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サバテロ対鹿志村仁之介が決定 RIZINバンタム級王座を懸けたレスリングと極めの攻防

EasyFight運営
サバテロ対鹿志村仁之介が決定 RIZINバンタム級王座を懸けたレスリングと極めの攻防

2026年7月18日、広島グリーンアリーナで開催される「abc presents RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA」。

大会では、RIZINバンタム級王者ダニー・サバテロが、DEEPバンタム級暫定王者の鹿志村仁之介を迎え、2度目の防衛戦に臨む。

試合はRIZIN MMAルール、61.0kgのバンタム級タイトルマッチとして5分3ラウンドで行われる。

サバテロは、強烈なレスリングと長時間のコントロールによって相手の攻撃を封じる王者。
一方の鹿志村は、プロ通算12勝のうち10勝を一本で挙げている国内屈指のグラップラーだ。

王者が得意のテイクダウンで試合を支配するのか。

それとも、鹿志村が倒された後の攻防から首や腕を捕らえるのか。

一見すれば、サバテロが得意とするグラウンドでの攻防だが、今回は得意のテイクダウンを狙うほど鹿志村の一本の危険にもさらされるタイトルマッチとなる。

サバテロは井上直樹を破って王座獲得

サバテロはパデュー大学でNCAAディビジョン1を戦い、NCAA選手権に3度出場したレスラーで、アメリカン・トップチームに所属している。

2025年5月のRIZIN初戦では、リオデジャネイロ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダリストの太田忍と対戦。
太田へグラウンドパンチを連打しTKO勝ちを収めた。

続く佐藤将光戦では、序盤に打撃やサッカーボールキックで攻め込まれながらも、テイクダウンとコントロールで盛り返し、スプリット判定で勝利した。

大晦日には当時の王者・井上直樹へ挑戦し、接戦の末にスプリット判定で勝利。
RIZIN参戦3戦目で第8代バンタム級王者となった。

2026年4月の初防衛戦では後藤丈治と対戦。

危険な打撃と一本を持つ後藤に大きな反撃を許さず、テイクダウンとポジションキープを重ねて判定3-0で勝利した。

派手なフィニッシュではなくても、相手の得意な形を作らせず、自分の試合へ引き込む能力は高い。

打撃の距離ではバンタム級では長身となる178cmの体格を生かし、相手が前へ出ればタックルへつなぐ。
倒した後はポジションを維持しながらパンチを入れ、機会があればチョークなどの一本も狙う。

現在のRIZINバンタム級で、最も攻略が難しい選手の一人だ。

鹿志村は12勝中10勝が一本勝ち

挑戦者の鹿志村は、柔道とブラジリアン柔術を土台に持つグラップラーだ。

2020年にプロMMAデビュー。
ROAD TO UFCへの出場や北米での修行を経験しながら、寝技を中心に勝利を積み重ねてきた。

2025年6月のRIZIN初戦では後藤丈治に判定0-3で敗れたが、その後は4連勝。

DEEPの日中対抗戦ではマジシャンを1ラウンドで仕留め、RIZINでは安井飛馬との激しい寝技戦を判定3-0で制した。

2026年3月には、所英男を開始66秒のアナコンダチョークで絞め落とし、テクニカルサブミッション勝ちを収めた。

5月のDEEPバンタム級暫定王座決定戦では、平松翔の右インローを膝でカットし、開始16秒で負傷TKO勝ちを収めた。
思わぬ形での決着ではあったが、暫定王座を獲得し、RIZIN王座挑戦へつながる結果を残した。

鹿志村は上から抑え込むだけでなく、下になった状態やスクランブルからも一本を狙える。

相手の立ち上がりに合わせてバックへ回り、首が空けばリアネイキッドチョークやアナコンダチョークへ移行する。
腕を伸ばせば腕十字も狙えるため、ポジションが多少崩れても攻撃を続けられることが強みだ。

サバテロにテイクダウンされたとしても、鹿志村にとっては完全な不利とは限らない。

なぜ鹿志村が挑戦者に選ばれたのか

今回の挑戦者を巡っては、前王者の井上直樹も候補に挙がっていた。

しかし井上は5月23日のPFLブリュッセル大会でマルシルリー・アウベスにスプリット判定勝ちしたが、試合で複数箇所を負傷し、消耗も大きかったという。
RIZIN側は、PFLでの激闘から約2カ月後にタイトルマッチへ出場させるのは難しいと判断した。

そこで候補となったのが、DEEPとRIZINをまたいで連勝し、直近でDEEP暫定王座を獲得した鹿志村だった。

鹿志村のRIZIN戦績は2勝1敗で、後藤には敗れており、王座挑戦までの試合数が少ないとの見方もあり得る。

井上直樹や佐藤将光、太田忍など、実績を持つ選手もバンタム級には存在する。

それでも、現在の勢いとサバテロとの相性を考えれば、試合としての勝負論はある。

通常のストライカーがサバテロに倒されれば、立ち上がることに力を使わされ、時間を失っていく。

一方、鹿志村は倒された状態からでも一本を狙える。
そのため、サバテロはトップを取った後も気を抜けない。

鹿志村の4連勝とDEEP暫定王座獲得が評価され、相性面でも興味深いタイトルマッチとなった。

王座戦の鍵はテイクダウン後にある

レスリング力を考えれば、サバテロがテイクダウンを奪う展開が予想される。

重要なのは、倒せるかどうかではなく、倒した後に鹿志村の攻撃を封じられるかだ。

鹿志村が下から絞め技を仕掛けたり、足を使って空間を作ったりすれば、サバテロはいつものように安全な位置でコントロールを続けられない。

反対に、サバテロが鹿志村の腰と肩をマットへ固定し、手首を制して一本の仕掛けを潰せば、挑戦者は得意の攻撃を出せないまま時間を失う。

スタンドの攻防も無視できない。

サバテロは長身を生かしたジャブや前蹴りを使う。
太田忍戦ではスタンドでも対応し、最終的にはスクランブルからパウンドで仕留めた。
鹿志村が寝技を意識するあまり、遠い距離から打撃を受け続ければ、組みへ入る前に試合の主導権を奪われる。

鹿志村には、自分から組みに行くのか、王者のタックルを誘ってカウンターの一本を狙うのかという選択が求められる。

サバテロ長期政権か、鹿志村のRIZIN戴冠か

サバテロが勝てば、井上直樹、後藤丈治、鹿志村仁之介という異なるタイプの日本人選手を続けて退けることになる。

RIZINバンタム級での支配力はさらに強まり、長期政権へ向けて大きく前進する。

鹿志村が勝てば、5月のDEEP暫定王座獲得から約2カ月半でRIZIN王座も獲得することになる。

DEEP暫定王者がRIZIN王座も手にすることになり、国内バンタム級の勢力図を大きく変える結果となる。

レスリングで相手を動けなくする王者と、寝技の混乱から一瞬で試合を終わらせる挑戦者。

広島で行われるタイトルマッチは、グラウンドで上を取った選手が必ずしも安全とは限らない、緊張感のある攻防になりそうだ。

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