トプリアが両眼窩骨を骨折か ゲイジー戦で負ったダメージと再戦への道

2026年6月14日にホワイトハウス南庭で開催された「UFC Freedom 250」で、ジャスティン・ゲイジーに敗れたイリア・トプリア。
プロ18戦目で初黒星を喫し、UFCライト級王座を失った元2階級王者は、試合後すぐに病院へ搬送された。
スペインメディアの報道によれば、検査の結果、トプリアは左右両方の眼窩に転位を伴わない骨折が確認されたという。
骨が大きくずれていないため手術は必要ないとされているが、復帰時期は決まっていない。
2026年中に再びオクタゴンへ戻れるかも不透明な状況となった。
両目の視界を奪ったゲイジーの攻撃
試合序盤はトプリアが鋭いパンチを当て、第2ラウンドにはボディへの攻撃でゲイジーを追い込む場面もあった。
しかし、ゲイジーは倒れずに耐え、距離を取り直しながらジャブ、フック、ローキックを重ねた。
ラウンドが進むにつれてトプリアの顔は大きく腫れ、特に目の周辺のダメージが深刻になっていった。
第3ラウンド終了後にはリングドクターによる確認が行われた。
トプリアは第4ラウンドも戦い続けたが、ゲイジーの攻撃を受け続け、終了間際には強烈な膝蹴りも被弾した。
ラウンド終了後、トプリア陣営は試合続行を断念。
コーナーストップによるTKOでゲイジーが勝利し、UFCライト級の正規王者となった。
UFCのダナ・ホワイトCEOは試合後、勝者の手が上げられる前にトプリアを会場から退出させ、病院へ向かわせたと説明した。
当初は眼窩骨折の可能性があるとの見方にとどまっていたが、その後、両側の眼窩に骨折があったと報じられた。
ただし、正式な診断内容や回復期間についてUFCやトプリア陣営から詳細な発表は出ておらず、現段階では報道に基づく情報となる。
トプリアは敗北を受け入れ、再戦を要求
トプリアは試合後、自身のSNSを更新した。
ゲイジーを祝福し、第1ラウンドに右目、第2ラウンド終了までには左目の視界も失っていたことを明かした。
敗戦について言い訳はせず、十分な準備をして試合に臨んだうえで、今回はゲイジーの夜だったと相手を称えている。
その一方で、回復後にはさらに強くなって戻り、ゲイジーとの物語は終わっていないとして再戦を求めた。
トプリアはアレクサンダー・ヴォルカノフスキーをKOしてフェザー級王者となり、マックス・ホロウェイを倒して王座を防衛。
その後はライト級へ転向し、2025年6月にチャールズ・オリベイラをKOして2階級制覇を達成した。
ゲイジー戦前までの戦績は17戦全勝。
圧倒的な打撃力と勝負強さによって、UFCを代表するスターの一人となっていた。
今回の敗北はキャリア初黒星であると同時に、初めて深刻なダメージによって陣営から試合を止められた一戦でもある。
即時再戦よりも大切な事
トプリア本人は再戦を望んでいるが、すぐにタイトルマッチが組まれるとは限らない。
ライト級にはアルマン・ツァルキヤンをはじめ、王座挑戦を待つ上位選手が存在する。
王者となったゲイジーが37歳であることを考えれば、UFCがトプリアの回復を長期間待たず、別の挑戦者との防衛戦を先に組む可能性もある。
トプリアが長期離脱となった場合、復帰戦で一度勝利してから再び王座へ向かう展開も考えられる。
だが、今は敗戦を急いで取り返すことよりも、深刻なダメージから完全に回復し、視力や競技能力に問題がないことを確認することが最優先だ。
無敗記録と王座は失った、それでも、トプリアの価値まで失われたわけではない。
むしろ今回の試合では、両目の視界が奪われるほどのダメージを負いながらも最後まで戦い続けた姿が、多くのファンの心を動かした。
勝利を重ねてきた絶対的な王者としてだけでなく、敗北の中でも折れなかった一人のファイターとして、その魅力と評価をさらに高めた一戦だったと言える。
多くの感動を残し、キャリア初黒星を経験した元2階級王者が、この敗戦をどのように力へ変えて戻ってくるのか。
トプリアの次の一歩は、王座を持っていた頃以上に大きな注目を集めることになりそうだ。
