UFC Freedom 250 試合後記者会見まとめ

「UFC Freedom 250」の試合後記者会見には、UFCのダナ・ホワイトCEOをはじめ、ジャスティン・ゲイジー、シリル・ガーヌ、ショーン・オマリー、ジョシュ・ホキット、ディエゴ・ロペスらが出席した。
会見では、ホワイトハウス大会の成功、ゲイジーとイリア・トプリアの激闘、ガーヌの今後、さらにタイソン・フューリーに関する発表予告などが話題となった。
ボーナス発表
ホワイトは、ファイト・オブ・ザ・ナイトにジャスティン・ゲイジー対イリア・トプリア、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトにゲイジーとシリル・ガーヌを選出したと発表した。
ゲイジーは主要2賞だけで82万5000ドルを獲得。
後述のフィニッシュボーナスを含めれば、試合後の追加賞金は総額85万ドルに達する。
フィニッシュボーナスをめぐっては、ホワイトは当初「ない」と答えたが、その数分後に方針を変更。
全7試合が打撃決着となったことを受け、勝利した7選手全員に2万5000ドルを追加支給すると発表した。
ホワイト「想像以上の巨大イベントになった」
ホワイトは大会全体について、あらゆる面で期待を上回ったと評価した。
大会グッズの売上は、これまでのUFCにおける最高記録の約2倍を記録。
大会費用についても、当初予算を40%上回る効率で運営できたという趣旨の説明をした。
ホワイトによると、ホワイトハウス周辺のエリプスには2日間で延べ約20万人が集まったという。
エリプスに設けられたパブリックビューイングでは、多くのファンが大型スクリーンで試合を観戦した。
ホワイトによれば、大会当日は嵐が予想されていたが、雨雲がホワイトハウスを避けるように分かれ、試合中は風も心地よい完璧な天候になったという。
一方で、同様のホワイトハウス大会を再び実施する可能性については、費用があまりにも大きかったとして否定。
> 「二度とスフィア大会はやらないし、この大会も二度とやらない。」
と語り、今回限りの歴史的イベントになるとの見方を示した。
屋外大会についても、天候など管理できない要素が多すぎるため、今後積極的に開催する考えはないとした。
ゲイジー「俺はプロモーターにとって理想そのもの」
トプリアを破り、UFC正規ライト級王者となったゲイジーは、試合について「まだ言葉にするのが難しい」とコメントした。
大会前にはリハーサルや進行の遅れもあり、精神的にも肉体的にも非常に厳しい一週間だったという。
そのうえでゲイジーは、
> 「俺はプロモーターにとって理想そのものだと、最初から言ってきた、今夜それを証明した。」
と胸を張った。
トプリアのボディー攻撃を評価
ゲイジーはトプリアについて、非常に速く、特にボディー攻撃が強烈だったと説明。
> 「今でも肝臓が痛い、あのボディーショットは本当にすごかった。」
とダメージの大きさを明かした。
ただしゲイジーは、第2ラウンド終盤までにトプリアが仕留めきれなかったことで、相手の勢いに変化が生じたと感じたという。
第3ラウンドに入り、自身のジャブが当たり始め、トプリアが後退するようになったことで、その手応えを強めた。
それでもトプリアは最後まで危険であり、完全に心が折れたとは感じなかったと敬意を示している。
引退については判断せず
ゲイジーは試合後、今後の現役続行について母親と話し合うとの見方も出ていた。
しかし会見では、
> 「母には、その話さえしないと約束した、今はこの勝利を楽しむ。」
と話し、引退についてすぐに結論を出す考えはないとした。
本人によれば、UFC16試合のうち少なくとも11試合でアンダードッグとなり、その戦績は9勝2敗だという。
また、16試合で17回のボーナスを獲得していることを、自身のキャリアで最も誇れる記録の一つに挙げた。
トプリアは試合後すぐに病院へ
ホワイトは、トプリアが試合終了直後に病院へ搬送されたことを明らかにした。
オクタゴン上で勝者の手が上げられる前に退場させ、そのまま検査を受けさせたという。
ホワイトはトプリアの目の状態について、眼窩骨折の可能性があるように見えたと話した。
ただし、これは医師による正式な診断ではなく、あくまで自身の推測だと強調している。
今後については、次戦を考える段階ではないと説明。
> 「家に帰り、ゆっくり休んで回復してほしい、今は次の試合について考えていない。」
と語った。
ガーヌ、アスピナルとの王座統一戦をパリで希望
アレックス・ペレイラを破り、暫定ヘビー級王座を獲得したシリル・ガーヌは、作戦どおりの試合ができたと振り返った。
ペレイラにケージ中央を与え、自由に戦わせれば危険な展開になるため、自分からプレッシャーをかけ続けることが重要だったという。
