10連勝の“石の拳”カルシャガ・ダウトベックとは?萩原京平に立ちはだかる強打者

2026年7月18日に広島グリーンアリーナで開催される「abc presents RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA」で、萩原京平とカルシャガ・ダウトベックによるフェザー級マッチが発表された。
RIZINで高い人気を誇る萩原に用意されたのは、MMAで10連勝を記録し、直近の久保優太戦はノーコンテスト(NC)となっているカザフスタン人ファイターだ。
ダウトベックはRIZINで元フェザー級王者の鈴木千裕を破るなど、すでにRIZINフェザー級トップクラスの実力を証明している危険な相手だ。
カザフスタンが生んだ強打のフィニッシャー
カルシャガ・ダウトベックは1993年12月7日生まれ、カザフスタン出身の総合格闘家。
身長170cmで、所属はTuran Orda/Tiger Muay Thai。
2009年からボクシングを始め、わずか2年でカザフスタンの全国大会を制した。
2015年にMMAへ転向し、母国のAlash Prideでプロデビューを果たした。
現在の戦績は18勝3敗1NC。
18勝のうち14勝がKO・TKOであり、勝利の約78%を打撃で仕留めている。
数字からも、その最大の武器が高い決定力を持つパンチであることが分かる。
サウスポーから放つ左ストレートと左フックは特に強烈だ。
相手の顔面だけでなくボディにも正確に打ち分け、わずかな隙を見つけると一気に距離を詰めて試合を終わらせる。
ただし、単純に前へ出て打ち合うだけの選手ではない。
細かなステップで相手の攻撃を外しながらカウンターを合わせ、必要に応じてタックルを仕掛け、テイクダウンも奪う。
鈴木千裕戦では打撃の距離を管理しながらテイクダウンも奪い、ストライカーとしての破壊力だけでなく、MMAファイターとしての総合力も見せた。
朝倉未来戦から始まったRIZINでの物語
ダウトベックが初めてRIZINに参戦したのは2018年9月の「RIZIN.13」。
当時、RIZIN初参戦だった朝倉未来と対戦し、判定3-0で敗れている。
しかし、その後は海外団体で経験を積み、2024年に約6年ぶりとなるRIZIN復帰を果たした。
関鉄矢から左フックでダウンを奪い、最後は左ボディフックで1ラウンドKO。
続く木下カラテ戦でも左ストレートを打ち込み、1ラウンド1分48秒でKO勝利。
日本のフェザー級戦線に一気に存在感を示した。
2024年大晦日にはYA-MANと対戦。
激しい打撃戦の中でテイクダウンも織り交ぜ、判定勝利を収めた。
さらに2025年3月には、元RIZINフェザー級王者の鈴木千裕と激突。
終盤に鈴木の猛攻を受けたものの、判定2-1で勝利した。
これでRIZINでは4連勝となり、フェザー級タイトル戦線へ浮上した。
負傷と体調不良による欠場を経て迎える復帰戦
好調を維持していたダウトベックだが、その後は欠場とNCが続き、正式な勝利から遠ざかっている。
2025年7月には秋元強真との注目カードが組まれていたものの、椎間板ヘルニアを発症。
約6週間の絶対安静と治療が必要と診断され、試合を欠場した。
同年大晦日には久保優太と対戦したが、1ラウンド3分15秒、久保の指が目に入る偶発的なアイポークによって続行不能となり、試合はNCとなった。
正式な勝敗がつかないまま終了した。
さらに2026年3月の「RIZIN.52」では福田龍彌との試合が予定されていたが、大会前に体調不良を訴えて病院へ緊急搬送され欠場。
RIZINは、「急性循環機能障害」との診断を受けたと発表した。
今回の萩原戦は、ダウトベックにとって仕切り直しの復帰戦となる。
萩原京平にとって過酷な打撃戦
萩原も打撃を得意とするファイターだが、ダウトベックはRIZINフェザー級の中でも屈指のパンチ力と経験を持つ。
特にサウスポーから伸びる左ストレート、踏み込んで放つ左フック、相手の意識を下げるボディへの攻撃には最大限の警戒が必要だ。
一方のダウトベックにとっても、これは正式な勝利から遠ざかっている中で迎える重要な一戦となる。
連勝記録自体は10で止まっているものの、直近戦はNCで、最後に正式な勝利を挙げたのは2025年3月の鈴木千裕戦だ。
復帰明けとなる為、体調不良の影響を感じさせない動きを見せられるかは大きな注目点だ。
広島大会で実現する一戦は、両者にとって再起を懸けた重要な試合となる。
萩原にとっては9月に行われるビックイベント、超RIZIN.5 浪速の超復活祭りに向けての査定試合になり、今後を占うターニングポイントとなる一戦になる。
そして同時に、カルシャガ・ダウトベックが再びRIZINフェザー級の頂点を目指すための一戦でもある。
