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チマエフが電撃フォール勝ちも試合後に大乱闘 ツァルキャンはファーガソンを10-0で圧倒 RAF 10

EasyFight運営
チマエフが電撃フォール勝ちも試合後に大乱闘 ツァルキャンはファーガソンを10-0で圧倒 RAF 10

2026年6月13日、アメリカ・ミズーリ州セントルイスのシェイフェッツ・アリーナ(Chaifetz Arena)で「RAF 10」が開催された。

「台本のないプロレスリングリーグ」を掲げ、フリースタイルレスリングを興行として展開するReal American Freestyleの第10回大会には、レスリングのトップ選手だけでなく、MMAファンにもよく知られた選手が多数出場した。

メインイベントでは、元UFCミドル級王者カムザット・チマエフがディロン・ダニスを開始約45秒でフォール。
しかし、試合終了直後に両者とセコンド陣を巻き込む大乱闘が発生し、圧倒的な勝利以上に後味の悪い場面が注目を集める大会となった。

チマエフがダニスを短時間でフォール

キャッチウェイトで行われたメインイベントは、チマエフにとってRAF初戦となった。

試合開始直後から前に出たチマエフは、スナップダウンからファイヤーマンズキャリーへつなぎ、ダニスをマットに倒した。
そのまま両肩をマットにつけ、開始約45秒でフォール勝ちを決めた。

ブラジリアン柔術を武器とするダニスに対し、チマエフは長いマット上の攻防を許さなかった。
MMAでも強さの土台となってきたレスリング能力を、純粋なレスリングの舞台でも短時間で証明した形だ。

試合自体は、RAFが大物選手として迎え入れたチマエフの実力を示す理想的な内容だった。

だが、終了の合図が出た直後、会場の空気は一変した。

終了後に両者が蹴りを出し合い、両陣営が入り乱れる

映像では、フォール成立後もダニスがチマエフの脚を保持し、直後に両者が蹴りを出し合う場面が確認できる。

チマエフが再び詰め寄ろうとしたところでレフェリーやスタッフが制止したが、直後に両選手の関係者が一斉にマットへ流れ込み、大規模な乱闘へ発展した。

大人数が入り乱れるなか、警備員や大会スタッフが両陣営を引き離そうとしたものの、チマエフは何度もダニスの方向へ向かおうとした。
最終的に両者は別々に舞台裏へ移され、通常の勝者インタビューも行われなかった。

両者は大会前の会見では大きな衝突を起こさず、比較的落ち着いた状態を保っていた。
しかし、試合終了後のわずかなやり取りから感情が爆発した。

ダニスは過去にも格闘技イベントで乱闘騒ぎに関わってきた。
今回の乱闘では、ダニスが終了後も脚を保持し、チマエフが蹴りを放った後、ダニスも蹴り返す場面が映像で確認できる。
乱闘に至った責任や処分については、主催者側の判断を待つ必要がある。

6月14日時点で、RAFから両選手や関係者に対する処分は発表されていない。

ツァルキャンがファーガソンを10-0で完封

コーメインイベントでは、アルマン・ツァルキャンが元UFC暫定ライト級王者トニー・ファーガソンと対戦した。

ツァルキャンは序盤から身体能力とレスリング技術の差を見せ、ボディロックからファーガソンを豪快に投げて4ポイントを獲得。
その後もファーガソンのシングルレッグを防ぎ、主導権を渡さなかった。

第2ピリオドにも再び相手を持ち上げてマットへ落とす大技を決め、10-0のテクニカルフォール勝ち。
RAFでの戦績を5戦全勝とした。

試合後には、7月18日のRAF 11で対戦するコルビー・コビントンとフェイスオフを実施した。
ツァルキャンは次戦について「ファーガソンより簡単だ。
第1ピリオドで10-0にする」と挑発。
コビントンも「簡単な相手との試合は終わりだ。
マットの上で壊す」と応じ、次の注目カードを早くも盛り上げた。

アーロン・ピコもテクニカルフォール勝ち

アーロン・ピコは、PFLフェザー級シーズンを2度制したランス・パーマーと対戦した。

レスリングの有望選手として将来を嘱望された後、2016年にMMAへ転向したピコ。
2016年の米国五輪代表選考会以来、約10年ぶりとなるレスリングマッチでも高い能力を発揮し、テイクダウンとターンを重ねて12-1のテクニカルフォールで勝利した。

また、女子ストロー級暫定王座戦ではルシア・ジェペスがケンドラ・ライアンをテクニカルフォールで破り、暫定王座を獲得。
バンタム級王座戦ではオースティン・デサントがレイネリ・アンドレウ・オルテガとの接戦を制した。

試合の熱狂と乱闘の境界線

RAF 10は、チマエフ、ツァルキャン、ファーガソン、ピコといったMMAファンにも知られた選手を集め、レスリングを格闘技エンターテインメントとして見せる大会となった。

チマエフの電撃フォール、ツァルキャンの豪快な投げ、ピコの技術的な圧勝など、競技として見応えのある場面も多かった。

しかし、大会の最後に起きた乱闘は、競技の魅力とは別の形で注目を奪った。

強い因縁やトラッシュトークは、試合への関心を高める材料になる。
一方で、試合終了後まで暴力が続けば、競技と試合後の乱闘の境界は失われてしまう。

RAFが目指しているのは、台本のない真剣勝負としてのプロレスリングだ。
だからこそ、チマエフ対ダニスで起きた出来事に対し、主催者がどのような姿勢を示すのかが問われる。

RAF 10 主な試合結果

カムザット・チマエフ ○-× ディロン・ダニス
第1ピリオド・フォール

アルマン・ツァルキャン ○-× トニー・ファーガソン
10-0 テクニカルフォール

アーロン・ピコ ○-× ランス・パーマー
12-1 テクニカルフォール

ルシア・ジェペス ○-× ケンドラ・ライアン
テクニカルフォール/女子ストロー級暫定王座戦

オースティン・デサント ○-× レイネリ・アンドレウ・オルテガ
ポイント勝ち/バンタム級王座戦

リザベク・アイトムハン ○-× ヘイデン・ジルマー
6-4

セバスチャン・リベラ ○-× ハジ・アリエフ
9-5

キーガン・オトゥール ○-× ベクゾド・アブドゥラフモノフ
10-6

アンドリュー・アリレス ○-× ジェイディン・アイアマン
5-3

シャミル・シャリポフ ○-× ヨンガー・バスティダ
5-3

アルセン・ハルチュニャン ○-× ケイレブ・スミス
14-4 テクニカルフォール

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