ガーヌは試合後、正規王者トム・アスピナルとの王座統一戦を希望。
開催時期については「できるだけ早く」と答え、フランス・パリでの開催を提案した。
> 「直接伝えるメッセージはない、ただ、俺たちにはやり残した仕事がある。」
と語っている。
ホワイトもパリでのガーヌ対アスピナルについて、実現すれば大きな大会になると認めた。
通常のファイトナイトではなくナンバーシリーズとして開催する可能性を問われると、
> 「実現できるように努力する。」
と前向きな姿勢を示した。
タイソン・フューリーに関する発表を予告
会場には元ボクシング世界ヘビー級王者タイソン・フューリーも姿を見せていた。
フューリーが「発表はホワイトからしてもらう。」と話していたことについて質問されると、ホワイトは詳細を明かさなかった。
フューリーとの契約を意味するのかと問われると、
> 「近いうちに発表する。」
と答えるにとどまり、契約の有無については明言しなかった。
さらにホワイトは、2026年に進めているボクシング事業について、
> 「2027年1月1日に、今年ボクシングで何を成し遂げたのか評価してくれ、何も言わずに見ていてほしい。」
と発言。
自身が進めるボクシング事業への自信を示した。
ショーン・オマリー「KOが必要だった」
ショーン・オマリーは、久しぶりにKO勝利を収めたことについて「本当に必要なKOだった」とコメントした。
判定勝利の場合、試合後に映像を見返してもフィニッシュの瞬間がないため、物足りなさが残るという。
今回については、事前のインタビューで「KOした直後に敬礼する。」と予告しており、実際に相手が倒れきる前から敬礼を始めていたと振り返った。
タイトル挑戦については、メラブ・ドバリシビリ対ピョートル・ヤンの勝者との対戦について問われると、可能性を認めつつも「様子を見る」と慎重に答えた。
ジョシュ・ホキットはペレイラ戦を希望
ジョシュ・ホキットは、ペレイラがガーヌに敗れたことで対戦の可能性が高まったのではないかと質問された。
ホキットは、アスピナルが復帰する場合はガーヌと戦う可能性が高いと指摘。
そのため、ペレイラに次の対戦相手が必要なら、
> 「俺は準備できている。」
と対戦をアピールした。
ディエゴ・ロペス「必要ならいつでも戦う」
ディエゴ・ロペスは、厳しいトレーニングキャンプと負傷を乗り越えて勝利したことを喜んだ。
試合後はまずホテルに戻り、ピザを食べて体を休めたという。
一方で、代役出場や短期間での次戦については、
> 「俺が必要だと言われれば、いつでも行く。」
とこれまでどおりの姿勢を示した。
ロペスはUFC 300、スフィア大会、ホワイトハウス大会という特別なイベントに出場し、すべてで勝利を収めている。
本人は、単に歴史的大会に出場した選手から、歴史的大会で3勝した選手になったことで、自身のキャリアが新しい段階に進んだと語った。
チマエフとディロン・ダニスの乱闘には動じず
会見では、記者から、前日にReal American Freestyle(RAF)会場で起きたとされる、ハムザット・チマエフとディロン・ダニス側の乱闘について質問が出た。
ホワイトは、ダニスがUFC所属選手ではないことを指摘。
チマエフが巻き込まれたことについて心配しているか問われると、
> 「ディロン・ダニスが相手なら、乱闘が起きると保証できる。」
と皮肉を交えて回答した。
チマエフについて特別な懸念は示さなかった。
来年は「Fight for the Troops」を検討
ホワイトは、アメリカ大統領と、軍関係者を対象とした大会「Fight for the Troops」を2027年に開催する案について話し合っていることも明かした。
大統領側は2026年の開催を希望していたが、ホワイトはホワイトハウス大会で多額の費用を使ったとして、
> 「財政的に回復するために1年必要だ。」
と伝えたという。
軍事基地などでの大会開催は警備や手続きが難しいものの、大統領の協力があれば実現できる可能性があるとした。
ホワイト「政治イベントではなく、アメリカの誕生日を祝う大会」
ホワイトは大会について、政治的な目的はなかったと繰り返し強調した。
アメリカ建国250周年を祝うためのイベントであり、政治的立場に関係なく、アメリカ人が一緒に楽しめる夜にしたかったという。
また、対戦カードも「アメリカ対世界」という構図にはしなかったと説明。
アメリカは世界中から集まった人々によって築かれた国であるため、さまざまな国や背景を持つ選手を出場させることを重視したと語った。
> 「この大会が国内、そして世界に少しでも一体感を生み、新しいファンを連れてきたのであれば、それが今夜から持ち帰りたいものだ」
歴史的なホワイトハウス大会は、大きな事故や天候悪化もなく終了。
ホワイトは「これ以上ない展開だった。」と大会を総括した。
