【UFC Freedom 250】ガーヌがペレイラの3階級制覇を阻止 ゲイジーはトプリアの無敗を止め、悲願の正規王者に

2026年6月14日(日本時間15日)、米国ワシントンD.C.のホワイトハウス南庭で開催された「UFC Freedom 250」。
第6試合では、シリル・ガーヌがアレックス・ペレイラを2ラウンドTKOで下し、UFC暫定ヘビー級王座を獲得した。
メインイベントでは、暫定ライト級王者ジャスティン・ゲイジーが、正規王者イリア・トプリアとの激闘に勝利。
第4ラウンド終了後にトプリア陣営が試合を止め、ゲイジーが悲願のUFC正規ライト級王者となった。
トプリアはプロ18戦目で初黒星。
大会は全7試合が打撃によるフィニッシュ決着となった。
ガーヌがペレイラの3階級制覇を阻止
第6試合では、暫定UFCヘビー級王座を懸けて、元暫定王者シリル・ガーヌと、ミドル級、ライトヘビー級で王者となったアレックス・ペレイラが対戦した。
ペレイラが勝利すれば、暫定王座を含めてUFC史上初となる3階級での王座獲得。
ヘビー級初戦で歴史を塗り替えられるかに注目が集まった。
第1ラウンド、両者は蹴りを中心に距離を探る。
ペレイラはカーフキックやハイキックを見せ、ガーヌは構えを変えながら、ジャブや前蹴りを返した。
ペレイラが前へ出ると、ガーヌはテイクダウンの動きも見せて警戒させる。
組みを意識させながらパンチを合わせ、ペレイラに攻撃の的を絞らせなかった。
ラウンド終了間際にはペレイラもパンチを返したが、全体としてはガーヌが軽快な動きと手数で主導権を握った。
第2ラウンドに入ると、ガーヌが一気に試合を動かす。
距離を保ちながらペレイラを誘い込み、鋭いパンチを顔面へ命中させる。
ペレイラはバランスを崩して倒れた。
ガーヌは立ち上がろうとするペレイラにパンチとヒジを浴びせる。
ペレイラは何とか立ち上がったものの、足元は安定せず、ガーヌの連打を受け続けた。
最後はケージ際でパンチとヒジをまとめ、レフェリーが試合をストップした。
決着は第2ラウンド1分27秒、ガーヌのTKO勝ち。
ペレイラの3階級制覇は実現せず、ガーヌが2021年以来、再び暫定ヘビー級王座に就いた。
ガーヌにとっては、トム・アスピナルとの王座統一戦へ向けた大きな勝利となる。
過去の対戦は偶発的なアイポークによるノーコンテストに終わっていた。
今後は正規王者アスピナルとの王座統一戦が有力視されるが、現時点で対戦の日時や会場は正式決定していない。
トプリアとゲイジーが初回から激しく打ち合う
メインイベントでは、正規ライト級王者イリア・トプリアと、暫定王者ジャスティン・ゲイジーによる王座統一戦が行われた。
17戦無敗のトプリアは、アレクサンダー・ヴォルカノフスキー、マックス・ホロウェイ、チャールズ・オリベイラを相次いでKO。
試合前には、ゲイジーを第1ラウンドで倒すと宣言していた。
一方のゲイジーにとっては、正規王座を獲得する最後の機会になる可能性がある一戦だった。
第1ラウンドから、両者は中央で激しく打ち合った。
ゲイジーはジャブ、ローキック、アッパーを使い、トプリアの前進を迎え撃つ。
トプリアも強烈な右を繰り返し当て、ゲイジーを後退させた。
互いに被弾を恐れず、至近距離でパンチを交換。
トプリアはボディにも攻撃を集め、ゲイジーの動きを止めようとした。
トプリアの右目付近からは出血が見られたが、それでも前進を止めなかった。
トプリアが第2ラウンドに一本寸前まで追い込む
第2ラウンドも、激しいパンチの交換が続いた。
トプリアはゲイジーをケージ際へ追い込み、ボディブローを連打。
ダメージを受けたゲイジーが倒れると、トップポジションを奪った。
マウントから腕十字や三角絞めを連続して狙い、ゲイジーに守勢を強いた。
