元王者アンカラエフが再起戦 18勝すべてフィニッシュのグスコフと緊急対決【UFCファイトナイト・アブダビ】

現地時間2026年7月25日、アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナで「UFCファイトナイト・アブダビ」が開催される。
メインイベントでは、ライトヘビー級ランキング1位のマゴメド・アンカラエフ(Magomed Ankalaev)と、同9位のボグダン・グスコフ(Bogdan Guskov)が5分5ラウンド制で対戦する。
当初、アンカラエフはカリル・ラウントリーJr.(Khalil Rountree Jr.)と戦う予定だったが、ラウントリーが負傷により欠場。
代役としてグスコフが抜てきされ、元王者と18勝すべてをフィニッシュしている強打者によるメインイベントへ変更された。
王座陥落からの再起を目指すアンカラエフ
アンカラエフは21勝2敗1分、1ノーコンテスト。
2018年のUFCデビュー戦でポール・クレイグ(Paul Craig)に試合終了直前の一本負けを喫したが、その後は14試合連続で勝利、ライトヘビー級の頂点まで上り詰めた。
2025年3月の「UFC 313」では、当時の王者アレックス・ペレイラ(Alex Pereira)に挑戦。
5ラウンドを戦い、49-46、48-47、48-47のユナニマス判定で勝利してUFCライトヘビー級王座を獲得した。
しかし、同年10月の即時再戦では、開始直後から前へ出たペレイラの攻撃を受け、第1ラウンド1分20秒でTKO負け。
初防衛に失敗し、約7年間続いていたUFCでの無敗期間も終わった。
今回が王座陥落後の復帰戦となる。
アンカラエフは11度のKO・TKO勝ちを持つ一方、長いラウンドを戦い抜いて勝利してきた経験も豊富だ。
ペレイラとの初戦に加え、チアゴ・サントス(Thiago Santos)やヤン・ブワホビッチ(Jan Błachowicz)とも5ラウンドを経験している。
短期決着だけに頼らず、試合の展開に応じて戦い方を組み立てられる点は、グスコフとの大きな違いになる。
4連続フィニッシュから元王者と引き分けたグスコフ
グスコフは18勝3敗1分。
18勝の内訳は15度のKO・TKO勝ちと3度の一本勝ちで、判定による勝利は一度もない。
13試合を第1ラウンドで終わらせており、決定力を武器にランキングを駆け上がってきた。
2023年9月のUFCデビュー戦ではヴォルカン・ウーズデミア(Volkan Oezdemir)に一本負けを喫したが、その後はザック・パウガ(Zac Pauga)、ライアン・スパン(Ryan Spann)、ビリー・エレカナ(Billy Elekana)、ニキータ・クリロフ(Nikita Krylov)を4試合連続でフィニッシュした。
打撃によるKO・TKOだけでなく、エレカナ戦では第2ラウンドにギロチンチョークを決め、一本勝ちも収めている。

2025年12月には元ライトヘビー級王者のブワホビッチと対戦。
第2ラウンドでは2人のジャッジから10-8を得る攻勢を見せたが、第3ラウンドに盛り返され、29-28、28-28、28-28のマジョリティドローとなった。
それでも元王者を相手に第2ラウンドで明確な攻勢を見せ、トップ10で戦える力を示した。
グスコフは当初、現地時間8月1日のUFCベオグラード大会でブワホビッチと再戦する予定だった。
しかし、ラウントリーの欠場を受け、1週間前倒しでアンカラエフと対戦することになった。
対戦相手は変わったものの、トレーニングを継続していた状態で、自身初のUFCメインイベントに臨む。
アンカラエフはグスコフの決定力を封じられるか
両者の戦績を比較すると、試合の焦点は明確だ。
アンカラエフはUFCで複数の5ラウンド戦を経験し、ペレイラとの初戦では判定まで試合を運んで王座を獲得した。
一方のグスコフは、プロでの18勝をすべてフィニッシュしている。
アンカラエフが時間を使いながら試合を組み立てる展開と、グスコフが早い段階で決定的な攻撃を当てる展開では、試合の性質が大きく変わる。
グスコフはクリロフを第1ラウンドでTKOし、ブワホビッチ戦でも第2ラウンドに大きな攻勢をかけた。
元王者やランキング上位を相手にしても、決定機を作れる攻撃力を示している。
ただし、アンカラエフはUFCで12勝を挙げ、王座戦を含む上位対決を数多く経験してきた。
グスコフにとって、ランキング1位の元王者アンカラエフはキャリア最大級の難敵となる。
アンカラエフがグスコフのフィニッシュ力を抑え、王座陥落から再出発するのか。
それともグスコフが元王者を倒し、ライトヘビー級の勢力図を塗り替えるのか。
王座再挑戦へ向けて再起を目指すアンカラエフと、最大の好機を手にしたグスコフによる重要なメインイベントだ。


