが評価されるため、「MMAでレスリングが強い選手は、本職のレスラーを相手にどこまで通用するのか」という分かりやすい興味が生まれる。

五輪や世界選手権のメダリストと、UFCで活躍するスターが同じ興行に並ぶこともRAFの特徴だ。
競技レスリングのファンとMMAファンを一つの会場に集められる点は、従来のレスリング大会にはなかった強みといえる。

世界王者とMMAスターが同じマットへ

RAFには、五輪・世界選手権のメダリストであるカイル・デイク、カイル・スナイダー、サラ・ヒルデブラントに加え、NCAA王者ワイアット・ヘンドリクソンら、トップクラスの実績を持つレスラーが参戦してきた。

その一方で、マイケル・チャンドラーやメラブ・ドバリシビリといったMMA選手も登場。
競技の最高峰と格闘技界の知名度を組み合わせることで、レスリングを普段見ない層にも入口をつくっている。

日本との接点もある。
公式選手一覧には、リオデジャネイロ五輪銀メダリストでパリ五輪金メダリストの樋口黎が名を連ねている。
ただし現時点で試合出場はアナウンスはまだない。
今後、日本のトップレスラーやレスリングを得意とするMMA選手が参加すれば、日本での注目度も一気に高まる可能性がある。

米国から世界へ

米国内で大会を重ねたRAFは、2026年7月11日、ジョージアの首都トビリシのトビリシ・アリーナで団体初の海外大会を開催する。

ジョージアは柔道やレスリングが国民的な人気を持つ格闘技大国だ。
大会では地元の英雄メラブ・ドバリシビリと、五輪金メダリストで元UFC二階級王者のヘンリー・セフードが対戦。
さらにカイル・スナイダーとアブドゥルラシド・サドゥラエフという、レスリング界を代表する五輪王者同士のカードも組まれている。

MMAのスター対決と、競技レスリング最高峰の一戦を同じ大会で見せる構成は、RAFが目指す方向を象徴している。

レスリングは格闘技興行になれるのか

RAFの挑戦は、単に新しいレスリング大会を増やすことではない。

レスリングには高度な技術と激しい攻防がある一方、ルールを知らない観客にはポイントの意味や試合の見どころが伝わりにくいという課題がある。

RAFは短いピリオド、華やかな演出、タイトル制度、MMAスターの起用によって、その壁を越えようとしている。

ただし、有名選手による話題性だけで長期的な人気を維持することはできない。
レスリング本来の価値を守りながら、選手の個性や因縁をどこまで分かりやすく届けられるかが重要になる。

五輪後もレスラーの競技生活は続くが、その姿を一般のファンが継続的に追える大規模な興行は限られてきた。

RAFが定着すれば、五輪王者や大学王者が、その後もプロ選手として戦い続ける道が生まれる。
MMAへの転向や指導者への転身だけでなく、レスリング選手として報酬を得ながら競技を続ける選択肢が広がることになる。

ケージではなく、マットの上で行われる新たな格闘技興行。
RAFは、レスリングが単独で大きなプロスポーツになれるのかを試す、興味深い挑戦を続けている。

この記事をシェア

関連記事