しかし、ゲイジーは関節を抜き、絞め技も防いで生き残った。
トプリアが打撃だけでなく、得意のグラップリングでも王者としての強さを示したラウンドだった。
第2ラウンドを終えた時点では、トプリアが優位に立ったように見えた。
ゲイジーが第3ラウンドから反撃
流れが変わったのは第3ラウンドだった。
トプリアの動きが少しずつ落ちると、ゲイジーのジャブと右が当たり始める。
ゲイジーの右を受けたトプリアは大きくバランスを崩した。
立ち上がった後も右目の状態は悪く、ゲイジーはパンチ、アッパー、ハイキック、飛びヒザを次々と当てた。
トプリアも右を返したが、ゲイジーは攻撃の手を緩めない。
トプリアが右目の視界を失っていると訴えると、リングドクターが状態を確認した。
一度は中止を示すような動きも見られたが、再確認の末に試合は続行された。
第4ラウンド終了後、トプリア陣営が試合を止める
第4ラウンドも、ゲイジーが右とアッパーを当てて前へ出た。
トプリアはボディ攻撃やテイクダウンで反撃し、一時はマウントポジションも奪う。
しかし、ゲイジーはすぐに立ち上がり、再び打撃戦へ戻した。
顔面を大きく腫らしたトプリアは、それでも最後まで攻撃を返した。
ゲイジーも消耗していたが、パンチとヒザでダメージを積み重ねた。
第4ラウンド終了後、トプリア陣営が続行不可能と判断。
第5ラウンドは行われず、試合終了となった。
公式結果は第4ラウンド5分00秒、コーナーストップによるゲイジーのTKO勝ち。
トプリアはプロ18戦目にして初黒星。
ゲイジーは過去にハビブ・ヌルマゴメドフ、チャールズ・オリベイラとの正規王座戦に敗れていたが、3度目の正規王座獲得機会でついにUFCライト級の頂点へ立った。
ゲイジーがついに手にした正規王座
ゲイジーはこれまで、激しい打撃戦と数々の名勝負でUFCを代表する人気選手となってきた。
暫定王座やBMF王座を獲得しても、正規ライト級王座には届かなかった。
今回も第2ラウンドにはトプリアのボディ攻撃で倒され、関節技で追い込まれた。
それでも試合を諦めず、第3ラウンドから流れを変えた。
トプリアに初黒星を与えたのは、一発の決定打ではなかった。
ジャブ、右ストレート、アッパー、蹴りを積み重ね、王者の視界と体力を徐々に奪っていった。
ゲイジーらしい打ち合いの強さに加え、冷静に攻撃を組み立てた勝利だった。
一方のトプリアも、序盤にはゲイジーを打撃と寝技で追い込み、王者としての総合力を示した。
右目の負傷によって試合は止められたが、両者が何度も危険な場面を乗り越えた王座戦は、歴史的大会のメインイベントにふさわしい激闘となった。
全7試合がフィニッシュ決着
UFC Freedom 250は、全7試合が打撃によるフィニッシュ決着となった。
第1試合のディエゴ・ロペスから始まり、ボー・ニッカル、マウリシオ・ルフィ、ジョシュ・ホキット、ショーン・オマリー、シリル・ガーヌ、そしてジャスティン・ゲイジーが勝利した。
ホワイトハウス南庭という異例の舞台で行われた一夜は、判定決着が一つもないフィニッシュラッシュとなった。
ガーヌはペレイラの歴史的挑戦を阻止し、ゲイジーは無敗のトプリアを破って悲願の正規王座を獲得。
二つの王座戦で大きく勢力図が動き、UFC Freedom 250は競技面でも大きな転換点となる大会となった。
UFC Freedom 250 第6・第7試合結果
シリル・ガーヌ ○ TKO(2R 1分27秒・打撃)● アレックス・ペレイラ(ガーヌがUFC暫定ヘビー級王座を獲得)
ジャスティン・ゲイジー ○ TKO(4R 5分00秒・コーナーストップ)● イリア・トプリア(暫定王者ゲイジーが正規王者トプリアを破り、王座統一を果たして正規王者に)
